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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):旭化成、デンソー、商船三井

旭化成 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本システムウエア <9739>  2,699円  +46 円 (+1.7%)  本日終値
 NSW<9739>が3日ぶりに反発。同社はきょう、米エヌビディア製プラットフォームをベースとした自動運転およびADAS(先進運転支援システム)開発向けスターターキットの提供を開始したと発表。このスターターキットは、自動運転およびADAS開発に必要なハードウエアと、その上で動作するソフトウエアで構成。エッジデバイスからクラウド環境まで段階的な検証環境を用意し、AI(人工知能)やディープラーニングなど、GPUを活用した汎用計算技術を用いた将来的な研究開発をワンストップで支援する。

■旭化成 <3407>  1,484円  +20.5 円 (+1.4%)  本日終値
 旭化成<3407>が反発。この日、宮崎県延岡市で、エアバッグ向け原糸やタイヤの補強材などに使われるナイロン66繊維「レオナ」の生産設備を増設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「レオナ」の主力用途である自動車用エアバッグは、アジア地区での自動車生産台数の増加や、各国での安全に対する要求の高まりにより搭載率が上昇しており、今後も成長が見込まれることから今回の増設を判断したという。現在、「レオナ」は延岡市のレオナ繊維工場で年間3万3000トン生産されているが、増設により生産能力を5000トン引き上げるとしている。なお、今年2月に着工し、20年3月期上期に稼働開始を予定しているという。

■カカクコム <2371>  1,900円  +26 円 (+1.4%)  本日終値
 カカクコム<2371>が続伸。ドイツ証券が18日付で投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を2000円から2200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、日本では飲食店ネット予約が普及期に入りつつあり、食べログの持つ媒体価値のマネタイズが業績牽引役となると評価。同社の営業利益は18年3月期に5%増の225億円、19年3月期に8%増の243億円、20年3月期に10%増の267億円と最高益更新を見込んでおり、業績拡大にあわせて自社株買いや増配も続くと予想している。

■スター・マイカ <3230>  1,781円  +20 円 (+1.1%)  本日終値
 スター・マイカ<3230>が4日続伸と戻り足鮮明。同社は中古マンションの再生販売などの不動産流動化ビジネスを手掛けているが、ここ不動産関連の中小型株が人気化するなか改めて見直し機運が強まっている。訪日外客数の拡大と相まって地方経済への注目が高まっている。同社は、地方中核都市での販売割合を従来比2倍に引き上げる計画にありこの流れに乗っている。中期経営計画では2022年11月期営業利益70億円(前期実績35億7500万円)を目指しており、中期的な成長期待も強い。

■デンソー <6902>  7,094円  +78 円 (+1.1%)  本日終値
 デンソー<6902>が3日ぶりに反発。この日、経済産業省が推進する「日ASEAN新産業創出実証事業」の一つとして、「Connected Industriesにおけるリーンオートメーションシステムインテグレーター(LASI)の育成検証」を、日本貿易振興機構(JETRO)から業務委託を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同事業は、次世代のリーンオートメーションを取り入れた生産ラインのショーケースを用いて、タイ国内で生産設備やFA機器などを取り扱うシステムインテグレーターの育成を行うというもの。デンソーでは、地場のシステムインテグレーターを育成することで、タイランド4.0の中核事業と位置付けられている自動化領域の競争力強化や、タイにおける日本のConnected Industriesプレゼンスの向上、タイおよび日系の地場製造業の自動化推進の加速などへの貢献や、タイにおける自社のモノづくり競争力強化を目指すとしている。

■ラクス <3923>  3,225円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 ラクス<3923>が続伸し昨年来高値を更新。18日の取引終了後、クラウド型メール配信サービスを提供するブレインメール(東京都港区)の全株式を15億4700万円で2月1日に取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。ブレインメールは、クラウド型メール配信サービスの提供者として現在8100社を超える契約数を有する企業。一方、ラクスが提供しているクラウド型メール配信システム「配配メール」は「ブレインメール」と機能面、価格面で補完関係にあることから、今回の子会社化に至ったという。また、「配配メール」は足もとで2ケタ成長を継続しながら高い利益率を維持していることから、ラクスのノウハウとリソースを投下することで、「ブレインメール」の売り上げの拡大と利益率の向上が見込まれることや、クラウド型メール配信システム市場でシェアの向上も見込まれると判断したという。

■商船三井 <9104>  4,020円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 商船三井<9104>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を4450円から4700円に引き上げた。世界経済の回復で荷動きが活発化しており、出遅れ感がある景気敏感株として注目している。18年3月期の業績は中間期に連結営業利益で200億円(前期比7.8倍)へ増額修正されたが、同証券では215億円への再増額を予想。19年3月期は同350億円を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  880.7円  +7.4 円 (+0.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日ぶりに反発したほか、第一生命ホールディングス<8750>も前日終値近辺での売り物を吸収し頑強な値動きをみせた。ここにきて米長期金利の上昇が顕著だ。前日に米10年債利回りが2.62%台まで上昇、これは約10カ月ぶりのことで大手金融機関にとっては運用環境の改善が収益拡大に結びつくとの思惑がある。東京市場でも米国事業の利ザヤ拡大期待から三菱UFJや第一生命HDには追い風材料として意識されている。

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