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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:UNITED、ユニバーサル、アウトソシン

UNITED <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユナイテッド <2497>  3,630円  +175 円 (+5.1%)  11:30現在
 ユナイテッド<2497>が4日続伸。前週末17日の取引終了後、出資先のワンダープラネット(名古屋市中区)との共同事業として提供しているネイティブソーシャルゲーム「クラッシュフィーバー」が全世界におけるダウンロード(DL)数が900万を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同ゲームは、仮想世界をモチーフとした世界観を舞台に、画面をタップするだけの簡単操作でパネルをブッ壊すことで得られる爽快感やサウンドが魅力のほか、最大4人までの協力プレイが可能なマルチプレイ機能を搭載しており全国のプレイヤーと共闘を楽しむことができるのが特徴。なお、900万DL突破を記念して、この日から「全世界900万ダウンロード大感謝キャンペーン」を開催するとしている。

■ユニバーサル <6425>  4,375円  +190 円 (+4.5%)  11:30現在
 ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が買い気配スタート。17日、同社と米子会社Aruze USA社が米ウィン・リゾーツ社に対してウィン・リゾーツ株式約2455万株の返還と10億ドル超の損害賠償を求めた訴訟に進展があったと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。同社らは2012年3月、不公正かつ不適切に償還されたウィン・リゾーツ株式約2455万株を保有していたAzure USAへの株式返還、ならびに仮に償還が有効であっても償還価格を株式の市場価格より約30%過小評価したことによる10億ドル超の損害賠償責任を求めて、ネバダ州裁判所に訴訟を起こした。これに対し、ウィン社は同社らの請求は法的に理由がないとして略式判決を求めていたが、今回、ネバダ州裁判所がウィン・リゾーツの略式判決の申立てを棄却し、来年4月16日から事実審理が開始されることになったという。

■北陸電力 <9505>  971円  +40 円 (+4.3%)  11:30現在
 北陸電力<9505>は大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を1010円から1260円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、18年4月の電気料金値上げを想定し、値上げにより19年3月期に経常利益が急回復するとの見方に変更。電気料金の値上げ効果は株価にまだ織り込まれていないとして、19年3月期の経常利益を127億円から233億円へ、20年3月期を同129億円から227億円へ上方修正している。

■松屋 <8237>  1,249円  +33 円 (+2.7%)  11:30現在
 松屋<8237>は3日続伸となっている。前週末17日の取引終了後に発表した10月売上報告で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店が前年同月比8.1%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。1日発表の売上速報から変更はないものの、月中旬からの冷え込みを受けて銀座店で、婦人服のジャケットやロングコートが好調に推移。また、紳士服の売上高も前年超えするなど衣料品の売上高が全体を牽引した。さらに、インバウンドも引き続きラグジュアリーブランドや化粧品、時計の売上高が大幅に前年を上回り、台風による影響や前年と比べて土曜日が1日少ないなどのマイナス要因を吸収した。

■アウトソーシング <2427>  1,862円  +29 円 (+1.6%)  11:30現在
 アウトソーシング<2427>、パーソルホールディングス<2181>、ライク<2462>、夢テクノロジー<2458>、パソナグループ<2168>、ウィルグループ<6089>、クイック<4318>など人材サービス関連株が軒並み高に買われている。企業の求人需要は一段と拡大、8月に続き9月の有効求人倍率も1.52倍と単月として43年ぶりの高水準となっている。10月も高原状態が続くことが予想され、人材派遣を展開する企業群への追い風は強い。きょうは前日の米株安や為替の円高の動きなどを背景に主力輸出株が手掛けにくいなか、相対的に有利な内需の好業績セクターとしても物色人気を集めている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,933円  +16 円 (+0.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が全般軟調地合いのなかで買いが先行している。前週末の米国株安で外国人投資家のリスク許容度が低下していることに加え、足もとの外国為替市場で一時1ドル=111円台後半まで円高に振れ、同社をはじめとする自動車株は輸出採算改善期待が後退している。しかし、同社は17日、中国メーカー2社が開発した電気自動車(EV)を現地で合弁生産に入ることを検討すると発表しており、きょうは全体相場がリスク回避の流れの中にあって主力輸出株としては異彩の底堅さをみせている。

