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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):フィルC、北の達人、任天堂

フィルC <日足> 「株探」多機能チャートより
■フィル・カンパニー <3267>  6,660円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 フィル・カンパニー<3267>の上昇が止まらない。株価は1000円高と値幅制限いっぱいに買われ、上場来高値を大幅更新した。同社は駐車場の上部空間を活用して空中店舗の企画提案および建築を行う。駐車場オーナーへの提案が好調で施工件数が拡大しており、業績急拡大が続いている。株価も昨年11月初旬に日本郵政<6178>の投資子会社である日本郵政キャピタルの資本参加を契機に急速な上昇トレンドに突入。今月12日に発表した18年11月期の営業利益予想は5億1000万円(同72.1%増)と成長加速を見込んでおり、大口の買い注文が続いている。

■ハナツアーJ <6561>  2,925円  +385 円 (+15.2%)  本日終値
 HANATOUR JAPAN<6561>が6連騰。韓国からの日本向け旅行の手配業務などを手掛けており、インバウンド関連株物色の流れに乗っている。昨年12月15日に東証マザーズ市場に新規上場。初値は公開価格(2000円)を10%上回る2200円だった。この日で、公開価格からの上昇率は50%に乗せてきたが、直近IPO株のなかでは値上がり率は高くないだけに、出遅れ感からの買いも流入している様子だ。

■JIA <7172>  3,715円  +315 円 (+9.3%)  本日終値
 18日、ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M]が17年12月期の連結経常利益を従来予想の34億円→41.7億円に22.6%上方修正。増益率が51.8%増→86.2%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の航空機リースや環境エネルギー案件の組成が順調に進む中、投資家からの旺盛な需要を背景に、出資金の販売が想定以上に伸びたことが寄与。

■北の達人 <2930>  2,410円  +184 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 北の達人コーポレーション <2930> が大幅続伸。12日に発表した決算と業績修正が評価され、株価は17日に上場来高値2450円をつけ、16年末の125円(株式分割考慮)からわずか1年で「20倍(ダブルテンバガー)」を達成した。その後は利益確定売りに押される場面があったが、再び買い優勢に傾いている。同社は健康食品や化粧品のインターネット販売を手掛ける。ニッチな分野の高品質な商品と独自開発の広告データ分析システムによる高い収益力を武器に業績拡大が続いている。18年2月期第3四半期累計(3-11月)は集客体制の強化や積極的な広告宣伝が奏功し、売上高、経常利益ともに同期間の過去最高を大きく上回って着地した。併せて、広告の自社運用化の促進で広告宣伝費が想定を大幅に下回ることを踏まえ、通期の経常利益予想をに81.9%も上方修正し、配当も2.5円増額している。

■いちご <2337>  460円  +32 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 いちご <2337> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を560円→590円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、大型案件が多いリートなどへの売却が低水準にとどまる一方、含み益増加や富裕層向けへの売却本格化などで利益率が改善するとみて、19年2月期以降の利益予想を上方修正した。また、株価は依然割安感があると指摘している。

■タケエイ <2151>  1,408円  +91 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 18日、タケエイ <2151> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.1%にあたる50万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月1日から19年1月31日まで。

■GMOインターネット <9449>  2,002円  +90 円 (+4.7%)  本日終値
 GMOインターネット<9449>が3日ぶりに反発。香港を拠点とする投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニーは19日、3月下旬に予定されているGMOの株主総会に対して買収防衛策の廃止や指名委員会等設置会社への移行など6項目を提案したことを明らかにした。オアシス・マネジメントが提出した大量保有報告書ではGMOの5.06%の株式を保有している。オアシスは物言う株主(アクティビスト)と知られ、GMOの脆弱なガバナンス体制などを問題点として指摘している。

■SFPホールディングス <3198>  2,141円  +87 円 (+4.2%)  本日終値
 SFPホールディングス<3198>は大幅高。午後0時20分ごろ、自社株取得枠の変更と自社株の公開買い付けを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。従来は上限を55万株(発行済み株数の1.88%)、または12億1000万円としていたが、これを376万7600株(同13.07%)、または76億8131万4000円に引き上げる。そのうち、325万株に対して公開買い付けを行うとしており、買い付け価格1株2030円で、買付期間は1月22日から2月19日まで。筆頭株主のクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が320万株を応募する見込み。なお、公開買い付けで取得した自社株価は全株を消却する方針としている。

■任天堂 <7974>  48,320円  +1,960 円 (+4.2%)  本日終値
 任天堂<7974>が6連騰。同社は18日、段ボールの工作キットを組み立て、「ニンテンドースイッチ」と連動させて遊ぶ新商品「Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)」を4月20日に発売すると発表しており、引き続きこれを好材料視した買いが入った。「ニンテンドーラボ」は、段ボール製の工作キットを組み立て、「ピアノ」や「つりざお」「バイク」「ロボット」など「Toy-Con(トイコン)」と呼ばれるコントローラーを自分の手で製作。これに「ニンテンドースイッチ」を組み合わせることで、新しい遊びを提供するという。米国と欧州でも同時期に売り出す予定で、業績への寄与が期待されている。また、「ニンテンドーラボ」では段ボールを組み立てることから、レンゴー<3941>や大村紙業<3953>などにも買いが入った。

■エフ・シー・シー <7296>  3,045円  +69 円 (+2.3%)  本日終値
 エフ・シー・シー<7296>が3日ぶりに反発。大和証券は18日、同社株のレーティングを新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は3300円としている。新興国2輪車市場ではインドネシア、インドを中心に成長が加速する可能性に注目。FCCは、二輪車・四輪車用クラッチを手掛けるホンダ系のサプライヤー。同証券では、FCCは二輪車向け事業の利益エクスポージャーが主要サプライヤーのなかで最も高く、特にインド市場の拡大に伴う恩恵を最も受けやすい点などに注目している。

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