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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FDK、電通、住友鉱

FDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京個別指導学院 <4745>  1,160円  +104 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 24日、東京個別指導学院 <4745> が株主優待制度の優待品を、授業料・受講料の割引券からカタログ商品に変更すると発表しており、これを好感する買いが入ったようだ。現行は保有株数に応じて1000円~4万8000円の授業料・受講料の割引券を年2回贈呈している。新制度では、株主優待品カタログに掲載する優待品の中から希望の1品を年1回贈呈する。具体的な内容や金額についての記載はない。対象は毎年2月末時点で100株以上を保有する株主となる。

■FDK <6955>  274円  +20 円 (+7.9%)  本日終値
 FDK<6955>は急動意、260円近辺のもみ合いを上に抜けてきた。富士通系の電池メーカーで、世界的に電気自動車(EV)の普及が加速するなか、車載用2次電池分野での活躍が見込まれている。富士通グループは事業構造改革で経営資源を成長分野に集中させる動きをみせており、市場成長余地の大きい2次電池分野は注目度が高い。特に現行のリチウムイオン電池の次世代を担う可能性がある全固体電池分野での展開に期待が大きい。同社は富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体リチウム電池の開発を進捗させている。

■スター・マイカ <3230>  1,898円  +129 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 スター・マイカ<3230>が上値追い加速、昨年来高値を更新した。時価は2007年1月以来となる2000円大台回復が目前だ。訪日外国人の急増に伴うインバウンド需要を背景に地方都市の不動産市況にも変化が出始めている。同社は中古マンションの再生販売などの不動産流動化ビジネスを手掛けているが、地方中核都市での販売戸数の割合を従来の20%から40%程度に引き上げる方針にある。17年11月期最終利益は前の期比23%増の20億6800万円と大幅増益を達成、18年11月期は21億4400万円予想と続伸を見込む。

■指月電機製作所 <6994>  976円  +58 円 (+6.3%)  本日終値
 指月電機製作所<6994>が全体下げ相場に抗して4連騰し、約27年ぶりの高値をつけた。同社はフイルムコンデンサーでトップシェアを誇る。成長期待の大きい電気自動車(EV)用コンデンサーの開発に注力している。その一環として村田製作所<6981>と資本業務提携するなど本腰を入れている。世界的な自動車の環境規制強化の流れは、欧米や中国でEVシフトを加速させており、同分野に注力の構えを見せる同社株も急速な見直し買いの対象となっている。

■カブドットコム証券 <8703>  399円  +20 円 (+5.3%)  本日終値
 24日、カブドットコム証券 <8703> が決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比5.0%増の56億円に伸びて着地したことが買い材料視された。日経平均株価が26年ぶりの高値水準まで上昇するなど、株高を背景に株式委託手数料が増えたことが寄与。信用取引の増加で金融収支が伸びたことも収益を押し上げた。なお、直近3ヵ月である10-12月期の同利益は38.2%増益だった。上期時点では14.1%の減益だっただけに、増益に転じたことが好感されたようだ。

■電通 <4324>  5,150円  +200 円 (+4.0%)  本日終値
 電通<4324>は急伸。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は5600円から6400円に見直した。17年は、長時間労働問題の影響などで厳しい年となったが、今年からは追い風が吹き始めると予想。18年12月期には、大型スポーツイベント関連広告の寄与や海外事業の新規アカウントの寄与拡大により業績モメンタムが回復し、東京五輪に向けて中期的に利益成長率の上昇が見込めるとみている。

■シンフォニア <6507>  492円  +17 円 (+3.6%)  本日終値
 シンフォニアテクノロジー<6507>が全般悪地合いの間隙を縫って大幅高。国内自動車メーカーが自動車大国である中国の電気自動車(EV)普及をにらみ積極進出の構えをみせるなか、EV関連銘柄への注目度が改めて高まっている。そのなか、電子精密機器メーカーである同社はEV用試験システムを自動車メーカーに供給。また、世界初方式のEV用モーターシミュレーターを開発していることもあり、関連有力株として頭角を現している。

■ウィルグループ <6089>  1,901円  +59 円 (+3.2%)  本日終値
 ウィルグループ<6089>は日経平均が一時300円近い下げをみせるなか6連騰と我が道を行く展開。12日につけた昨年来高値1879円を上回り新高値に買われた。同社は家電量販店や携帯ショップなどに人材を派遣しスマートフォン販売支援を主力としている。また、外国人留学生を対象とするアルバイト求人サイトも運営し、飲食店を中心に高水準の広告需要を確保している。有効求人倍率は昨年11月に1.56倍と高水準を極めており、同月のアルバイトの募集時時給も三大都市圏平均で1024円まで上昇、15年末比で約4%も水準が切り上がっている。特に建築や介護、飲食関連で人手不足が顕著であり、同社のビジネスチャンスにつながっている。18年3月期営業利益は前期比14.6%増の22億5000万円を計画しているが、大幅な上振れが見込まれる。

■ユニバーサル <6425>  4,965円  +110 円 (+2.3%)  本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が反発し昨年来高値を更新。ドイツ証券は24日、同社株の目標株価を5000円から5700円に引き上げた。レーティングは「バイ」としている。同社がフィリピンのマニラで展開するカジノ・リゾート(OKM)は堅調。中国とフィリピンの関係改善が追い風となっており、業績の拡大が見込めることなどを評価している。

■住友金属鉱山 <5713>  5,270円  +116 円 (+2.3%)  本日終値
  住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株が高い。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物価格は24日、2月物が前日比19.6ドル高の1トロイオンス1356.3ドルと上昇。一時1361ドル台と昨年9月初旬以来、4カ月半ぶりの水準に上昇した。ドル安基調が強まるなか、ドルと逆相関の動きとなる傾向がある金に資金が流入した。また、他の非鉄市況も総じてドル下落場面では投資資金が流入する傾向にあるため、非鉄株全般に見直し買いが流入している。

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