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【市況】米ゴールドマンやアルコア決算に期待【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の日経平均は3日ぶり反落。83.47円安の23868.34円(出来高概算15億4000万株)で取引を終えた。16日の米国市場ではNYダウが26000ドルに乗せた後に下げに転じており、前日のNYダウ上昇を織り込んでいた日経平均の上昇分が剥がれる格好から始まった。ただし、5日線レベルでの下げ渋りが見られるなか、じりじりと下げ幅を縮める展開となっている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占める状況が続いた。セクターでは石油石炭、鉄鋼、鉱業といった資源関連に利益確定の流れが強まったほか、足元でリバウンド基調が強まっていた銀行が一服に。一方で、機械、食料品、陸運、保険、その他製品、輸送用機器が小じっかりだった。円相場が1ドル110円80銭台と円高が一服したことが安心感にもつながっていた。

やや波乱含みの展開とはなったが、終えてみれば底堅さが意識される展開であった。仮想通貨の下落が心理的に嫌気された面もあったと考えられる。ただ、米国では下げに転じてはいたが、シティグループの決算は評価されたほか、半導体関連にはM&A思惑等もあって物色が向かっていた。米国が反発といった流れに向かうようであれば、再び指数インパクトの大きい値がさ株に資金が向かう格好となりそうだ。バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン、アルコアの決算が予定されており、決算評価の流れが期待されるところである。(村瀬智一)

《AK》

 提供:フィスコ

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