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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):SMC、住友重、ネクステージ

SMC <日足> 「株探」多機能チャートより
■SMC <6273>  41,300円  +780 円 (+1.9%)  本日終値
 SMC<6273>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価4万8000円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では、17年3月期売上高のアジア向け構成比35%、アジア・オセアニアで市場シェア47%などで、アジアの空気圧機器市場の成長を取り込めることや、高成長が続く半導体製造装置などのエレクトロニクス向け需要の獲得、全世界でシェア35%を有し、今後も欧米中心にシェアを拡大していることなどを評価。会社側の18年3月期営業利益予想1450億円に対して1855億円を見込み、19年3月期も同2147億円を見込んでいる。

■日本システムウエア <9739>  2,257円  +41 円 (+1.9%)  本日終値
 16日、日本システムウエア <9739> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9.3億円→13.3億円に43.0%上方修正。増益率が3.3%増→47.8%増に拡大し、16期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。デバイス開発をはじめとするプロダクトソリューション事業の需要増加で、売上が計画を上回ったことが寄与。生産効率の向上に加え、一部費用が下期に後ずれすることも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の24.3億円(前期は24.5億円)を据え置いた。

■住友重機械工業 <6302>  4,590円  +80 円 (+1.8%)  本日終値
 住友重機械工業<6302>が上値追い、年初来高値を更新した。世界的な好景気を背景とした企業の旺盛な設備投資需要を映し、ロボットや物流搬送システム需要の増加が同社の手掛ける減速機の受注拡大につながっている。また、「射出成形機は中国スマートフォンメーカーのハイエンド化に向けた投資需要が追い風となっている」(国内中堅証券)という。18年3月期営業利益は前期比5.3%増の510億円を会社側では予想しているが、「540億~550億円程度まで増額修正される公算が大きい」(同)とする声も出ている。

■THK <6481>  4,010円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 THK<6481>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「オーバーウエート」、目標株価4800円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では「輸送機器を筆頭とした直動部品の需要開拓」と「中国における価格是正の浸透」に注目。世界的な自動化投資の需要拡大の取り込みや、マーケティング活動を通じた新規分野の拡大や製品価格の是正、さらに自動車における直動部品の採用拡大といった輸送機器事業の成長を見込んでおり、輸送機器を筆頭に直動部品の需要の掘り起こしに成功すれば、成長企業に変化する可能性が高いと評価している。業績は、17年12月期の会社予想営業利益280億円に対して、同証券では300億円を予想。また、18年12月期は同431億円を見込んでいる。

■リョーサン <8140>  4,550円  +70 円 (+1.6%)  本日終値
 リョーサン<8140>が3連騰。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1120億円から1236億円(前年同期比21.3%増)へ、営業利益が25億円から32億円(同70.5%増)へ、純利益が18億円から22億円(同29.2%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。コンシューマやFA機器向けビジネスなどが好調に推移したことで売上高が計画を上振れたことに加えて、利益面も増収効果で計画を上回ったとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,935円  +54 円 (+0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。好調な米経済指標が相次いでいることで米長期金利が上昇、日米金利差拡大の思惑から外国為替市場では再びドルが買われ1ドル=112円台10銭近辺と円安に振れている。これに伴う輸出採算改善への期待が自動車セクターへの資金流入に反映されている。なお、トヨタとSUBARUは通期想定為替レートが1ドル=110円、ホンダは107円で設定されている。

■ネクステージ <3186>  2,651円  -337 円 (-11.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 16日、ネクステージ <3186> が150万3000株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限39万株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による109万7000株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約9.1%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は23日から26日までのいずれかの日に決定。最大で66億9500万円の調達資金については、新規出店のための設備投資資金などに充てる。

■マースエンジニアリング <6419>  2,306円  -77 円 (-3.2%)  本日終値
 マースエンジニアリング<6419>が大幅続落。16日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を287億円から250億円(前期比0.3%減)へ、営業利益を50億円から40億円(同7.3%減)へ、純利益を35億円から27億円(同25.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。同社では新製品のリリースによる業績回復を計画していたが、規制強化などを受けてパチンコ業界で先行き不透明感を受けてホールの設備投資意欲が低迷しており、期初の予想よりも回復が遅れていることが要因としている。

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