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【材料】三井化学---2Q好調で通期予想を上方修正へ、中間配当の1円増配も発表

三井化学 <日足> 「株探」多機能チャートより

三井化学<4183>は1日、2018年3月期第2四半期(2017年4~9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.2%増の6,208.55億円、営業利益が同6.3%増の482.47億円、経常利益が同19.2%増の499.44億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同37.5%増の381.84億円となった。

モビリティでは、自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーは、円安の影響を受けるとともに、堅調な需要に的確に対応した。機能性コンパウンド製品は、主にアジア、欧米での堅調な需要に的確に対応した。ICT(情報通信技術)関連用途を中心とする機能性ポリマーは、販売が堅調に推移した。海外ポリプロピレン・コンパウンド事業は、アジアを中心とした自動車生産台数の増加に的確に対応した。

ヘルスケアでは、ビジョンケア材料のメガネレンズ用材料は、販売が堅調に推移した。不織布はプレミアム紙おむつの需要を背景に販売が堅調に推移したが、原料価格上昇の影響を受けた。歯科材料は、需要は堅調に推移したものの、販売は時期ずれ等により減少した。

フード&パッケージングでは、コーティング機能材は、販売が堅調に推移したが、原料価格上昇等の影響を受けた。機能性フィルムシートは、原料価格上昇の影響を受けたが、販売数量が増加した。

基盤素材では、ナフサクラッカーの稼働率が、高水準で推移した、ポリエチレンとポリプロピレンは、国内需要を背景に販売が堅調に推移した。フェノールは海外市況が低迷したが、事業構造改善の効果が現れている。高純度テレフタル酸は、中国市況の低迷を背景に厳しい状況が続いている。

なお、中間配当を従来予想の8円から1円増の9円に修正している。
2018年3月期通期の連結業績予想については、同日に各利益の上方修正を発表した。
売上高が前期比7.2%増の13,000億円、営業利益が同0.8%増(前回発表比3.0%増)の1,030億円、経常利益が同8.0%増(同5.0%増)の1,050億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.6%増(同7.4%増)の730億円としている。

《TN》

 提供:フィスコ

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