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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:マクニカ富士、ディーエヌエ、ドリコム

マクニカ富士 <日足> 「株探」多機能チャートより
■マクニカ富士 <3132>  2,366円  +186 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 23日、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の44億円→71億円に61.4%上方修正したことが買い材料視された。主力の半導体事業でサーバー、ストレージ向け集積回路が拡大したうえ、車載・産業機器市場向けも伸びたことが寄与。想定以上の円安進行で為替差益が増加したことも利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も110億円→134億円に21.8%上方修正。増益率が14.2%増→39.1%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,634円  +179 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ディー・エヌ・エー <2432> が急反発している。23日、任天堂 <7974> がスマートフォン向けアプリ「どうぶつの森」に関する情報を25日の昼12時からインターネット上で配信すると発表しており、同タイトルを共同開発しているディーエヌエに思惑買いが向かっている。「どうぶつの森」の配信は当初16年秋に予定していたが、2017年度中の配信に延期されている。発表を受けて、アプリ配信日の発表などへの期待が高まっているようだ。なお、同タイトルに関する情報は任天堂サイトのほか、YouTube、ニコニコ動画でも配信するという。

■キヤノン電子 <7739>  2,500円  +162 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 キヤノン電子<7739>が大幅続伸となり、年初来高値を更新した。同社は23日取引終了後に、17年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを従来の65億円から90億円(前期比11.4%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想は従来通り850億円(同2.1%増)で据え置いたが、全社を挙げた生産性向上活動や高付加価値製品の積極的な製造・拡販、為替が想定よりも円安で推移していることが利益を押し上げるとしている。

■ドリコム <3793>  1,333円  +56 円 (+4.4%)  11:30現在
 23日、ドリコム <3793> [東証M]が18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の5000万円の赤字→5800万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。利益率の高い既存IPゲームアプリの課金収入が伸びたうえ、新規ゲームの開発進捗に伴う売上を計上したことも業績を押し上げた。広告宣伝費を運用状況にあわせて調整したことも黒字浮上に貢献した。なお、通期の業績見通しは引き続き開示しなかった。

■進和 <7607>  2,484円  +90 円 (+3.8%)  11:30現在
 進和<7607>が5連騰、9月初旬を境に株価は上値追い態勢を強めているが、ここにきて上げ足が加速してきた。同社は自動車向けを主力とするエンジニアリング商社でメーカー機能も持っている。トヨタグループ向け更新案件が牽引して業績は好調、17年8月期の営業2割増益に続き18年8月期も増益を確保する見通し。「次世代自動車向けの研究開発投資に関連する需要が旺盛」(国内中堅証券)とみられ、新規事業としては半導体レーザーを活用したハイクオリティな溶接で、自動車メーカーの需要を取り込むことに成功している。

■GMOインターネット <9449>  1,676円  +54 円 (+3.3%)  11:30現在
 23日、GMOインターネット <9449> が発行済み株式数の0.73%にあたる84万7790株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月30日。

■SUMCO <3436>  2,219円  +55 円 (+2.5%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が4連騰、半導体関連株人気の象徴として東京エレクトロン<8035>とともに上値追い態勢を強めている。SUMCOは大口径シリコンウエハーでは信越化学工業<4063>と双璧、高水準の半導体需要を収益に反映させている。前日まで日経平均は過去最高となる15連騰を記録しているが、この間に日経225種採用銘柄のなかで最も上昇率が大きかった銘柄としても注目を集めている。

■横河ブHD <5911>  2,169円  +53 円 (+2.5%)  11:30現在
 横河ブリッジホールディングス<5911>が大幅高で年初来高値を更新。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が従来予想の40億円から53億3000万円(前年同期比55.6%増)へ、純利益を26億5000万円から35億4000万円(前年同期4億6400万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これが好感されている。大型工事の工程のずれ込みなどで売上高は650億円から581億円(同9.7%増)へ下振れたものの、一部案件の損益改善などが寄与し、利益面は当初予想を上回ったとしている。

■五洋建設 <1893>  745円  +17 円 (+2.3%)  11:30現在
 五洋建設<1893>は4日続伸し年初来高値を更新している。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が従来予想の113億円から134億円(前年同期比14.8%増)へ、純利益が73億円から98億円(同44.8%増)へ上振れたようだと発表しており、これが好感されている。売上高は従来予想の2572億円に対して2507億円(同3.9%増)とやや下振れたものの、国内土木工事および国内建築工事の採算が改善したことが利益を押し上げた。また、円安による為替差益の計上など営業外損益が改善したことも寄与したとしている。

■東芝テック <6588>  655円  +12 円 (+1.9%)  11:30現在
 東芝テック <6588> が続伸し、9ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。同社は23日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→90億円に2.6倍上方修正。従来の53.7%減益予想から一転して19.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。POSシステムを扱う国内リテールソリューション事業を中心に好採算品の売上構成が上昇したことが寄与。円安による採算改善や為替差益の増加なども上振れ貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の130億円(前期は125億円)を据え置いた。

