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【特集】アドベンチャー Research Memo(6):需要拡大を追い風として、積極的な広告投資などにより成長を加速

アドベンチャ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アドベンチャー<6030>の業績推移

過去の業績推移を振り返ると、2011年6月期から2012年6月期に業績が低迷したのは、東日本大震災やJALの破綻の影響により、航空会社からのコミッションが縮小したことによるものである。ただ、2013年6月期以降は、航空会社の経営が安定したことによるコミッションの改善に加え、LCCの本格的な取扱開始により申込数及び取扱高が拡大したことで同社の成長が加速された。2013年6月期から5年間の推移を見ると、LCC比率の上昇に伴って、申込数が106千件から1,465千件に増加している。

また、利益面でも、広告宣伝費による先行費用等により低い水準で推移してきたものの、売上高の拡大とともに経常利益も大きく伸びてきた。ただ、依然として、投資フェーズにあることから、2017年6月期の経常利益率は7.8%にとどまっている。

一方、財務基盤の安定性を示す自己資本比率も低い水準で推移してきたが、株式上場に伴う新株発行により、2015年6月期は54.0%に大きく改善した。上場による財務基盤の強化は、積極的な広告宣伝費による顧客基盤の拡大やM&Aを含めた事業拡大を目指す同社にとって、その根底を支えるものと捉えることができる。2017年6月期末の自己資本比率は41.9%、ROEは17.8%となっており、財務基盤の安定性や資本効率性に課題はない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《NB》

 提供:フィスコ

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