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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、急激な円高で主力株中心に売り膨らむ (1月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23750.65
高値  23828.40(10:01)
安値  23649.03(13:43)
大引け 23669.49(前日比 -271.29 、 -1.13% )

売買高  15億6333万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9626億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続落、円高進行が嫌気され主力株中心に安い
 2.ドル売りが加速し一時1ドル108円台の円高で過度な好業績期待剥落
 3.日本時間今晩のECB理事会とドラギ総裁の会見を前に買い手控え
 4.市況高を背景に原油関連や非鉄株が高く、主力株の一角に押し目買い
 5.値下がり銘柄数1500超、日経平均は一時300円近く下げる場面も

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは41ドル高と反発、過去最高値を更新した。米長期金利の上昇を受けて、ゴールドマン・サックスやアメックスなど金融株が買われた。

 東京市場では、ドル安・円高を背景に終始売り優勢の展開を強いられ、日経平均株価は一時300円近く下げる場面もあった。

 25日の東京市場は、外国為替市場でドルが急速に売られ一時1ドル=108円台に入るドル安・円高に振れたことで、主力株中心に売り圧力が強まった。輸出企業の想定為替レートをおおむね下回ってきたことから、過度な好業績期待が剥落している。もっとも3月決算企業も第4四半期に入っており今期業績に与える影響は実際には軽微との見方もあり、一部の主力株には押し目を拾う動きもみられた。また、原油市況の上昇を受け石油セクターや非鉄関連株が買われた。途中、日経平均は下げ渋ったものの、日本時間今晩に予定されるECB理事会およびドラギ総裁の記者会見を見極めたいとの思惑もあり、後場は再び下げ幅を広げ、日経平均は一時290円強の下げをみせる局面もあった。東証1部の値下がり銘柄数は1500を超え、全体の7割以上を占めた。売買代金は3兆円弱と高水準で売買が交錯する状況を示している。

 個別では、任天堂<7974>が売られ、ソニー<6758>は大幅安。トヨタ自動車<7203>など自動車株や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。北の達人コーポレーション<2930>が値下がり率トップに売られ、インプレスホールディングス<9479>、プリマハム<2281>も大幅安。日本航空電子工業<6807>、タダノ<6395>の下げも目立つ。DMG森精機<6141>も安い。
 半面、日本電産<6594>が上昇、NTT<9432>も堅調。ブレインパッド<3655>が大幅高、岡谷電機産業<6926>、東京個別指導学院<4745>も値を飛ばした。チタン工業<4098>が物色人気となり、日本通信<9424>も活況高。スター・マイカ<3230>、インテリックス<8940>なども高い。ハーツユナイテッドグループ<3676>、インターネットイニシアティブ<3774>が上昇、日本海洋掘削<1606>も買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は電通 <4324> 、住友鉱 <5713> 、スクリン <7735> 、住友商 <8053> 、昭和シェル <5002> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。うち7円は電通1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 。押し下げ効果は約91円。うち46円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は3業種のみで、上昇率の上位から(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)電気機器、(3)銀行業、(4)機械、(5)その他製品。

■個別材料株

△高松グループ <1762>
 1.7%を上限に自社株TOBを実施。
△ミヨシ <4404>
 前期配当を10円増額修正。
△東京個別 <4745>
 株主優待の優待品をカタログに変更。
△HMT <6090> [東証M]
 大うつ病性障害バイオマーカーの論文が学術誌に掲載。
△キャリインデ <6538>
 今期配当を5円で4期ぶり復配へ。
△日電産 <6594>
 4-12月期(3Q累計)税引き前は11%増益で着地。
△大泉製 <6618> [東証M]
 デンソーを取引先にEV関連として注目。
△指月電 <6994> [東証2]
 フイルムコンデンサーでEV向け本腰。
△カブコム <8703>
 4-12月期(3Q累計)経常が5%増益で着地。
△白洋舎 <9731>
 前期配当を10円増額修正。

▼プリマ <2281>
 「4-12月期営業益は1割減」との報道。
▼カワチ薬品 <2664>
 4-12月期(3Q累計)経常が9%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)SKジャパン <7608> 、(2)ブレインP <3655> 、(3)OKAYA <6926> 、(4)東京個別 <4745> 、(5)チタン <4098> 、(6)スターマイカ <3230> 、(7)エラン <6099> 、(8)インテリクス <8940> 、(9)オプトラン <6235> 、(10)DIT <3916> 。
 値下がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)モバファク <3912> 、(3)JCRファ <4552> 、(4)インプレス <9479> 、(5)プリマ <2281> 、(6)宮越HD <6620> 、(7)サツドラHD <3544> 、(8)航空電子 <6807> 、(9)アドバネクス <5998> 、(10)Dガレージ <4819> 。

【大引け】

 日経平均は前日比271.29円(1.13%)安の2万3669.49円。TOPIXは前日比16.67(0.88%)安の1884.56。出来高は概算で15億6333万株。値上がり銘柄数は462、値下がり銘柄数は1519となった。日経ジャスダック平均は4278.26円(15.29円高)。

[2018年1月25日]

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