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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ABホテル、パークシャ、Jフロント

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■ABホテル <6565>  5,160円  +700 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ABホテル<6565>は2日連続のストップ高カイ気配。25日に東証ジャスダックと名証2部に新規上場した直近IPO銘柄で「ABホテル」のブランドで愛知県を中心にホテルチェーンを展開している。初値は公開価格(1500円)の約2.0倍となる3060円だったが、買い人気は強く翌26日に続き、上場3日目となるこの日も値幅制限いっぱいまで値を上げている。市場では、訪日外国人(インバウンド)関連の需要獲得に向けた期待も膨らんでいる。大和証券では、18年3月期の営業利益は前期比19%増の11億7000万円(会社予想11億6500万円)、19年3月期の同利益は今期推定比30%増の15億2000万円と連続2ケタ増益を見込んでいる。

■パークシャ <3993>  13,050円  +1,180 円 (+9.9%)  11:30現在
 PKSHA Technology<3993>は大幅高で25日移動平均線を足場に上放れを鮮明としてきた。同社は今年9月に上場したばかりの直近IPO銘柄の一角で人工知能(AI)開発を手掛ける。具体的にはマシーンラーニング・ディープラーニングを活用して業務効率化を実現するアルゴリズム製品を開発している。トヨタ自動車<7203>と連携している点もポイントで、トヨタが注力するコネクテッドカーや自動運転分野での新製品開発に期待がかかる。18年9月期営業利益は5億6000万円と前期比4割超の伸びを見込んでいる。

■三益半導体工業 <8155>  2,207円  +149 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 三益半導体工業<8155>は3連騰。26日の取引終了後、18年5月期の単独業績予想について、売上高を670億円から725億円(前期比20.3%増)へ、営業利益を41億円から44億3000万円(同20.0%増)へ、純利益を27億3000万円から29億5000万円(同20.6%増)へ上方修正したことが好感されている。上方修正は、半導体業界の活況を背景に半導体事業部で300ミリウエハーを中心に高水準の生産が続いていることに加えて、産商事業部も好調な業績が見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高337億8900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益24億900万円(同15.9%増)、純利益16億5600万円(同21.0%増)だった。

■Jフロント <3086>  2,159円  +141 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 J.フロント リテイリング <3086> が大幅続伸し、連日で年初来高値を更新した。26日に発表した18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結税引き前利益が前年同期比25.7%増の377億円に伸びて着地したことが買い材料視された。インバウンド需要や富裕層による高額消費の回復を背景に百貨店事業の収益が拡大したことが寄与。4月に開業した商業施設「GINZA SIX」の賃料収入が伸びたことに加え、関係会社株式売却益が発生したことも大幅増益に貢献した。通期計画の470億円に対する進捗率は80.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ニュートンF <7169>  1,880円  +59 円 (+3.2%)  11:30現在
 26日、ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.54%にあたる10万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は18年1月4日から3月30日まで。

■オプティム <3694>  2,800円  +81 円 (+3.0%)  11:30現在
 オプティム<3694>が3日続伸。26日の取引終了後、AI・IoT・ドローンを活用したピンポイント農薬散布テクノロジーによる大豆の栽培に世界で初めて成功したと発表しており、農薬使用量の低減や収量品質の同等化に貢献するとの期待感から買いが入っているようだ。同事業は、スマート農業の取り組みの一環として行われたもので、大豆の生育管理にドローンを活用し、病害虫が検知された箇所のみにドローンでピンポイント農薬散布を実施。ここで栽培された大豆を第三者調査機関で検査した結果、残留している農薬が不検出相当であるとの検査結果が出たという。これにより、農薬を通常栽培で使用する量の10分の1以下に削減することができるようになり、生産コストを抑えられた栽培につながるとしている。なお現在、同取り組みに関連する特許群を出願している。

■村上開明堂 <7292>  3,385円  +95 円 (+2.9%)  11:30現在
 村上開明堂<7292>が急伸。26日の取引終了後、業界初の特殊ミラー素子を採用した電子ルームミラーの量産車両への搭載が決定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。新製品の電子ルームミラー「ハイブリッド インナーミラー」は、同社が16年6月に発表した、ルームミラーにカメラモニター機能を搭載した製品。車両カメラで撮影した後方の映像を室内ミラーに表示する機能があり、従来型ミラーより死角が減り、広範囲の状況が把握できるのが特徴。また、夜間はトンネル内でもはっきり画像が見えるようになり、安全性や視認性に優れた点が特徴としている。さらに、従来のルームミラーとカメラモニター機能を必要に応じて使い分けることができ、電源喪失時や乗車前後のエンジンオフ時でも、自動で従来ミラーに切り替わる「フェールセーフ機能」を有しているという。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,415.5円  +30.5 円 (+2.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源関連株やJXTGホールディングス<5020>など石油元売り企業が高い。ここ原油市況は上昇基調にあったが、それを加速させる材料が出た。中東産油国のリビアでパイプラインの爆発があったことが伝わっており、これを受けて原油供給面で支障が生じるとの思惑が原油価格を押し上げた。前日のWTI原油先物価格が急騰、一時約2年半ぶりとなる1バレル=60ドル台を回復(終値は59ドル97セント)、これが資源エネルギー関連株の株価を強く刺激する格好となっている。

