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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:スタートトゥ、ヤーマン、KDDI

スタートトゥ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スタートトゥデイ <3092>  3,680円  +410 円 (+12.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 スタートトゥデイ <3092> が急反発している。同社は22日、採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の無料配布の予約受付を開始したと発表。メディア各社で取り上げられたこともあり、これが刺激材料となっているようだ。ゾゾスーツはニュージーランドのソフトセンサー開発企業StretchSense社と共同開発した、伸縮センサー内蔵の採寸用ボディースーツ。トップスとボトムスを着用し、スマートフォンとBluetooth通信で接続することで、人体のあらゆる箇所の寸法が瞬時に計測でき、そのデータをZOZOTOWNアプリに保存することができる。ファッションECの課題であるサイズの不安を解消し、商品検索機能やレコメンド機能の拡充につなげる狙いだ。また、ZOZOSUITはプライベートブランド「ZOZO」でも活用するとしている。

■ヤーマン <6630>  1,862円  +152 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ヤーマン <6630> の快進撃が続いている。20日に18年4月期上期(5-10月)の連結経常利益を従来予想の19.6億円→33.1億円に69.0%上方修正したことが引き続き材料視された。株価は利益確定の売り物をこなし、連日で上場来高値を更新している。上期は免税店や家電量販店といった店販部門を中心に主力の美顔器などの販売が好調だった。また、原価低減やコスト削減が奏功し、採算が改善したことも利益を押し上げた。あわせて通期の同利益も36.4億円→45.7億円に25.4%上方修正したが、下期は広告投資などに注力するとし、上期増額分を下回る形での業績修正となった。修正値が保守的でさらなる上振れを期待する向きも多い。前期も同時期に通期予想を上方修正したが、実績値は計画を20%以上も上回って着地した経緯もある。

■カーリットH <4275>  1,248円  +88 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 カーリットホールディングス<4275>は全体軟調相場に抗して8連騰と気を吐いている。リチウムイオン電池など2次電池の評価試験ではセルからモジュールまでの、さまざまな種類の電源を手掛け、受託件数が拡大の一途、固体電解質分野の研究開発にも余念がなく全固体電池関連としても注目されている。東レ<3402>グループの東レリサーチセンターと車載用2次電池の受託試験・解析事業と業務提携したことも思惑を呼んでいる。PERはやや割高ながら、18年3月期営業利益は前期比41%増の19億円を見込むなど収益変化も際立つ。

■ニトリホールディングス <9843>  17,770円  +520 円 (+3.0%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の国内売上高で、既存店売上高は前年同月比1.9%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。キッチン用品やトイレ・バス用品は引き続き堅調な売れ行きだが、11月度は気温の低下が進まず、コタツやラグなどの秋冬物商品の売り上げが伸び悩んだ。また、10月下旬の週末における2度の台風上陸により客足が鈍ったことも影響したという。

■KDDI <9433>  3,075円  +65 円 (+2.2%)  11:30現在
 KDDI<9433>が3日続伸。22日の取引終了後、英会話教室などを展開するイーオンホールディングス(岡山市北区)の全株式を来年1月22日をメドに取得し、完全子会社化すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。語学教育ビジネスの市場規模拡大が期待される中、教育事業へ新規参入するのが狙い。完全子会社化により、KDDIがこれまで培ってきた「ICT技術」に加えて、イーオンHDが長年にわたって育成・蓄積してきた「指導経験豊富な教師・オリジナル教材・留学サービス」を組み合わせ、利用者に新たな価値・サービスの提供を目指すという。また、今後は人工知能(AI)技術を活用した学習者向けのカリキュラム最適化支援や、VR技術を活用したバーチャル英会話プログラムなどのサービスを検討するとしている。

■テイカ <4027>  2,892円  +59 円 (+2.1%)  11:30現在
 テイカ<4027>を通期業績の上方修正期待銘柄として注目。同社が8日に発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益が前年同期比23.7%増の33億6700万円に伸び、従来計画の30億円を上回って着地し、通期経常利益予想61億円(前期比2.2%増)に対する進捗率は55.2%に達している。需給逼迫状態にある汎用用途の酸化チタンが塗料・インキ向けに販売が伸びたほか、インバウンド需要などを背景に化粧品向け表面処理製品も好調だった。円安進行で為替差損がなくなったことも大幅増益に貢献した。さらに同社は14日、熊山工場(岡山県赤磐市)内に化粧品原料の機能性微粒子製品(微粒子酸化チタンなど)の製造設備を新設すると発表した。新規生産能力の増加分は、年間1000トンで、約20億円を投じて2019年2月末の完成を目指す。また、この生産能力の増加により21年度に20億円の売上高増を目指す。株価は、13日に年初来高値3145円をつけて以降、一服商状となっているものの、PERは16倍水準と割高感はなく、直近の信用倍率は0.4倍台と売り長で、反転上昇のタイミングが近そうだ。(朱)

