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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東京製鉄、ホシデン、東芝

東京製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヒラノテクシード <6245>  2,395円  +69 円 (+3.0%)  本日終値
 ヒラノテクシード<6245>が急動意、11月10日に大陽線をつけた後も高値圏で売り物を吸収し上値追い基調を続ける強さをみせていたが、きょうは一段の上放れ様相をみせた。同社は塗工機メーカーで、コーティング技術の高さに定評がある。電機自動車(EV)用2次電池の電極塗工装置を展開しており、好調な需要を確保しているほか、スマートフォン向けも堅調で業績に貢献している。18年3月期営業利益は従前予想の21億5000万円から26億5000万円(前期比12%減)に上方修正しているが、受注残高も豊富で来期業績にも期待がかかる。

■東京製鐵 <5423>  966円  +16 円 (+1.7%)  本日終値
 東京製鉄<5423>は朝安スタートの後切り返した。この日、12月契約分の鋼材価格を引き上げると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。これまでのメーカー値上げが本格的に浸透し、さらなる値上げができる環境が整ったと判断したとしており、全品種で1トン当たり3000円値上げするとしている。なお、値上げは2カ月ぶりとなる。

■ホシデン <6804>  1,814円  +26 円 (+1.5%)  本日終値
 ホシデン<6804>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日、同社株の目標株価を2000円から2100円に引き上げた。レーティングの「オーバーウエート」は継続した。同社は、新型ゲーム機の組み立て請負事業を行っていると同証券では推定しており、ゲーム年末商戦次第では1~3月期減産幅が縮小される可能性を指摘している。18年3月期の連結営業利益は会社予想の100億円に対し110億円、19年3月期の同利益は140億円を見込んでいる。

■技研製作所 <6289>  3,085円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
 技研製作所<6289>が3日続伸。17日の取引終了後、豪鋼材商社のJスチールグループの株式50.1%を約9億5800万円で取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の子会社化は、鋼材商社としてJスチールが有する質の高い海外案件情報やコネクション、販売網、世界中からの材料調達力が、技研製作所のグローバル展開に資すると判断したという。これにより、技研製作所は独自の杭圧入技術の海外展開を加速させる方針のようだ。なお、株式譲渡は12月上旬から中旬に行われる予定。また、業績への影響は現在精査中としている。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,240円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 ミスミグループ本社<9962>はしっかり。17日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高実績が前年同月比20.7%増となり、4~10月の累計でも前年同期比24.8%増と好調を維持していることが好感された。10月は、活発な省力化投資を背景にFA事業が前年同月比22.8%増となったほか、流通事業であるVONA事業が同26.8%増と大幅に増加。また、金型部品事業も同9.1%増と伸長した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,931円  +14 円 (+0.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が全般軟調地合いのなかで買いが先行。前週末の米国株安で外国人投資家のリスク許容度が低下していることに加え、足もとの外国為替市場で一時1ドル=111円台後半まで円高に振れ、同社をはじめとする自動車株は輸出採算改善期待が後退している。しかし、同社は17日、中国メーカー2社が開発した電気自動車(EV)を現地で合弁生産に入ることを検討すると発表しており、きょうは全体相場がリスク回避の流れの中にあって主力輸出株としては異彩の底堅さをみせている。

■東芝 <6502>  275円  -17 円 (-5.8%)  本日終値
 東芝<6502>が3日ぶりに急反落。同社は19日、第三者割当増資を決議し、約6000億円を調達すると発表した。22億8310万5000株を発行し、1株あたり262.8円で約60社の投資家に割り当てる。この資金調達に伴い、18年3月期末の債務超過による上場廃止は回避される見通しだ。発行済み株式数は50%強増える見通し。割当先には旧村上ファンド系のエフィッシモキャピタル・マネジメントや米サード・ポイント、米サーベラスなど「物言う株主」が含まれている。上場廃止回避が好感される一方、1株当たり利益の希薄化が懸念されるなか、この日は売りが先行する展開となった。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,689円  -112 円 (-4.0%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 ディー・エヌ・エー<2432>は後場下げ幅を拡大。任天堂<7974>がこの日、ディーエヌエーとの協業タイトル「どうぶつの森 ポケットキャンプ」を11月22日に配信開始すると発表しており、材料出尽くし感から売られたようだ。同アプリは、現実と同じ時間がれる世界の中で、個性あふれるどうぶつたちとの気ままな暮らしを楽しむスマートフォン向けアプリ。10月25日にオーストラリアで配信を開始し、今月下旬には41カ国にまで配信国を拡大するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  22,710円  -455 円 (-2.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が総じて売り物に押される展開。世界的な半導体市況の好調を背景に、米国株市場に引っ張られるかたちで東京市場でも半導体セクターへの物色意欲が旺盛だが、前週末はフィラデルフィア半導体株指数が(SOX指数)が反落するなど、半導体関連が上昇一服となっており、足もとはそれに追随する格好となった。外国為替市場で1ドル=112円台を下回るなど円高に振れていることも買いを手控えさせる要因となっている。

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