■コメダホールディングス <3543>  2,098円  +34 円 (+1.7%)  11:30現在
 コメダホールディングス<3543>は、高値圏で推移しているが、業績拡大期待を背景に先高感は根強く、さらなる上値を目指す展開が期待できそうだ。中京エリアを地盤に「コメダ珈琲店」をFC展開しているが、パンやコーヒーの自社工場を保有し、店内オペレーションが効率化されていることが強み。また、店舗当たり営業利益率が一定程度確保できている点も特徴といえる。足もとでは、「コメダ珈琲店」の東・西日本地区への新規出店を積極化させていることに加えて、新商品や季節限定商品の投入が業績を牽引。また、コッペパンを専門とする新業態「コメダ謹製やわらかシロコッペ」の展開も業績拡大に貢献する見通し。18年2月期は税前利益71億1900万円(前期比7%増)を予想。19年2月期も市場予想平均で76億円強が見込まれており、増益基調が続く見通しだ。(仁)

■三井物産 <8031>  1,823円  +25 円 (+1.4%)  11:30現在
 大手商社株が高い。三井物産<8031>、三菱商事<8058>、住友商事<8053>がそろって年初来高値を更新したほか、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>も値を上げている。米原油先物相場はWTI価格が26日に約2年半ぶりの1バレル60ドル台に上伸したほか、国際商品の総合的な値動きを示すCRB指数は26日まで8日連続して上昇。足もとでの商品市況の上昇を受けて、大手商社株への見直し買いが流入している。

■OSG <6136>  2,442円  +22 円 (+0.9%)  11:30現在
 オーエスジー <6136> が続伸。26日、単体業績予想の修正を発表。17年11月期の最終利益を従来計画の57億円→80億円に40.4%上方修正したことが買い材料視された。主力の精密切削工具の販売が想定より伸びたうえ、投資有価証券売却益が発生したことが利益を押し上げた。なお、連結業績については現在集計中とし、業績予想の修正を行う必要が生じた場合、速やかに公表するとしている。

■平和堂 <8276>  2,357円  -133 円 (-5.3%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 26日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が13%減益で着地・9-11月期も21%減益」が嫌気された。平和堂 <8276> が12月26日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比12.9%減の88.2億円に減り、通期計画の165億円に対する進捗率は53.5%にとどまり、5年平均の64.1%も下回った。
  ⇒⇒平和堂の詳しい業績推移表を見る

■オークネット <3964>  1,401円  -78 円 (-5.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 オークネット<3964>が大幅反落となっている。26日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を213億4600万円から194億3700万円(前期比2.7%減)へ、営業利益を40億4400万円から31億3700万円(同22.4%減)へ、純利益を23億900万円から16億8000万円(同23.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。四輪事業は計画を上回る水準で推移しているものの、デジタルプロダクツ事業は中古スマートフォンの取扱量や取扱手数料が減少したことの影響を受けて計画を大きく下回っており、同事業の不振が全体の売上高・利益を押し下げるとしている。

■セブンシーズ <3750>  2,378円  +400 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 26日、セブンシーズホールディングス <3750> [東証2]が18年1月31日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■セキュアヴェイル <3042>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 セキュアヴェイル<3042>がストップ高に買われたほか、FFRI<3692>、セグエグループ<3968>が急動意するなどサイバーセキュリティー関連が軒並み上昇。世界的にサイバー攻撃に対する警戒が強まるなか、政府や民間企業、大学など産官学の連携でサイバーセキュリティーに関する技術の国際標準化の動きが本格化しており、この流れを意識して関連銘柄が物色されている。東京五輪開催年である2020年までに、国を挙げてのサイバー攻撃対応への取り組みが加速する方向にあり、関連株も折に触れて注目されそうだ。このほかセキュリティー関連ではインテリジェント ウェイブ<4847>やテリロジー<3356>、デジタルアーツ<2326>など出遅れ感が顕著で買いが入り始めている。

●ストップ高銘柄
 オプティマスグループ <9268>  2,825円  +500 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 ケイティケイ <3035>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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