【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ゼンショHD、ペッパー、三井不
ゼンショHD <日足> 「株探」多機能チャートより
21日、ゼンショーホールディングス <7550> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.89%にあたる280万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月22日から18年1月31日まで。
■ペッパーフードサービス <3053> 7,210円 +40 円 (+0.6%) 本日終値
21日、東証が22日売買分からペッパーフードサービス <3053> に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料視された。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。
■三井不動産 <8801> 2,567.5円 +10.5 円 (+0.4%) 本日終値
三井不動産<8801>が上伸。SMBC日興証券は21日、目標株価を3100円から3200円に引き上げた。投資評価は「1」を継続した。東京都心エリアで活発な都市開発が進められており、今後、新規ビルの竣工に伴う賃貸収益の増加が見込まれている。また、株主還元策の強化も期待されている。
■すかいらーく <3197> 1,610円 -67 円 (-4.0%) 本日終値 東証1部 下落率10位
すかいらーく<3197>は続落。21日の取引終了後、米投資会社ベイン・キャピタルが保有する同社株の全てを28日付で売却し筆頭株主でなくなると発表しており、需給悪化を警戒した売りが出たようだ。ベインは11年に同社を傘下に収め、14年10月の東証1部再上場後は株式を段階的に売却しており、現在は発行済み株式の約20%にあたる3894万株を保有している。
■味の素 <2802> 2,049円 -54.5 円 (-2.6%) 本日終値
味の素<2802>は続落。SMBC日興証券が21日付で、投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を2370円から1900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。会社側では21年3月期事業利益を1370億円以上とし、年率平均9%の利益成長を目標としているが、同証券では成長率は4.3%に留まり、成長力には慎重な見方をとっている。同証券では海外コンシューマー食品の売上成長力に注目しており、上期の増収率は現地通貨ベースで+6%で、会社側では通期予想を期首の+12%から+10%弱へ減額したものの、下期は全市場で増収率が大きく加速し10%以上の伸びると計画しているが、同証券では売り上げの勢いが増す理由は見当たらないとして、18年3月期の営業利益予想を979億円から955億円へ、19年3月期を同1036億円から1000億円へ下方修正している。
■イートアンド <2882> 3,330円 +500 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
21日、イートアンド <2882> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■日本ピグメント <4119> 4,160円 +530 円 (+14.6%) 一時ストップ高 本日終値
日本ピグメント<4119>が大幅高。同社はきょう寄り付き前に、液体分散体(LD)の海外での需要拡大に対応するため、埼玉県児玉郡神川町に新工場を建設すると発表。これが材料視されたようだ。LDの主な用途は、テレビやスマートフォンの画面に採用されている液晶パネル内カラーフィルターなど。同社の埼玉川本工場(深谷市)にある既存の生産設備がフル稼働状態であることから新工場の建設に踏み切る。なお、土地取得や建屋建設、生産ライン設置の投資額は約25億円で、19年春の稼働開始を目指すとしている。
●ストップ高銘柄
麻生フオームクリート <1730> 1,434円 +300 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値
大阪油化工業 <4124> 4,510円 +700 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
YKT <2693> 564円 +80 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
マーケットE <3135> 793円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース