【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):DDHD、ラピーヌ、クロスキャト
DDHD <日足> 「株探」多機能チャートより
西松屋チェーン<7545>が反落。SMBC日興証券が12日付で、投資評価を「2」から「3」へ、目標株価を1350円から1100円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、同社の来店動機の一つである紙おむつ、粉ミルクはかさばるうえに、重たく、ECでの購買にシフトしていると思われるなかで、紙おむつや粉ミルクのECでの購入に際しては競合が多いこと、大人服主体で、低価格を得意とするしまむら<8227>やファーストリテイリング<9983>のユニクロが子ども服、ベビー・マタニティ商材を強化していることなどから、競争環境の激化による業績停滞を予想。18年2月期営業利益予想を78億円から77億円へ、19年2月期予想を81億円から79億円へ下方修正している。
■玉井商船 <9127> 157円 +40 円 (+34.2%) 本日終値
玉井商船<9127>が急騰。ここ海運市況が回復色をみせており、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日時点で25ポイント高の1458と7日続伸、2013年の年末以来約4年ぶりの高値圏に浮上しており、これが投機資金の買いを誘った。また、同社はアルミニウム原料船も収益の柱のひとつで、ここアルミ市況の上昇が続いていることも株価を刺激した。
■DDホールディングス <3073> 3,330円 +504 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
12日、DDホールディングス <3073> が18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の9.5億円→16.1億円に69.7%上方修正。増益率が77.9%増→3.0倍に拡大し、従来の3期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。上期業績の上方修正は7月に続き、2回目。首都圏にコンセプトレストランを展開する。既存店売上高が好調に推移し、売上が計画を上回ったことが寄与。コスト削減や経費抑制が奏功し、採算が改善したことも利益を大きく押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の17億円(前期は14.3億円)を据え置いた。
■ラピーヌ <8143> 1,047円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
ラピーヌ<8143>がストップ高。12日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、営業利益を1億3500万円から2億円(前期9億8400万円の赤字)へ、最終利益を1億円から2億円(同16億6500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の101億円に対して100億円(前期比0.6%増)とほぼ計画通りとなったものの、採算を重視した営業活動に注力したことに加えて、販管費の抑制に努めたことが奏功した。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高47億4400万円(前年同期比0.4%減)、営業利益1200万円(前年同期3億2700万円の赤字)、最終利益4000万円(同5億800万円の赤字)だった。主力の卸売事業の採算改善などが寄与し、営業損益は上期として5年ぶりに黒字に転換した。
■旭化学工業 <7928> 576円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
旭化学工業<7928>がストップ高。12日の取引終了後に発表した18年8月期の連結業績予想が、売上高72億円(前期比2.2%増)、営業利益1億5000万円(同2.1倍)、純利益1億円(同72.4%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比3円増の7円を予定していることが好感された。同社は工業用プラスチック部品の成形・加工を手掛けているが、引き続き自動車向けなどの受注増加が見込まれているもよう。なお、17年8月期決算は、売上高70億4800万円(前の期比12.1%増)、営業利益7200万円(前の期1億1600万円の赤字)、純利益5800万円(同3億400万円の赤字)で、年間配当は4円(前の期3円)だった。
■エムビーエス <1401> 727円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
12日、エムビーエス <1401> [東証M]が決算を発表。18年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.2倍の1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の内外装リフォーム工事の受注が伸び、52.8%の大幅増収を達成したことが寄与。採算を重視した受注や販管費の削減なども大幅増益に貢献した。上期計画の1.4億円に対する進捗率は70.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■クロスキャット <2307> 1,149円 +150 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
クロスキャット<2307>がストップ高。前日はカイ気配のままストップ高水準に張りつき取引時間中は値がつかない異彩の人気をみせたが、きょうも投機資金の流入に衰えは見られず、分割修正値で初の4ケタ大台に気配値のまま歩を進め、連続ストップ高となった。システムの受託開発を手掛け、特に金融分野向けに強みを発揮する。仮想通貨関連ではブロックチェーン技術を持つカウラ社と連携して同分野を深耕している。きょうは金融庁がフィンテックの普及を目指し、関連法案を再編して新法を作る方針にあることが伝わり、株高を後押しする形となっている。
●ストップ高銘柄
サムライJP <4764> 2,380円 +400 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
杉村倉庫 <9307> 901円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
サンメッセ <7883> 602円 +100 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
昭和システム <4752> 916円 +150 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
モリテック スチール <5986> 656円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
シンワアート <2437> 461円 -100 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース