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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士通ゼ、ナノキャリア、モノタロウ

富士通ゼ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イチネンHD <9619>  1,827円  +32 円 (+1.8%)  本日終値
 イチネンホールディングス<9619>が続伸。25日の取引終了後、「SPOT」ブランドの自動梱包機や封緘機および結束機などの製造・販売を行う昌弘機工(大阪府四条畷市)の全株式を取得し、子会社化したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。機械工具販売事業における取扱商品を充実させるとともに、新たな商圏に進出することで、同事業のより一層の拡大を図るのが狙い。なお、18年3月期業績への影響は軽微としている。

■シンフォニア <6507>  500円  +8 円 (+1.6%)  本日終値
 シンフォニアテクノロジー<6507>の上値追いに弾みがついてきた。前日は日経平均が大幅安となるなか、商いを急増させ逆行高と気を吐いたが、きょうも売り買い高水準のなか一時5.3%高に買われる場面があった。昨年9月19日につけた510円を約4カ月ぶりに上抜き昨年来高値を更新、時価は2006年5月以来11年8カ月ぶりの高値圏に浮上している。同社は電子精密機器などの製造を手掛け、自動車用試験装置分野でも高い実績を持つ。環境規制強化を背景とした世界的なEVシフトの動きが、ビジネスチャンスを広げている。1922年、大正時代にバッテリー式運搬車の第1号機を製造しており、同分野の展開力では業界に先駆している。EV向け高速ダイナモ試験設備分野で国内トップシェアを誇り、世界初方式のEV用モーターシミュレーターを開発するなど、その技術力が注目され始めている。

■JCRファーマ <4552>  5,610円  +80 円 (+1.5%)  本日終値
 JCRファーマ<4552>が高い。同社は25日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を204億円から207億円(前期比14.5%増)へ、営業利益を35億円から41億円(同73.6%増)へそれぞれ増額した。遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が昨年発売の液状製剤の寄与もあって売上高拡大に反映された。また利益率の改善も営業利益および最終利益を押し上げている。これが好感される形で投資資金を呼び込んでいる。なお、あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は売上高152億4800万円(前年同期比16.4%増)、営業利益33億200万円(同77.7%増)と高変化を示した。

■エンプラス <6961>  4,250円  -700 円 (-14.1%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 エンプラス <6961> が1月25日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.4%増の36億円となったが、通期計画の50億円に対する進捗率は72.1%にとどまり、5年平均の78.1%も下回った。
  ⇒⇒エンプラスの詳しい業績推移表を見る

■富士通ゼネラル <6755>  2,113円  -242 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 富士通ゼネラル<6755>は急落。同社が25日取引終了後に発表した17年4~12月期の連結決算は売上高が1680億6400万円(前年同期比3.1%減)、本業のもうけを示す営業利益は79億3000万円(同50.2%減)と半減した。同時に18年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を2800億円から2700億円(前期比3.8%増)へ、営業利益を230億円から205億円(同22.6%減)へ減額している。フロンや電子部品などの原料高が大きく影響し合理化努力では補えなかった。これを嫌気する形で売りがかさんでいる。

■アオイ電子 <6832>  5,570円  -600 円 (-9.7%)  本日終値
 アオイ電子<6832>は後場急落。午後1時ごろに発表した第3四半期累計(17年4~12月)連結決算は、売上高349億8700万円(前年同期比4.4%増)、営業利益48億円(同5.0%増)、純利益36億600万円(同2.5%減)と営業増益を確保したものの、純利益が減益となったことが嫌気された。携帯情報端末や産業機器向け部品などの受注が堅調に推移したことで集積回路が伸長したほか、海外向けサーマルプリントヘッドの受注が増加した機能部品も好調に推移した。ただ、前年同期にあった負ののれん発生益がなくなったことが響き、最終減益を余儀なくされた。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高460億円(前期比2.7%増)、営業利益62億円(同7.3%増)、純利益43億5000万円(同2.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ナノキャリア <4571>  1,129円  -96 円 (-7.8%)  本日終値
 25日、東証と日証金がナノキャリア <4571> [東証M]について26日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■MonotaRO <3064>  3,595円  -240 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 MonotaRO <3064> が急反落。同社は25日に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前期比19.7%増の141億円と9期連続最高益の見通しを示したが、市場予想の150億円前後を下回ったことで利益確定売りが先行したようだ。今期はネット広告の出稿や検索エンジン最適化を強化し、工具通販の新規顧客開拓を進める。売上高は前期比23.9%増の1094億円と初の1000億円突破を計画だ。あわせて年間配当は前期比4円増の26円に増配する方針としたが材料視されなかった。同時に発表した17年12月期の同利益は前の期比24.6%増の118億円と会社計画通りの着地となった。

■大和自動車交通 <9082>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 大和自動車交通 <9082> [東証2]が連日のストップ高。24日、国土交通省と共同で、タクシーを相乗りで割安に利用できるサービスの実証実験を開始したと発表。複数のメディアで取り上げられており、これが刺激材料となった。「相乗りタクシー」は配車アプリを活用して複数の利用者をマッチングし、1台のタクシーに乗せることでタクシーに単独で乗車するよりも割安な運賃で利用できるサービス。同社の参加台数は649台で、3月31日まで実施する予定としている。割安な料金でタクシーの利用頻度を高めることが狙いで、本格導入に向け商機拡大による収益貢献が期待されているようだ。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  720円  +200 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値
 ジオマテック <6907>  1,361円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 山陽百貨店 <8257>  1,970円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 メディカル一光 <3353>  15,800円  +3,000 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 エンプラス <6961>  4,250円  -700 円 (-14.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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