【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):LIFULL、GMO、安川電
LIFULL <日足> 「株探」多機能チャートより
LIFULL<2120>が4日続伸。同社はきょう、中国の不動産仲介大手「Homelink」と、国際不動産投資分野で業務提携したと発表。この提携に基づき、「LIFULL HOME’S」に掲載中の投資用不動産物件情報を、Homelink社が運営するウェブサイトに掲載。Homelink社は、日本の不動産への投資を検討する中国人投資家に対して、サイト上および対面の営業活動で、これら物件を紹介する。
■GMOインターネット <9449> 2,032円 +18 円 (+0.9%) 本日終値
GMOインターネット<9449>は全体軟調相場のなかで強さを発揮。同社は仮想通貨関連としてここボラティリティの高い動きをみせているが、時価は25日移動平均線をサポートラインに売り物を吸収して、上放れの機をうかがう展開。ビットコインなどの仮想通貨のマイニングで高速計算ができる12ナノまで微細化された半導体チップを開発しており、同分野での先行した技術を評価する格好で根強い買いを集めた。
■パーク24 <4666> 2,735円 +20 円 (+0.7%) 本日終値
パーク24<4666>は堅調な動き。東海東京調査センターが23日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価3200円でカバレッジを開始したことが好感された。駐車場事業の堅調に加えて、カーシェアリング事業の順調な拡大などで18年10月期の営業利益を前年比12.3%増と会社計画(同9.7%増)比で上振れを予想。続く19年10月期も同15.8%営業増益と増益ペースが加速すると見込んでいる。
■Gunosy <6047> 3,095円 +10 円 (+0.3%) 本日終値
Gunosy<6047>が高い。岩井コスモ証券は23日、同社株の目標株価を3200円から3700円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。スマートフォン向けニュースアプリ「グノシー」などでの広告収入が拡大し、18年5月期の連結営業利益は前期比45%増の22億600万円への増益が見込めると予想。19年5月期の同利益は今期予想比34%増の29億5000万円を見込む。動画コンテンツ制作で収益基盤を強化しており、中期的な利益成長を期待している。
■安川電機 <6506> 5,790円 -270 円 (-4.5%) 本日終値
安川電機<6506>が反落。23日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年3月21日~12月20日)連結決算は、売上高3398億4900万円(前年同期比19.4%増)、営業利益415億7700万円(同92.3%増)、純利益296億5100万円(同2.0倍)と、第3四半期累計期間としては過去最高の業績となったが、18年2月期通期業績予想は、売上高4500億円、営業利益540億円、純利益390億円の従来見通しを据え置いていることから、失望感が強まったようだ。なお、決算期変更に伴い、通期予想に前期との比較はない。第3四半期累計期間では、製造業における生産設備の高度化・自動化を背景とした旺盛な需要を受けて、中国をはじめ海外を中心に販売が好調に推移した。特に生産設備の自動化加速やスマートフォン関連の堅調な需要を受けて、半導体・電子部品向けを中心にモーションコントロール事業が好調に推移。また、スマートフォン・家電などの生産自動化に伴う旺盛な需要を受けてロボット事業の生産量が高水準で推移し、売上高・利益の押し上げに貢献したとしている。
■TOTO <5332> 6,430円 -230 円 (-3.5%) 本日終値
TOTO<5332>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、目標株価を5200円から5260円へ引き上げた一方、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウエート」に引き下げており、これを弱材料視した売りが出たようだ。同社の株価バリュエーションは、18年3月期の同証券予想PER28.6倍(1月22日終値)と、12年4月以降の平均18.3倍を大きく超過。10月30日に発表した18年3月期会社計画の上方修正、23年3月期営業利益計画800億円、配当性向40%(19/3期~)などを内容とする新中計発表後、株価は上昇したが、好材料は織り込まれたと指摘している。
■DDホールディングス <3073> 4,245円 -95 円 (-2.2%) 本日終値
DDホールディングス<3073>が反騰機運を強めており、1月10日につけた昨年来高値5670円更新を目指す動きが期待できる。1月12日に発表した第3四半期決算で、17年9~11月経常利益が前年同期比54%減と減益となったことから、株価は急落した。京都の結婚式場・料亭「京都幽玄」や、カプセルホテル、究極のやきとり専門店「品川 今井屋本店」など大型店舗の出店にかかる費用に加えて、持ち株会社制度に移行した一時的な費用増が主な要因だった。同時に、18年2月期業績予想を経常利益で17億円から23億円(前期比60%増)に上方修正したが、これに対する反応は鈍かった。ただし、利益が集中する第4四半期(12~2月)に入り、12月の既存店売上高が前年同月比3.8%増となるなど、足もとは順調で、業績達成の確度は高い。続く19年2月度は前述の大型店舗がフルに寄与することから大幅増益が期待でき、株価はこれを織り込む段階へと進みそうだ。(仁)
■SUBARU <7270> 3,737円 -57 円 (-1.5%) 本日終値
SUBARU<7270>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「ニュートラル」は継続しつつ、目標株価を4100円から3900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。米国でのSUV系が牽引役となった成長局面(13年3月期~16年3月期)が終了し、業績は他社のキャッチアップなどから当面停滞局面を迎える可能性が高いと指摘。また、19年3月期の出荷予想を4万台引き下げて107万2000台として、19年3月期の営業利益予想を4000億円から3660億円へ、20年3月期を同4080億円から3790億円へ下方修正している。なお、18年3月期は同3830億円(会社予想3800億円)の従来見通しを据え置いている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,673円 -67 円 (-0.9%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが先行。外国為替市場ではドルが売られ、足もとは1ドル=110円20銭近辺での推移と円高に振れており、輸出セクターには向かい風の環境となっている。とりわけ為替感応度の高い自動車株は輸出採算悪化への懸念が高まりやすい。きょうは「日本車各社が中国で一斉に電気自動車(EV)を投入する」と日本経済新聞が報じており、株価にはポジティブ材料だが、ここ上値指向を続けていたこともあり、利益確定売りのタイミングを誘発した。
■ショーケース <3909> 1,948円 +400 円 (+25.8%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ショーケース・ティービー<3909>が後場ストップ高。一部サイトで、出資先であるリアルワールドゲームス(東京都中央区)が現在、事前登録受付中の「BitHunters(ビットハンターズ)」を紹介しており、同ゲームに対する期待感から買いが入ったようだ。「BitHunters」は、「日常を冒険に!」をキーワードとした、現実世界を歩いて気軽に冒険を楽しめるスマートフォン向けのリアルワールドゲーム。実際に街を歩き、街のあちこちに現れたモンスターと戦うというRPG風の設定に加えて、仮想通貨を組み合わせるとしていることから、関心が一気に高まったようだ。
株探ニュース