【特集】＜話題の焦点＞＝アジアＮｏ１企業「テンセント」関連銘柄に注目

　中国ネットサービス大手、テンセント・ホールディングス（騰訊控股）の躍進が市場の関心を集めている。同社は、中国ソーシャルアプリ「ＷｅＣｈａｔ（微信）」のほか、メッセンジャーアプリ「ＱＱ」、オンラインゲーム、モバイル決済などを展開。その成長性が評価され、香港市場に上場する同社の株価は過去１年間で２倍近くに急騰。時価総額は約４８２０億ドル（約５４兆円）に達し、アジアトップ企業に成長。米国のフェイスブックの時価総額約５１６０億ドル（約５８兆円）とも競う勢いだ。

　中国のモバイル決済分野ではテンセントの「ＷｅＣｈａｔ　Ｐａｙ」とライバル企業である中国アリババ・グループ・ホールディング（阿里巴巴集団）の「アリペイ」が覇権を競っていることも世界的な関心を集める。

　中国の巨大企業テンセントの動向は、日本市場にも大きな影響を与える可能性があり、その動向からは目が離せない。

　日本企業の関連銘柄では、アライドアーキテクツ<6081>がテンセントとＤＳＰパートナー契約を締結。ＤＳＰサービス「Ｔｅｎｃｅｎｔ　Ｔｕｉ（テンセント・トゥイ）」のプラットフォームを通じて広告運用サービスを提供し、中国に向けた越境ＥＣ施策やインバウンド支援集客を支援している。また、ビリングシステム<3623>は、テンセントのグループ企業とＷｅＣｈａｔとＱＱを用いたモバイル決済サービスを導入する契約を締結している。ホットリンク<3680>はテンセントのＷｅＣｈａｔ　Ｐａｙと日本のインバウンド市場でのプロモーション支援で協業を進めている。メンバーズ<2130>は、テンセントの国際事業部であるインターナショナル・ビジネス・グループと代理店契約を締結し、テンセント広告を販売している。

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）