■エーザイ <4523>  6,182円  +113 円 (+1.9%)  11:30現在
 エーザイ<4523>は7日続伸。23日の取引終了後、米バイオジェン社(マサチューセッツ州)と、アルツハイマー病治療剤の共同開発・共同販売に関して提携契約を拡大したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同契約は、バイオジェンが第3相臨床試験進行中の認知症薬「アデュカヌマブ」を含むアルツハイマー病治療剤の開発・販売に関するもので、拡大された契約に基づき、「アデュカヌマブ」の販売については、日本とアジア(中国、韓国除く)ではエーザイが売り上げを計上し、米国、欧州を含むその他の地域ではバイオジェンが売り上げを計上することになる。また、バイオジェンが「アデュカヌマブ」の臨床第3相試験を引き続き主導し、18年3月末まで全ての研究開発費を負担する一方、エーザイは、18年4月から12月末まで15%、19年1月以降45%の研究開発費用を負担することになるという。さらに、日本において、バイオジェンの多発性硬化症治療剤「アボネックス」「タイサブリ」「テクフィデラ」について、現在、バイオジェンが訪問していない施設に対する共同販促を行うことでも合意。エーザイは中国を除くアジア地域で、上記3製品と「プレグリディ」の販売を行い、その売り上げを計上することになるとしている。

■ジェイテクト <6473>  1,715円  +31 円 (+1.8%)  11:30現在
 ジェイテクト<6473>が4日続伸している。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の6400億円から6800億円(前年同期比6.2%増)へ、営業利益が320億円から350億円(同2.4%減)へ、純利益が200億円から285億円(同2.3倍)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。日本をはじめ、各地域で販売が堅調に推移したことに加えて、為替差益の発生や段階取得にかかる差益を特別利益に計上したことなどが要因としている。

■塩野義製薬 <4507>  6,283円  +84 円 (+1.4%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が4日続伸。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1625億円から1720億円(前年同期比10.9%増)へ、営業利益が460億円から555億円(同25.3%増)へ、純利益が385億円から502億円(同60.9%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。自社創製のインフルエンザ感染症治療薬候補S-033188の開発が順調に進展していることを受けて、提携先のロシュ社と協議を行い、マイルストンおよび研究開発の成果への報酬支払い方法の枠組みを変更し、これに伴い第一段階の支払いを前倒しで受領したことが要因。また、ヴィーブ社からの配当金収入が予想を上回ったことも最終利益を押し上げたとしている。

■村田製作所 <6981>  17,405円  +225 円 (+1.3%)  11:30現在
 村田製作所<6981>は全般相場が弱含むなかで続伸、26週移動平均線をサポートラインとする上値追い態勢を続けている。同社はセラミックコンデンサーで世界断トツの競争力を有し、足もとの受注も好調に推移している。米アップルの「iPhone」新モデル向けはやや勢いを欠いているもののスマートフォンのハイエンド化に伴う構造的な部品需要に加え、想定を大きく上回る人気となっている任天堂<7974>の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けなどで高水準の需要を確保している。直近、日本経済新聞がまとめた同社を含む電子部品大手6社の17年7~9月期受注額は、前年同期比約17%増と2年ぶりに過去最高を更新したことが伝わっている。

■カーメイト <7297>  1,616円  +300 円 (+22.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カーメイト<7297>がストップ高カイ気配、異彩の急騰をみせている。前日まで3日連続のストップ高を演じ3日間で600円高、きょうの上昇で株価は初動時からほぼ倍化する形となっている。同社は車載用品を幅広く手掛けるが、業績は絶好調に推移しており18年3月期は営業利益段階で前期比65%増の7億5300万円を見込んでいる。ここ最近になって「あおり運転」による交通事故が社会問題化しており、ドライブレコーダー機能付き全天周360度カメラを製造販売する同社はその有力関連株として投機資金を呼び込む格好となった。

■鳥羽洋行 <7472>  2,998円  +500 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 23日、鳥羽洋行 <7472> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→16.8億円に40.0%上方修正。増益率が4.1%増→45.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内企業の設備投資需要の拡大を背景に、半導体製造装置向け制御機器などの販売が伸びるうえ、中国子会社の業績好調も寄与し、売上が計画を10.9%も上回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが12.7倍→9.8倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ソースネクスト <4344>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ソースネクスト<4344>が朝方から買いを集めストップ高水準でカイ気配となっている。23日の取引終了後、通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」を12月14日に発売すると発表しており、新製品への期待感から買いが入っている。同製品は、世界50言語以上に対応し、話しかけるだけで指定した言語へ訳して音声で返すというもの。クラウド上の最適な翻訳エンジンを選択することで、高い翻訳精度を実現したのが特徴という。なお、価格は2万4800円からで、2020年までに50万台の販売を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 前田製作所 <6281>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 PSS <7707>  686円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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