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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

愛眼 <日足> 「株探」多機能チャートより

■愛眼 <9854>  711円 (+100円、+16.4%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。愛眼 <9854> が4連騰でストップ高。業績好調の内需小型株として買いが続いたようだ。株価は18年3月期上期(4-9月)業績の上方修正を発表した11月2日を起点に2倍超に跳ね上がっている。上期は眼鏡小売部門の既存店売上高が前年を上回って推移したうえ、単価上昇や経費コントロールの徹底などで採算が改善したことも利益を大きく押し上げた。11月10日に発表した上期実績は通期計画をすでに2倍も上回っており、業績上振れが確実視されている。

■応用技術 <4356>  757円 (+100円、+15.2%) ストップ高

 応用技術 <4356> [JQ]がストップ高。13日午前、CADソフト開発企業である米オートデスク社の「Forge システムインテグレータ」認定を日本で初めて取得したと発表しており、業績への寄与に期待する買いが殺到した。今回取得した「Forge システムインテグレータ」認定は、オートデスク社のクラウドサービスを構成するさまざまなテクノロジーの開発プラットフォーム「Autodesk Forge」を使ったシステム構築力と実績が評価されたもの。今後は「Forge システムインテグレータ」としてクラウドベースによる建設業の業務プロセス効率化をサポートしていく。

■ハイパー <3054>  1,181円 (+130円、+12.4%)

 ハイパー <3054> [JQ]が急反騰、連日の年初来高値を更新。13日午後0時30分ごろ、17年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。毎年12月31日時点で1単元(100株)以上を保有している株主に対して、一律でクオカード1000円分を贈呈するとしている。

■助川電気 <7711>  985円 (+79円、+8.7%) 一時ストップ高

 助川電気工業 <7711> [JQ]が急反発。中小型株優位の地合いのなかで、同社株の時価総額は100億円以下と小型で浮動株も少なく、投資資金のターゲットとなっている。温度測定技術や、熱制御技術の研究開発メーカーとして競争力があり、半導体や有機EL関連など産業システム分野向けで需要を確保している。原発向けでも高い実績があり、先の総選挙を経た安倍1強体制のもと、原発再稼働の流れが意識され、同社のビジネスチャンスにつながるとの見方もある。

■ガンホー <3765>  315円 (+24円、+8.3%)

 東証1部の上昇率2位。ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が急伸。米ウォール・ストリート・ジャーナルが12日、任天堂 <7974> がスマホゲーム事業増強のため、ディー・エヌ・エー <2432> 以外の会社とも一緒にできることがないか模索していると報じており、その一つとしてガンホーの名が挙がっていることから、思惑的な買いが入ったようだ。

■イマジカロボ <6879>  1,004円 (+69円、+7.4%)

 東証1部の上昇率4位。イマジカ・ロボット ホールディングス <6879> が急反発。13日、連結子会社オー・エル・エムが、マレーシアに同国初の2Dアニメーションスタジオ「OLM Asia」を設立したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。日本におけるアニメ市場は年々拡大する一方、日本のアニメ業界は深刻な人材不足の問題に直面し、今後、さらに加速が予想されることから、アジアのハブであるマレーシアに制作拠点を設立するという。OLM Asiaでは当面、デジタル作画による「動画」「仕上げ」業務を中心とし、将来的には専門性の高い高度な業務を行い、ワンストップでアニメーション制作が可能なスタジオを目指すとしている。

■アルプス技 <4641>  4,110円 (+280円、+7.3%)

 東証1部の上昇率5位。アルプス技研 <4641> が急反発。12日、同社が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■Jディスプレ <6740>  237円 (+12円、+5.3%)

 ジャパンディスプレイ <6740> が続伸。同社は12日、仮想現実ヘッドマウントディスプレー(VR-HMD)専用の3.6型803ppi(ppiとは1インチあたりの画素数)低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを開発したことを明らかにした。また、同社は18年上期に1000ppiを超えるディスプレーの開発を完了する予定。2020年のサービス開始を目指している次世代通信「5G」の登場などで今後、超高精細VR専用液晶ディスプレーが搭載されたVR-HMD専用機の市場拡大が期待されている。

■コーセル <6905>  1,616円 (+78円、+5.1%)

 コーセル <6905> が大幅反発し、年初来高値を更新した。13日午前11時ごろ、18年5月期の連結業績予想について、売上高を237億円から262億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を30億6000万円から43億2000万円(同23.8%増)へ、純利益を21億6000万円から31億2000万円(同21.9%増)へ上方修正したことが好感された。半導体製造装置や工作機械の需要拡大を背景に、引き続き受注が好調に推移していることが要因としている。また、これに伴い従来中間12円・期末11円の年23円としていた配当予想を中間16円・期末14円の年30円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されたようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(5月21日~11月20日)決算は、売上高130億6100万円(前年同期比23.5%増)、営業利益24億2300万円(同62.5%増)、純利益17億7400万円(同58.8%増)だった。

■SFOODS <2292>  5,230円 (+230円、+4.6%)

 S Foods <2292> が大幅反発し上場来高値を更新。東海東京調査センターが12日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を5390円から6040円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、18年2月期以降においても、食肉需要の高まりと積極的な設備投資をシナリオとした取扱量増加による売上高の拡大を見込んでおり、18年2月期の売上高を3147億円(前年比11.9%増)、営業利益を123億円(同16.7%増)と、会社予想営業利益115億円を上回る水準を見込んでいる。

