【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):LINK&M、ベルーナ、田中化研
LINK&M <日足> 「株探」多機能チャートより
リンクアンドモチベーション<2170>が大幅反発。東海東京調査センターが16日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を950円から990円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、企業において「働き方改革」への対応が強まるなかで、今期は需要が増加すると予想。17年12月期の営業利益予想を36億9000万円から39億円(会社計画33億円)へ、18年12月期を同43億8000万円から46億円へ上方修正している。
■ベルーナ <9997> 1,304円 +62 円 (+5.0%) 本日終値
ベルーナ <9997> が大幅続伸。16日に発表した9月売上高は前年同月比22.9%増に拡大しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。月次ベースの前年比プラスは14ヵ月連続となった。9月はグランベルホテルの売上増加と不動産売却があった その他事業の売上が2倍に膨らんだ。また、主力の総合通販事業が9.9%増と好調だったほか、専門通販事業、店舗販売事業、ソリューション事業は2ケタ増収を達成した。
■田中化学研究所 <4080> 2,394円 +109 円 (+4.8%) 本日終値
田中化学研究所<4080>、古河電池<6937>、オハラ<5218>、ステラ ケミファ<4109>、新日本電工<5563>などリチウムイオン電池関連に位置づけられる銘柄群に買いが流入。中国では政府が電気自動車(EV)産業の育成に本腰を入れ始め、ガソリン車廃止の検討も始めている。また前週11日には欧州でも動きが出ており、EUの執行機関である欧州委員会が、EV用電池の欧州企業による大量生産に向け18年2月にロードマップを策定する方針を発表するなど世界的にEVシフトが強まっている。これを受けて、東京市場も車載用リチウムイオン電池で商機をつかむ銘柄群に物色の矛先が改めて向いている状況だ。
■CKD <6407> 2,428円 +109 円 (+4.7%) 本日終値
省力・自動機械大手のCKD <6407> が大幅反発し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価2700円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、半導体製造装置市場拡大と海外展開本格化により、成長企業へ変貌を遂げると指摘。同社は3D NANDが牽引する半導体製造装置市場の成長の取り込みが可能であると評価。海外事業はアジア、欧米の各地域で高い成長ポテンシャルを持つと考えている。
■ツガミ <6101> 1,149円 +43 円 (+3.9%) 本日終値
ツガミ<6101>が大幅続伸、前日は商い急増のなか大きく買われ年初来高値を更新したが、きょうもその勢いが継続し一時5%を超える上昇をみせた。精密工作機械が旺盛な中国の設備投資需要などを捉え業績絶好調、前日の後場取り引き開始前に18年3月期第2四半期連結業績予想の上方修正を発表、売上高を240億円から273億8000万円(前年同期比48.8%増)へ、営業利益を27億円から33億5000万円(同2.3倍)に大幅増額したが、それ以上に市場の耳目を集めたのが積極的な株主還元策だ。18年3月期の配当を従来予想の16円から18円に増額したほか、発行済み株数の15.28%に相当する約991万株を20日付で消却することを発表し、需給改善策として非常にインパクトの大きい買い材料となっている。
■豊和工業 <6203> 2,678円 +82 円 (+3.2%) 本日終値
豊和工業<6203>が大幅高に買われたほか、重松製作所<7980>がストップ高、興研<7963>も一時2600円台をつけるなど防衛関連株の一角に投機資金が集中した。市場では「北朝鮮は米韓合同演習の開始に合わせての弾道ミサイル発射実験は見送ったが、18日からの中国共産党大会に合わせて時間差でやってくる可能性が指摘されている。ただ、石川製などは上値が重く、全体相場もリスクオフの流れではない。需給優先で個別の値動きの良いものについていく短期材料株物色の一環とも捉えられる」(国内大手ネット証券)という見方が出ていた。
■SUMCO <3436> 1,906円 +53 円 (+2.9%) 本日終値
SUMCO<3436>が大幅高に買われたほか、信越化学工業<4063>も高い。米国では半導体関連株の上昇相場が続いており、前日もインテルやマイクロソフト、エヌビディアなどが買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸で2001年以降の最高値を更新している。海外資金の東京市場回帰では相対的に出遅れる半導体関連株にも買いが向かっているもようで、そのなか半導体素材メーカーであるSUMCO、信越化ともに年初来高値には届いてないことでリターンリバーサル狙いの対象として浮上している。
■マツキヨHD <3088> 8,100円 +210 円 (+2.7%) 本日終値
マツモトキヨシホールディングス<3088>が反発、9月15日以来約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。同社はドラッグストア大手でM&Aに積極展開して業容を拡大。一方で不採算店舗の閉鎖などリストラにも取り組み利益率が改善している。足もとの売り上げは好調に推移、9月の既存店売上高は前年同月比3.2%増、全店売上高は6.7%増と前年実績を上回っており、これが買い安心感を誘っている。18年3月期営業利益は前期比2.9%増の292億5000万円を見込むが上振れの可能性もある。ROEも11%台と2ケタをキープしており、機関投資家の買いを誘導しているもようだ。
■エボラブルアジア <6191> 2,355円 +55 円 (+2.4%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>が高い。16日の取引終了後に発表した9月度の取扱高が53億7860万1685円となり、前年同月比89%増となったことが好感された。また、今期の累計取扱高は403億9759万円で前期比45%増となったもようで、取扱高の拡大が続いているようだ。
株探ニュース