【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、円高進行で輸出株中心に売り優勢 (1月24日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 24026.43
高値 24072.77(10:07)
安値 23917.14(13:58)
大引け 23940.78(前日比 -183.37 、 -0.76% )
売買高 15億2356万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9404億円 (東証1部概算)
■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶりに反落、円高進行を嫌気して利食い誘発
2.ドル円相場は1ドル=110円を割り込む円高で輸出株中心に逆風
3.日銀のETF買いへの期待も、後場寄り後軟調で見切り売りを助長
4.25日のECB理事会を見極めたいとの思惑も持ち高調整につながる
5.ファナック、安川電など設備投資関連売られ、不動産株は強い動き
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは3ドル安と3日ぶりに小反落した。ジョンソン・エンド・ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブルの決算内容が嫌気され、指数を押し下げた。
東京市場では、終始利益確定売りに押される展開となった。日経平均株価は途中下げ渋る場面もあったが、円高を嫌気して後場に一段安となった。
24日の東京市場は外国為替市場のドル安・円高の影響を受け反落を余儀なくされた。前日の米国株市場ではナスダック指数は最高値更新を続けたもののNYダウが上昇一服、上値の重さが意識される局面にあり、東京市場でも利益確定を急ぐ動きが出た。為替は1ドル=110円を割り込む円高となり輸出セクターには逆風材料。下値では日銀のETF買いなども想定されたが、後場寄り後も下値模索の動きが続いたことから、見切り売りを誘発し一段安となった。25日にECB理事会を控えており、この結果を見極めたいとの思惑もマイナスに作用したようだ。業種別では設備投資関連株への売りが目立つ一方、日銀の金融緩和姿勢に変化なしとの見方から不動産株などに根強い買いが観測される。
個別では任天堂<7974>、ソニー<6758>が安く、ファナック<6954>などが売られ、安川電機<6506>、日本電産<6594>などの下げも目立った。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>も軟調。さが美グループホールディングス<8201>が大幅安、北の達人コーポレーション<2930>、NISSHA<7915>も急落した。ナブテスコ<6268>、エンシュウ<6218>、不二越<6474>なども下落した。
半面、KDDI<9433>が堅調、三井不動産<8801>も買い優勢だった。ブイ・テクノロジー<7717>も上昇した。また、ショーケース・ティービー<3909>、ブレインパッド<3655>がストップ高に買われ、インプレスホールディングス<9479>も一時値幅制限いっぱいに買われた。新川<6274>が急伸したほか、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>が揃って値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、住友不 <8830> 、セコム <9735> 、セブン&アイ <3382> 、三井不 <8801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。うち13円はKDDI1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ソニー <6758> 、ファストリ <9983> 、安川電 <6506> 。押し下げ効果は約89円。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)電気・ガス業、(3)海運業、(4)パルプ・紙、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)銀行業、(3)機械、(4)ガラス土石製品、(5)その他金融業。
■個別材料株
△省電舎HD <1711> [東証2]
丸紅 <8002> との業務提携を改めて材料視。
△ITメディア <2148> [東証M]
AI・ロボット専門チャンネルが月間200万PV達成。
△DMP <3652> [東証M]
東証が信用規制解除。
△ブレインP <3655>
上期経常を6期ぶり最高益に3.6倍上方修正。
△京進 <4735> [東証2]
岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△ミルボン <4919>
大和証券が新規「2」でカバレッジ開始。
△ベル24HD <6183>
SMBC日興証券が目標株価を引き上げ。
△新川 <6274>
三菱UFJMS証券が投資判断「買い」に新規設定。
△メニコン <7780>
子会社が犬猫用の関節用サプリメントを発売。
△両毛システム <9691> [JQ]
4-12月期(3Q累計)経常は15倍増益で着地。
▼エルテス <3967> [東証M]
東証が信用規制。
▼さが美GHD <8201>
「18年2月期は業績予想を下回る可能性大」と発表。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ショーケース <3909> 、(2)インプレス <9479> 、(3)新川 <6274> 、(4)ブレインP <3655> 、(5)大阪チタ <5726> 、(6)邦チタ <5727> 、(7)ニチバン <4218> 、(8)三機サービス <6044> 、(9)セック <3741> 、(10)キャリインデ <6538> 。
値下がり率上位10傑は(1)さが美GHD <8201> 、(2)Dガレージ <4819> 、(3)NISSHA <7915> 、(4)ダイトウボウ <3202> 、(5)北の達人 <2930> 、(6)レーザーテク <6920> 、(7)ソニー <6758> 、(8)レナウン <3606> 、(9)綿半HD <3199> 、(10)アゴーラHG <9704> 。
【大引け】
日経平均は前日比183.37円(0.76%)安の2万3940.78円。TOPIXは前日比9.84(0.51%)安の1901.23。出来高は概算で15億2356万株。値上がり銘柄数は961、値下がり銘柄数は989となった。日経ジャスダック平均は4262.97円(9.35円高)。
[2018年1月24日]
株探ニュース