■寿スピリッツ <2222>  5,960円 (+260円、+4.6%)

 寿スピリッツ <2222> が3日ぶりに大幅反発で年初来高値を更新。東海東京調査センターが12日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を5820円から6550円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、フランセを吸収したことによるシュクレイの新ブランド商品展開に加えて、生産性の向上や商品供給能力の向上、首都圏エリアの継続的な成長が見込まれるとして、18年3月期業績を売上高371億円(前年比14.2%増、会社予想367億4000万円)、営業利益49億円(同28.5%増、46億7000万円)と2ケタ増収増益で会社計画を上回ると予想している。

■ラクス <3923>  2,398円 (+93円、+4.0%)

 ラクス <3923> [東証M]が反発。12日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(単体)が前年同月比29.2%増の5億4500万円となり、高成長を維持したことが好感された。また、成長を牽引する「楽々清算」は同63.6%増とこちらも高い伸びを継続した。「楽々清算」のAPI連携機能の拡張により、幅広いシステムとの連携が可能となり、導入者数の拡大に向けてアライアンスの可能性が広がったとしている。

■共立メンテ <9616>  4,480円 (+170円、+3.9%)

 共立メンテナンス <9616> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を4750円→5700円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、ホテル事業は地方展開や和風ブランド投入で好調持続していると評価。18年3月期上期決算におけるホテル客室単価の上昇、ホテル開発やオフバランスの進捗を踏まえ、同証券の通期営業利益予想を125億円→130億円に上方修正した。また、株価は依然割安感があると指摘している。

■KLab <3656>  1,908円 (+53円、+2.9%)

 KLab <3656> が3日続伸。13日、12月5日にリリースされた「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」のグローバル版「Captain Tsubasa:Dream Team」がリリース1週間後の12日に、全世界で100万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、順調な滑り出しを好材料視した買いが入った。同タイトルは、世界中で愛されている「キャプテン翼」を題材にした対戦型サッカーシミュレーションゲームで、大空翼や岬太郎、日向小次郎などおなじみのキャラクターを自ら育成し、自分だけのドリームチームで、AIもしくは友だちや全世界のプレイヤーとオンラインで対戦する。グローバル版は6言語にローカライズされ、世界中のプレイヤーのために英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、繁体字中国語の言語対応を提供している。

■日立キャピ <8586>  2,832円 (+66円、+2.4%)

 日立キャピタル <8586> が3日続伸。東海東京調査センターが12日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を2500円から3400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、欧米事業の収益拡大や日本事業の一部回復、効率化投資の前倒しコストの一巡などを要因として、18年3月期の税引前利益を425億円から446億円(前年比3.1%減)へ、19年3月期を同508億円から523億円へ上方修正している。

■三菱UFJ <8306>  830円 (+17.2円、+2.1%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> が連日で年初来高値を更新、出遅れていたみずほフィナンシャルグループ <8411> も5日続伸と、メガバンク はいずれも買い優勢の展開となった。ここ三菱UFJを筆頭にメガバンク各社は商いを伴い上昇基調を強めているが、これは米国株市場で大手金融株が物色人気となっていることに連動している。米国では金融規制緩和の動きや物価上昇圧力を背景とした長期金利の上昇を背景に金融セクターへの追い風が意識されており、前日はゴールドマン・サックスが3%高に買われるなど、物色人気が強まった。相対的に出遅れていたメガバンクにも国内外機関投資家の実需買いが観測されている。

■東芝 <6502>  312円 (+6円、+2.0%)

 東芝 <6502> [東証2]が6日続伸。同社は13日、米ウエスタンデジタル(WD)社とのメモリー事業を巡る係争に関して和解するとともに協業を強化すると発表した。両社による訴訟は取り下げられる。建設中の最先端メモリー製造棟である四日市工場(三重県)への投資も共同で実施する見込みだ。13日は、東芝の経営再建に向け懸念材料視されていた米WD社との係争状態が終わったことを好感する買いが流入した。

■HIS <9603>  4,015円 (+75円、+1.9%)

 エイチ・アイ・エス <9603> が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券が12日付で投資判断を「B+」から「A」とし、目標株価を3200円から4800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、コト消費やインバウンド旅行者数の増加を追い風に18年10月期は営業利益180億円(前期比13%増)を見込んでいることに加えて、ホテル事業など新たな収益柱が加わり、中期的に世界的な旅行会社へ変貌し始めている点に注目したいとしている。

■三谷商 <8066>  4,825円 (+75円、+1.6%)

 三谷商事 <8066> [東証2]が上伸。12日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.67%にあたる17万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月13日から18年3月23日まで。

■テルモ <4543>  5,240円 (+50円、+1.0%)

 テルモ <4543> が反発。13日、子会社テルモ山口の本社工場に、約300億円を投じてカテーテル関連製品を生産する新棟を建設すると発表しており、増産による業績への貢献を期待した買いが入った。テルモ山口は、カテーテル手術で血管内の道筋を確保するガイドワイヤーを生産しているが、今回、3号棟として新たな生産棟を建設し、生産品目数を増やすとともに、増産を図るという。竣工は19年10月を予定しており、21年4月の稼働を目指している。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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