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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2万4000円を壁に足踏みも、中小型株は活況続く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日経平均株価が2万4000円を壁に足踏みも、中小型株の活況は続いた。

 週初の22日は終始方向感に乏しい展開。米連邦予算の失効による政府機関の一部閉鎖を受け売りが先行したものの、後場後半に値がさ株の一角が買い戻され日経平均は小幅に続伸した。

 翌23日は買い優勢で上値を追う展開が続き、昼に日銀の金融政策が現状維持と伝わると日経平均は一段高となり終値ベースで約26年ぶりに2万4000円の大台を回復した。24日は為替が円高方向に大きく振れたことで輸出関連を中心に利益確定売りに押され4日ぶりに反落した。25日はさらに円高が進んだことが嫌気され売り優勢の展開となり大幅続落した。

 週末の26日は円高が警戒され主力株を中心に買い手控えムードが強まり、日経平均は小幅ながら3日続落した。ただ、中小型株の物色人気は続いた。

 日経平均株価は、前週比176円(0.74%)安の2万3631円と反落して取引を終えた。週間の値幅は537円と、前週の399円から拡大した。中小型株の活況で東証1部の値上がり銘柄数は1200と値下がりを大きく上回った。


 来週も円高警戒から上値が重い展開となりそうだ。ただ、決算発表が本格化する中、好決算を発表した銘柄を中心に中小型株の物色人気は続くとみられる。
 重要イベントとしては、国内では1月31日朝に発表される12月鉱工業生産が注目されるほか、同日には決算発表の前半のピーク(364社)を迎える。海外では30日-31日に開催されるFOMCや31日発表の中国1月製造業PMI、2月2日に発表される米国1月雇用統計に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(1月22日~26日)

【↑】 1月22日(月)―― 小幅続伸、方向感に乏しい展開も値がさ株の一角に買い戻し
 日経平均 23816.33( +8.27)  売買高13億4298万株 売買代金 2兆3823億円

【↑】 1月23日(火)―― 26年ぶり2万4000円台回復、米株高と日銀現状維持で買い優勢
 日経平均 24124.15( +307.82)  売買高14億1512万株 売買代金 2兆7548億円

【↓】 1月24日(水)―― 4日ぶり反落、円高進行で輸出株中心に売り優勢
 日経平均 23940.78( -183.37)  売買高15億2356万株 売買代金 2兆9404億円

【↓】 1月25日(木)―― 大幅続落、急激な円高で主力株中心に売り膨らむ
 日経平均 23669.49( -271.29)  売買高15億6333万株 売買代金 2兆9626億円

【↓】 1月26日(金)―― 3日続落、円高警戒で主力株買い手控えも中小型株活況
 日経平均 23631.88( -37.61)  売買高15億3427万株 売買代金 2兆9075億円

◆セクター・トレンド(1月22日~26日)

(1)JXTG <5020> など石油株が週末に大きく下げ業種別下落率トップ
(2)JAL <9201> など空運、商船三井 <9104> など海運株が安い
(3)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険株が売られる一方
  オリックス <8591> などその他金融株は続伸
(4)安川電 <6506> など電機、ダイキン <6367> など機械といった輸出関連は反落
(5)楽天 <4755> などサービス、キリンHD <2503> など食品といった内需関連は堅調
(6)三井不 <8801> など不動産株が業種別上昇率トップ

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