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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本M&A、倉庫精、Tホライゾン

日本M&A <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本M&Aセンター <2127>  5,550円  -80 円 (-1.4%)  本日終値
 日本M&Aセンター <2127> はプラスでスタートし、昨日つけた上場来高値にあと10円に迫ったものの、その後は利益確定売りに押された。同社は16日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の57億円→71.2億円に24.9%上方修正。増益率が1.1%増→26.3%増に拡大し、従来の7期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。上期業績の上方修正は7月に続き、2回目。中小企業の後継者不足などを解決するM&A需要の拡大を背景に、M&A成約件数が想定より伸びたことが寄与。成約件数は前年同期比36.2%増の380件に拡大した。なお、通期の経常利益は従来予想の100億円(前期は90.7億円)を据え置いた。

■ココスジャパン <9943>  2,230円  -16 円 (-0.7%)  本日終値
 ココスジャパン<9943>が反落。16日の取引終了後、18年3月期の単独業績予想について、売上高を608億200万円から598億3100万円(前期比2.2%増)へ、営業利益を26億5200万円から20億円(同16.2%減)へ、純利益を15億7000万円から11億6700万円(同19.5%減)へ下方修正しており、これを嫌気した売りが出たようだ。夏季商戦期間中の天候不順などで既存店売上高が計画を下回っていることに加えて、食材価格の上昇などで上期の売上原価率が想定を上回ったことが要因としている。

■倉庫精練 <3578>  294円  +80 円 (+37.4%) ストップ高   本日終値
 倉庫精練<3578>が連日のストップ高。16日の取引終了後に発表した中期経営方針で、21年3月期に営業損益で1億3000万円の黒字(18年3月期予想5800万円の赤字)を目指すとしており、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。中計では、5月に親会社となった丸井織物(石川県・中能登町)との連携強化によるグループ総合力を高め、すべての素材(織物・ニットなど)が提案対応できる高収益ミルコンバーターヘの革新を志向。あわせて工場設備のフル活用による納期対応力のアップと限界利益の増加を目指すという。また、早期の復配も目指すとしている。

■Tホライゾン <6629>  360円  +80 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値
 テクノホライゾン・ホールディングス<6629>がストップ高。16日の取引終了後、連結子会社タイテック グラフインカンパニーが、米エヌビディア社の人工知能(AI)スーパーコンピュータモジュール「Jetson TX1&TX2」に対応した組み込みプラットフォーム「GT-X1・X2」を販売したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新製品は、高度な画像処理が可能で、ディープラーニングを用いたユーザシステムの開発や検証、自律ロボット制御システム、各種画像処理システムなどに最適な組み込みプラットフォーム。今後は、顧客独自のカスタム要求や量産供給にも対応し、ユーザの要望に応じてシステム構築して販売するとしている。

■エディア <3935>  1,448円  +300 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 エディア<3935>がストップ高。同社はゲームアプリの開発・運営を行っているが、高利益率のスマートフォン向けゲームが好調に推移している。16日取引終了後にアエリア<3758>と女性をターゲットにした位置情報ゲームを開発運営する合弁会社を設立したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入する格好となった。

■サムライJP <4764>  3,285円  +500 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 SAMURAI&J PARTNERS <4764> [JQG]が3日連続となるストップ高に買われ、年初来高値を連日更新した。16日、投資銀行事業とクラウドファンディング事業を展開するAIP証券を買収し、同事業分野へ参入すると発表したことが買い材料視された。AIP証券の全株式を4.7億円で取得し、完全子会社化する。併せて、筆頭株主の藤澤信義氏ら2名を引受先とする29万4000株の第三者割当増資を実施すると発表。調達する6.9億円はAIP証券の株式取得費用などに充てる。発表を受けて、金融・投資分野への新規参入による業績回復に期待する買いが殺到した。

■旭化学工業 <7928>  776円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 旭化学工業 <7928> [JQ]が8連騰、連日で年初来高値を更新した。株価は一時3日連続となるストップ高に買われ、11年2月以来となる700円台復帰を果たした。同社は12日大引け後に決算を発表。17年8月期の連結経常損益は1億2200万円の黒字(前の期は6700万円の赤字)に浮上して着地。続く18年8月期の同利益は前期比39.3%増の1億7000万円に拡大する見通しとしており、好業績を評価する買いが続いている。同社は電動工具や自動車部品向けを中心に工業用樹脂の成形・加工を手掛ける。前期は国内や中国での受注が増加し、3期ぶりに黒字を達成した。今期も受注増加基調が続く見込みで、2期連続の増収増益を狙う。業績好調に伴い、前期の年間配当を3円→4円(前の期は3円)に増額し、今期も前期比3円増の7円に大幅増配する方針としたことも支援材料となっている。

■メドレックス <4586>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>がストップ高。同社は16日、米国で開発中の「MRX-10XT」(オキシコドンテープ剤)について、同国で第1相臨床試験を開始したと発表。これが材料視されているようだ。米国では、オキシコドン(中枢性鎮痛薬)をはじめとする強い鎮痛作用を持つオピオイド鎮痛剤が大きな市場を形成しているが、一方でオピオイド鎮痛剤の乱用から14年には200万人が薬物依存に陥るなど社会問題化している。同社はオピオイド貼付剤における乱用および誤用事故の抑制・防止を目的として、独自の新たな経皮吸収型製剤技術AMRTSを開発しており、この技術を用いたMRX-10XTは、より安全で安定した疼痛管理をもたらすものとして期待されている。

■ダイハツディーゼル <6023>  825円  +87 円 (+11.8%) 一時ストップ高   本日終値
 16日、ダイハツディーゼル <6023> [東証2]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の24億円→35億円に45.8%上方修正。従来の30.3%減益予想から一転して1.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。売上は計画を下回るものの、想定以上の円安進行による採算改善や為替差損益の好転が利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが15.7倍→9.8倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■北川精機 <6327>  608円  +63 円 (+11.6%) 一時ストップ高   本日終値
 北川精機<6327>に買い人気集中、前週12日にストップ高となった後調整を入れたが、改めて投機資金が流入し再び値幅制限いっぱいまで買われた。同社はプリント基板真空プレス機などを展開し、CCL成形用真空大型プレスでは世界トップシェアを誇る。スマートフォンの高機能化や電気自動車(EV)の普及加速でプリント基板市場に成長期待が高まっており、収益環境は追い風が強い。18年6月期営業利益は前期比横ばいの4億2000万円を計画するが、保守的で市場では上振れの可能性が指摘されている。無配ながら、30%を超える高ROEは注目される。

■ウェッジHD <2388>  444円  -100 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 ウェッジホールディングス <2388> [JQG]が連日のストップ安に売られ、年初来安値を更新した。16日、タイ証券取引所に上場する子会社グループ・リース(GL社)の株式が16日から一時的に取引を停止されていると発表したことが売り材料視された。タイ証券取引委員会の通知によると、GL社の最高経営責任者(CEO)此下益司氏が偽計および不正会計の可能性を指摘され、同国法務省特別捜査局による調査を受けることとなった。刑事告訴につながる可能性を含むこの件について、GL社が投資家に対し公式な説明を行ってないとし、タイ証券取引所は同社株式を取引停止とした。

●ストップ高銘柄
 重松製作所 <7980>  1,345円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 ショーケース <3909>  1,684円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 サンユウ <5697>  647円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 ベクター <2656>  663円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 ウェッジHD <2388>  444円  -100 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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