【市況】17日の米国市場ダイジェスト:ダウは40ドル高、史上初の23000ドルを一時突破
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは40ドル高、史上初の23000ドルを一時突破
NYダウ ナスダック
終値 :22997.44 終値 :6623.66
前日比:+40.48 前日比:-0.35
始値 :22952.41 始値 :6621.42
高値 :23002.20 高値 :6628.60
安値 :22948.23 安値 :6613.21
17日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は40.48ドル高の22997.44、ナスダックは0.35ポイント安の6623.66で取引を終了した。金融やヘルスケア企業の好決算が相次ぎ、ダウは史上初となる23000ドルを一時突破した。しかしながら、主要ハイテク株の決算を来週以降に控えて、利益確定の動きも目立ち、上値を抑える展開となった。終値は23000ドルを割り込んだものの、ダウとS&P500は最高値を更新した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で各種金融や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)や医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は通期見通しを上方修正し、上昇。投資銀行のモルガン・スタンレー(MS)は決算内容が好感され、買われた。一方で、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は好決算を発表したものの、独自コンテンツへの大規模な投資への懸念や、利益確定の動きから下落。航空機のボーイング(BA)は同業のエアバスがカナダのボンバルディアとの業務提携を発表し、売られた。
ITサービスのIBM(IBM)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表し、一株営業利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
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■NY為替:次期米FRB議長人事への思惑でドルは一時112円48銭まで上昇
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円48銭まで上昇後、112円13銭へ反落し112円20銭で引けた。予想を上回った米国の9月輸入物価指数や住宅価格指数、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長の有力候補として、タカ派のテイラー氏が浮上したことを背景に、米債利回りの上昇に伴うドル買いが加速。その後、長期債利回りは伸び悩んだことから、ドルは112円13銭まで反落した。
ユーロ・ドルは、1.1736ドルまで下落後、1.1775ドルまで反発し、1.1766ドルで引けた。スペインがカタルーニャ州の政治情勢を理由に景気見通しを引き下げたことが、ユーロ売りに拍車をかけた。ユーロ・円は、132円19銭まで上昇後、131円86銭へ反落。ポンド・ドルは、1.3155ドルまで下落後、1.3194ドルまで上昇した。カーニー英国中央銀行総裁の議会証言が予想ほどタカ派とならなかったため早期の利上げ観測が後退、また、ハードブレグジット警戒感を受けたポンド売りが継続した。ドル・スイスは、0.9780フランから0.9809フランへ上昇した。
■NY原油:下げ渋り、原油生産減少で供給不安も
17日のNY原油先物11月限は下げ渋り。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.01ドルの51.88ドルで取引を終えた。一時52.25ドルまで上昇した。イラク軍はクルド自治政府が実効支配していた北部都市キルクークを奪還したが、複数の油田の操業は停止しており、原油生産は減少していることが要因。原油供給不安は解消されていないことから、原油先物は下げ渋った。世界経済の持続的な成長への期待や米国株高も原油先物を下支えした。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 26.20ドル -0.040ドル(-0.15%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.12ドル +0.160ドル(+0.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)236.09ドル -6.030ドル(-2.49%)
インテル(INTC) 39.79ドル +0.030ドル(+0.08%)
アップル(AAPL) 160.47ドル +0.590ドル(+0.37%)
アルファベット(GOOG) 992.18ドル +0.180ドル(+0.02%)
フェイスブック(FB) 176.11ドル +1.590ドル(+0.91%)
キャタピラー(CAT) 130.54ドル -0.930ドル(-0.71%)
アルコア(AA) 47.77ドル -0.470ドル(-0.97%)
ウォルマート(WMT) 85.98ドル +0.245ドル(+0.29%)
スプリント(S) 7.09ドル -0.070ドル(-0.98%)
《FA》
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