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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は反落、本格化する年末商戦への期待

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落、本格化する年末商戦への期待
・ドル・円は111円34銭、株安を意識したドル売りは限定的
・値下がり寄与トップはTDK<6762>、同2位は京セラ<6971>

■日経平均は反落、本格化する年末商戦への期待

日経平均は3営業日ぶり反落。77.02円安の22446.13円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。22日のNYダウが反落となり、シカゴ日経225先物清算値が大阪比180円安の22400円だったこともあり、利食い先行で始まった。23日の米国市場は感謝祭の祝日で休場だったほか、24日は感謝祭の翌日「ブラックフライデー」で短縮取引となり、海外勢のフローは限られる中、寄付き直後には一時22400円を下回る場面もみられた。しかし、下値を売り込む流れにはならず、22400を上回ってのこう着感の強い相場展開が続いている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。そんな中、KDDI<9433>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、電通<4324>、ソニー<6758>が下支えに。セクターではその他製品、小売、情報通信、ゴム製品、陸運がしっかり。一方で非鉄金属、海運、ガラス土石、鉄鋼、石油石炭、輸送用機器がさえない。

日経平均は5日線を挟んでのこう着をみせている。TOPIXは小幅に下げていることもあり、後場は日銀のETF買い入れが意識されることから、5日線を支持線とした底堅さが意識されそうである。また、「ユニクロ」でネット販売がダウンしていると報じられている。「感謝祭」が始まったなか、予想を超えるアクセスが集中したためとみられている。ファーストリテ<9983>にとってはマイナス要因になるが、ブラックフライデーから本格化する年末商戦への期待が高まるなか、任天堂<7974>、ソニー<6758>などへの関心が集まりそう
だ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円34銭、株安を意識したドル売りは限定的

24日午前の東京市場でドル・円は111円20銭から111円44銭で推移した。日経平均株価の反転、上昇への期待はやや後退しているが、株安を意識したドル売り・円買いは拡大していない。ただし、米長期金利の動向を意識して投機的なドル買いは抑制されている。

ユーロ・円は、131円76銭から131円99銭でやや堅調推移。ユーロ・ドルは、1.1837ドルから1.1855ドルで推移。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・YKT<2693>やDMP<3652>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはTDK<6762>、同2位は京セラ<6971>


■経済指標・要人発言

・世耕経済産業相
「三菱マテ子会社、発覚から公表まで半年以上は時間がかかり過ぎ」
「業界の問題ではなく、あくまで個社の問題」

・菅官房長官
「秋田に国籍不明男性8人、北朝鮮から来たと説明

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 9月景気動向指数・先行改定値(速報値:106.6)

<海外>
特になし

《DM》

 提供:フィスコ

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