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【市況】来週の株式相場見通し=2万3000円台乗せトライ、「掉尾の一振」へ期待感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 年内最終週となる来週(25~29日)の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料不足は否めないものの、市場からの「掉尾の一振」への期待感が高まることも予想され、薄商いながらも日経平均株価は、2万3000円台定着にトライする展開となりそうだ。来週の想定レンジは2万2600~2万3400円とする。11月9日につけた日経平均株価の取引時間中の高値2万3382円15銭の終値での更新が焦点となりそうだ。

 市場関係者からは「来週の米株式市場は、懸案だった税制改革法案が可決したことで、“材料出尽くし感”はあるものの、長期金利の上昇傾向と原油価格の強含みに支えられて、売りを出しづらい地合いのなかで堅調な推移となりそうだ。日本株市場も買い手掛かりに乏しく、とくに週後半は年末・年始休みモードで参加者の減少が見込まれるものの、来年の企業業績向上想定などから“掉尾の一振”を期待した買いが予想される。また、25~26日にIPO(新規上場)が予定されていることや、値動きの良さに注目した年末特有の中小型株物色への期待感もあり、個人投資家の活躍場面が広がりそうだ」との見方が出ていた。

 日程面では、11月の消費者物価指数・労働力調査・有効求人倍率・家計調査、11月の企業向けサービス価格指数、10月の30・31日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨(26日)、11月の鉱工業生産指数・商業動態調査、12月20・21日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」(28日)、大納会(29日)に注目。

 海外では、クリスマスの祝日で欧米やアジアの一部株式市場は休場(25日)、米12月のCB消費者信頼感指数(27日)、米12月のシカゴ購買部協会景気指数(29日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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