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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヨシムラHD、日本M&A、TDK

ヨシムラHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヨシムラHD <2884>  8,870円  +1,130 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が連日の急騰。株価は前日に続き、この日も一時ストップ高に買われた。15日の取引終了後に発表した、18年2月期第3四半期(17年3~11月)の連結営業利益は4億8600万円(前年同期比20.8%増)と好調だった。また、1月31日の株主に対して1対5株の株式分割を実施すると発表。足もとでは分割権利取りの買いも流入している様子だ。

■山田コンサル <4792>  3,120円  +243 円 (+8.5%)  本日終値
 山田コンサルティンググループ<4792>は急反発、昨年来高値を更新した。大和証券は16日、同社株のレーティングを新規「1」としカバレッジを開始した。目標株価は4500円とした。同証券では「大・世代交代期を迎えM&A仲介市場は一層拡大」することを予想。山田コンサルは、従来の役務提供型のコンサルティングからM&A仲介など成功報酬型への高収益化への体質転換が進んでいることを評価。同証券では、18年3月期の連結営業利益を前期比42%増の32億円(会社計画29億円)、19年3月期は同36億円を予想している。

■日本M&Aセンター <2127>  5,970円  +280 円 (+4.9%)  本日終値
 M&A仲介関連株が高い。日本M&Aセンター<2127>やM&Aキャピタルパートナーズ<6080>が値を飛ばし、昨年来高値を更新した。大和証券は16日、同業界のリポートを発行。「大・世代交代期を迎えM&A仲介市場は一層拡大へ」との見方を示した。20年頃に我が国の中小企業は、世代交代期を迎え、同市場は専業だけでなく、既存のネットワークを生かした新規参入による拡大を予想した。同証券では、日本M&Aの「1(買い)」を継続し目標株価は6200円とした。また、山田コンサルティンググループ<4792>、ミロク情報サービス<9928>は新規「1」でカバレッジを開始。目標株価は4500円、4700円に設定した。

■ツガミ <6101>  1,774円  +72 円 (+4.2%)  本日終値
 ツガミ<6101>が全般地合い悪の間隙を縫って5日続伸、連日の上場来高値更新と気を吐いている。同社は自動旋盤や研削盤などの工作機械に強く、省人化投資の進む中国向けで高水準の需要を捉えている。きょう寄り前に発表された11月の機械受注統計は前月比5.7%増と、減少を見込んでいた市場コンセンサスを上回ったことで設備投資関連銘柄へのマークが強まっている。また、15日に発表された12月の工作機械受注は前年同月比48%増で1600億円を単月で初めて上回っており、追い風は強い。同社の18年3月期営業利益は前期比95%増の60億円を見込んでいるが、一段の上振れ期待がある。

■TDK <6762>  10,290円  +390 円 (+3.9%)  本日終値
 TDK<6762>が5日続伸し昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が16日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を1万1200円から1万5000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同社は12年3月期以降に事業構造改革、高周波事業のカーブアウト、センサー企業の買収などを相次いで行い、事業ポートフォリオの大幅な入れ替えを実施。これにより、収益性の向上、レガシー製品への依存度低下、新たな成長分野の強化が実現しつつあるが、株式市場はその成長性を評価しきっていないと同証券では指摘。あわせて18年3月期の営業利益予想を894億円か940億円へ、19年3月期を同1188億円から1303億円へ、20年3月期を同1325億円から1411億円へ上方修正している。

■マルゼン <5982>  2,769円  +89 円 (+3.3%)  本日終値
 業務用厨房大手で外食店向けに強みをもつマルゼン<5982>は、全般軟調地合いのなかで3日続伸。PERは15倍水準で割高感はない。同社は5日、18年2月期第3四半期累計(17年3~11月)連結決算を発表した。売上高385億5000万円(前年同期比5.6%増)、経常利益39億7500万円(同15.3%増)と2ケタ経常増益となった。前年に海外で大型案件があったベーカリー機器部門は落ち込んだものの、主力で省人化機器でもあるオートリフトフライヤーや食器洗浄機など業務用厨房機器 の自社製品の販売増が寄与し増収増益となった。

■帝国電機製作所 <6333>  1,642円  +50 円 (+3.1%)  本日終値
 帝国電機製作所<6333>が4連騰し、昨年来高値を更新した。きょう付の化学工業日報で「国内外のポンプ事業で受注拡大を見込む」と報じられており、これを好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、今年は国内でエチレン製造設備の半分が定期修理を計画されており、メンテナンス需要などが期待されているほか、高機能製品シフトにともなう増設や改造需要の取り込みに力を入れているという。また、海外では米国でシェール由来の石油化学誘導品プラントの立ち上がりや中国の石化投資の復調などの取り込みを急ぐとしている。

■ブロンコビリー <3091>  3,490円  +105 円 (+3.1%)  本日終値
 16日、ステーキ・ハンバーグ専門店を展開するブロンコビリー <3091> が決算を発表。17年12月期の経常利益(非連結)は前の期比10.4%減の25.1億円になったものの、続く18年12月期は前期比19.2%増の30億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は売上原価や販管費の増加などが響き、8期ぶりの減益に沈んだ。今期は関東や関西を中心に15店舗の新規出店を計画し、14.8%の大幅増収を見込む。

■GMO-PG <3769>  10,000円  +300 円 (+3.1%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>は3日続伸し、実質上場来高値を更新した。16日の取引終了後、総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」で、米グーグル社のオンライン決済サービス「Google Pay API」を追加し、1月末からEC事業者へ向けて提供を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「PGマルチペイメントサービス」は、クレジットカード決済をはじめとするさまざまな決済手段を一括して提供する総合決済サービス。今回、「Google Pay API」を追加することで、利用者のさらなる利便性向上につながると期待されている。

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