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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):TKP、千代建、北の達人

TKP <日足> 「株探」多機能チャートより
■ティーケーピー <3479>  4,460円  +575 円 (+14.8%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>は大幅続伸し実質上場来高値を更新。25日の取引終了後、2月1日にオープンする「横浜駅西口 タカシマヤ ローズホール」のイベントホールの運営を受託したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「横浜駅西口 タカシマヤ ローズホール」は、横浜駅西口から徒歩6分で、1階と2階の2フロアに収容人数615人(1階)、699人(2階)のホールを備える施設。会議やセミナー、パーティーなどはもちろん、多目的なイベントの利用に最適であることから、業績への貢献が期待されている。

■千代田化工建設 <6366>  1,081円  +135 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 千代田化工建設<6366>が急騰し昨年来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を650円から1200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、主力のLNG受注環境が改善に向かう可能性が高まってきたことや、大型案件の業績不透明感の払拭から、株価は今後の業績を織り込む局面に入ると予想。18年3月期の営業損益予想を176億円の赤字から94億円の赤字へ、19年3月期の営業利益予想を76億円から87億円へ、20年3月期を同70億円から127億円へ上方修正している。

■コスモスイニシア <8844>  938円  +106 円 (+12.7%)  本日終値
 コスモスイニシア<8844>が急反発。ここ急騰後の反動で調整が入り前日は5日移動平均線を下回ったものの、きょうは高水準の押し目買いが入り大きく切り返してきた。時価予想PERは9倍前後と割安感があり、目先利益確定売りをこなしつつ2013年5月以来となる4ケタ大台を意識する展開が続く。訪日客の急増でホテル関連需要が押し上げられている。特に長期滞在者向けにアパートメントホテルの需要が強く喚起されており、不動産流動化の流れと相まって関連銘柄の株価を強く刺激している状況だ。そのなか同社は東京、大阪、京都などに訪日客専用ホテル、アパートメントホテル、ビジネスホテルを続々開業予定にあり、中期的な成長余地の大きさが株価の見直し買いを誘っている。同社は旧リクルートコスモスでバブル期の1990年7月には6万7000円(修正後株価)の最高値をつけるなど天井は極めて高い。

■KOA <6999>  2,715円  +254 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 KOA<6999>は急騰。同社は25日取引終了後、非開示だった18年3月期の連結経常利益予想を前期比85%増の61億6000万円と発表、また未定だった年間配当について33円(前期実績29円)と前期比4円増配することも合わせて発表しており、これがポジティブサプライズとなった。主力製品である抵抗器が中国向けなどに好調なほか、自動車向け需要も取り込み業績に反映させた。

■IIJ <3774>  2,470円  +189 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 インターネットイニシアティブ<3774>が続急伸。同社は企業向けを中心にネット接続サービスを手掛け、システム構築やメンテナンスにも展開する。25日取引終了後、仮想通貨などデジタル通貨の取引・決済を行う金融サービス事業に参入することを発表、これが強く株価を刺激する格好となった。伊藤忠商事<8001>や野村ホールディングス<8604>など各業界を代表する企業と合弁会社「ディーカレット」を1月10日付で設立しており、18年度下期から「デジタル通貨交換サービス」、「デジタル通貨を利用した決済サービス」を開始する計画。

■総合メディカル <4775>  6,940円  +530 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 25日、総合メディカル <4775> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.9%増の49.6億円に伸びて着地。16年12月に買収したみよの台薬局グループの業績上積みが収益を押し上げた。併せて、創立40周年記念配当5円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の55円→60円(前期は50円)に増額修正したことも支援材料となった。

■神戸物産 <3038>  4,815円  +365 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 神戸物産<3038>が3日ぶりに急反発。同社は25日取引終了後に、17年12月度の単独業績を公表。営業利益は12億4800万円(前年同月比13.1%増)と、前月の9.9%減益からプラスに転換したことが好感されたようだ。売上高は227億1900万円(同8.3%増)となった。業務スーパーの新規出店が7店舗あり、前年同月に比べて45店舗増加した効果に加え、利益面では前年同月よりも円高で推移したことで輸入品の仕入れコストが減少したことなどが寄与した。

■北の達人 <2930>  2,619円  +167 円 (+6.8%)  本日終値
 北の達人コーポレーション<2930>の株価は、4日ぶりに反発に転じ波乱相場がやや落ち着きをみせはじめている。同社は前週末の19日取引終了後、2月14日現在の株主を対象に1株を3株とする株式分割を実施すると発表したことが買い材料され、週明け22日には、前週末比500円ストップ高の2910円まで買い進まれた。ところが、同社は12日に、18年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の7億7700(前期比44.8%増)万円から14億1600万円(同2.6倍)の上方修正を発表した。さらに、業績好調に伴い今期の年間配当を従来計画の5円50銭から8円に大幅増額修正している。広告の自社運用化で新規顧客獲得の効率性が向上し、広告宣伝費が想定を大幅に下回ることが利益上振れの要因。この大幅な利益上方修正を好感して、15日から既に株価が上昇基調となっていたことから、同社の株価は12日終値の1374円から22日終値の2910円まで、6営業日で約2.1倍の急騰をみせた。この短期急騰の反動もあり、23日から25日までの3日間は利益確定の売りが先行していたようだ。

■日揮 <1963>  2,537円  +148 円 (+6.2%)  本日終値
 日揮<1963>は反発し昨年来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2200円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、採算悪化リスクの後退で中期的な業績回復に向かうとの見方を強めており、受注獲得力を再評価するほか、主力のLNGなどプラントの受注環境も回復に向かうことで、株価は今後の受注回復を織り込むタイミングと指摘している。

■積水樹脂 <4212>  2,490円  +123 円 (+5.2%)  本日終値
 道路資材を主力とする積水樹脂 <4212> が急反発。25日に発表した18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比11.2%増の72億円に伸びて着地したことが買い材料視された。防音壁で高規格道路や新幹線向けアルミ枠透明板が好調だったほか、スポーツ施設向けのグラウンド用人工芝や工場・物流施設向けメッシュフェンスの販売も伸ばした。販管費の抑制なども増益の要因となった。

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