■東芝 <6502>  279円  -13 円 (-4.5%)  11:30現在
 東芝<6502>が3日ぶりに急反落。同社は19日、第三者割当増資を決議し、約6000億円を調達すると発表した。22億8310万5000株を発行し、1株あたり262.8円で約60社の投資家に割り当てる。この資金調達に伴い、18年3月期末の債務超過による上場廃止は回避される見通しだ。発行済み株式数は50%強増える見通し。割当先には旧村上ファンド系のエフィッシモキャピタル・マネジメントや米サード・ポイント、米サーベラスなど「物言う株主」が含まれている。上場廃止回避が好感される一方、1株当たり利益の希薄化が懸念されるなか、この日は売りが先行する展開となった。

■東京エレクトロン <8035>  22,815円  -350 円 (-1.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が総じて売り物に押される展開。世界的な半導体市況の好調を背景に、米国株市場に引っ張られるかたちで東京市場でも半導体セクターへの物色意欲が旺盛だが、前週末はフィラデルフィア半導体株指数が(SOX指数)が反落するなど、半導体関連が上昇一服となっており、足もとはそれに追随する格好となった。外国為替市場で1ドル=112円台を下回るなど円高に振れていることも買いを手控えさせる要因となっている。

■三菱UFJ <8306>  732.7円  -10.4 円 (-1.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。米株安などを受けて全般はリスクオフの流れにあるが、前週末の米国株市場では10年債利回りや30年債利回りが低下したことなどを受けて、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株が安く、全体相場の地合い悪を助長した。東京市場でも米国事業を展開する金融機関にとって運用環境に逆風が意識され売りを促している。

■LINE <3938>  4,865円  -30 円 (-0.6%)  11:30現在
 LINE<3938>が売り優勢の展開。株価は10月26日にマドを開けて買われた後も高値圏で頑強な展開をみせていたが、きょうは利益確定売りが優勢となっている。アマゾンジャパンが自社の通販サイトでLINEの人工知能(AI)搭載スピーカーの販売を停止していたことが判明したと一部メディアを通じて伝わり、これがネガティブ材料となった。10月にLINEが同製品を発売した当初はアマゾンのサイトで取り扱っていたが、今月に入ってから、アマゾンも自社開発のAIスピーカーを日本で発売しており、自社製品の普及を優先させたいとの思惑が背景にあるとみられている。

■児玉化学工業 <4222>  160円  +37 円 (+30.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 児玉化学工業<4222>が前週末に続いてストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は17日に、ガラス繊維マットプレス新工法による製品が、新型「LEXUS LS」の後部座席構造材に金属代替部材として採用されたと発表。これが引き続き材料視されているようだ。この新工法は、同社がかねてから開発を進めていたもので、鋼鉄製品と比較して高剛性かつアルミ並みの軽量化が可能。また、金属素材では不可能な複雑な形状を作ることができるなどの特長を持っている。同社は今後、新工法による炭素繊維など他の素材への展開を進め、より高い物性を実現する製品を開発するとともに、さらなる金属製品の代替、金属部品とのモジュール化を目指すとしている。

■ヒップ <2136>  1,445円  +265 円 (+22.5%)  11:30現在
 ヒップ<2136>がカイ気配スタートとなり、大幅高で3連騰と気を吐いている。同社は自動車、機械、電子、ソフトウエアなどの技術サービスを提供する派遣業務を手掛ける。業績は自動車業界の旺盛な開発意欲を背景に人材需要が旺盛で18年3月期業績は本業のもうけを示す営業利益段階で、14.5%増益予想と好調。最終利益は治験の子会社売却で63%増益と急拡大する見通しにある。株価は10月末に年初来高値1460円をつけた後調整を入れたが、マド埋め完了から再び新高値を視野に入れそうな勢い。

●ストップ高銘柄
 麻生フオームクリート <1730>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フジコー <3515>  4,895円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 東邦化学工業 <4409>  570円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 フィックスターズ <3687>  5,150円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 DMP <3652>  7,410円  +1,000 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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