■レーザーテック <6920>  3,035円  +56 円 (+1.9%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が反発している。この日、米国のフォトマスクメーカーのフォトロニクス社(コネティカット州)から第10.5世代用のFPDフォトマスク欠陥検査装置などを受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回受注したのは、第10.5世代用のFPDフォトマスク欠陥検査装置や、ペリクル検査/貼り付けシステム、およびFPDマスクブランクス欠陥検査装置など。これら検査装置により、10.5世代用の大型フォトマスクであっても、高感度かつ高スループットな欠陥検査を実現し、マスクへの異物付着リスクを最小化することが可能としており、今後の受注の広がりが期待されている。

■SFPホールディングス <3198>  1,947円  +33 円 (+1.7%)  11:30現在
 22日、SFPホールディングス <3198> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.2%にあたる35万3300株(金額で7億0660円)の自社株取得枠を1.88%にあたる55万株(金額で12億1000万円)に変更すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。取得期間も従来の12月28日までから、18年2月28日までに延長する。

■ツクイ <2398>  915円  +4 円 (+0.4%)  11:30現在
 ツクイ<2398>が全般下げ相場の間隙を縫って6日続伸と上値追いを続けている。同社は介護専門の人材ビジネスを手掛けており、訪問介護や入浴などの在宅介護を主力としており、デイサービスが好調で収益は成長路線を走っている。事業子会社のツクイスタッフは介護と医療に特化した転職支援サービスを提供しており、業容拡大が顕著だ。22日取引終了後に子会社ツクイキャピタルが介護・福祉・医療に特化したベンチャーキャピタルファンドを設立することを発表、これを手掛かりに物色人気が改めて高まった。

■オハラ <5218>  2,815円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 オハラ<5218>の上値追いが止まらない。株価はきょうで9連騰と押し目待ちに押し目なしの極めて買い気の強い展開だ。同社は現行の電解液を使うリチウムイオン電池の性能向上に効果が見込めるガラスセラミック素材を利用した添加剤を開発、自動車メーカーなどからの引き合いが旺盛だ。また、電機自動車(EV)用2次電池採用に向けてはまだハードルが高いものの、既に昨年8月の段階で酸化物系材料を用いた全固体電池の試作に成功していることから、市場の注目を集めている。さらに株式需給面では、信用倍率が0.92倍と売り長で好取組銘柄であることが、投機資金の食指を動かしているようだ。

■ダイフク <6383>  6,250円  -160 円 (-2.5%)  11:30現在
 22日、ダイフク <6383> が248万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限52万株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による100万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の2.43%となり、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月5日から11日までのいずれかの日に決定。最大で約223億円の調達資金については、設備投資資金や借入金返済などに充てる。

■東祥 <8920>  3,370円  -80 円 (-2.3%)  11:30現在
 東祥<8920>が3日続落となっている。ドイツ証券が22日付で、投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、上期決算や最新の出店計画、連結子会社ABホテル<6565>の上場計画などを考慮して業績予想を見直し、18年3月期営業利益予想は足もとのホテル事業の好調を受けて67億4000万円から68億7200万円へ引き上げ、19年3月期はホテルの出店時期の後ズレにより同81億9500万円から80億9800万円へ若干下方修正した。さらに、20年3月期はスポーツクラブ、ホテルの出店効果が本格的に出てくると想定し同97億8100万円から102億3400万円へ引き上げているが、株価はこれら高成長を織り込んだ水準にあるとしている。なお、目標株価は2950円から3500円へ引き上げている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,007円  -72 円 (-1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に利益確定の売り圧力が顕在化している。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株式市場が高安まちまちで、中国上海株市場が大きく下げたことで海外投資家のリスク許容度はやや低下している。そのなか、外国為替市場では1ドル=111円20~30銭近辺でもみ合う円高傾向にあり、為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算改善に対する期待が後退している。トヨタは直近まで3日続伸、ホンダは5日続伸と上昇を続けていたこともあって、きょうは国内外の機関投資家もいったんキャッシュポジションを高める動きを余儀なくされている状況だ。

■CVSベイ <2687>  861円  +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が寄り付き買い人気が集中し、カイ気配のまま水準を切り上げる展開となっている。22日の取引終了後、同社のコンビニエンス・ストア事業を会社分割して、ローソンおよびローソンアーバンワークスに売却することを発表、これに伴い、19年2月期に35億円程度の特別利益を計上する見込みで、これを材料視するかたちで投機資金が流入した。同社の17年2月期最終利益は9400万円、18年2月期は2000万円を計画しており、収益へのインパクトは絶大となる。

■ニッカトー <5367>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 ニッカトー<5367>がストップ高の889円まで買われている。TDK<6762>が21日、オールセラミック固体電池を開発したと発表したことを受けて、耐熱セラミックス中堅の同社にも全固体電池関連として思惑が波及しているようだ。TDKが開発した全固体電池「CeraCharge(セラチャージ)」は、電解質に固体のセラミック材料を利用。これにより火災、爆発、または液体電解質の漏出のリスクがなくなるとしている。

■ ジャストプランニング <4287>  970円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在
 22日、ジャストプランニング <4287> [JQ]が配当修正を発表。18年1月期の期末一括配当を従来計画の18円→22円(前期は18円)に増額修正したことが買い材料視された。堅調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比13.6%増の3億円に伸びる見通し。前日終値ベースの期末配当利回りは2.68%に上昇し、配当取りを狙う買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 マーケットE <3135>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 YKT <2693>  664円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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