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【市況】来週の株式相場見通し=高値圏で足踏み状態、米株式の調整懸念や北朝鮮リスクを注視

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(10~13日)の東京株式市場は、4~9月期の決算発表を前にして、このところの円安・ドル高進行を追い風とした企業業績の向上期待を背景に、買い意欲の持続は想定される。ただ、米株式市場で、ダウ平均株価が7日続伸(5日まで)で連日過去最高値を更新し続けていることへの警戒感や、10日に朝鮮労働党創建記念日を迎える北朝鮮を巡る地政学リスク懸念などを考慮すると、全体相場は高値圏での足踏み状態となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは2万300~2万800円とする。

 市場関係者からは「日経平均株価は6日に、今年初の5日続伸を記録した。ただ、5日間合計の上昇幅は334円と比較的小幅で、過熱感は限定的となっている。したがって、衆院選に絡んで好悪さまざまな材料の表面化は予想されるものの、国内に関しては極端なマイナス要因はなさそうだ。問題は米株式市場や外国為替市場、北朝鮮リスクなど外部要因で想定外の事態が起きることだ」との見方が出ていた。

 日程面では、衆院選公示、8月の国際収支、9月の景気ウォッチャー調査、黒田日銀総裁が支店長会議で挨拶(10日)、8月の機械受注(11日)、9月の国内企業物価指数、8月の第3次産業活動指数、9月の都心オフィス空室率(12日)、9月のマネーストック、10月のオプションSQ算出日(13日)に注目。

 海外では、北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日(10日)、9月19・20日開催のFOMC議事録、中国共産党7中全会開催(11日)、G20財務相・中央銀行総裁会議(12~13日まで)、米9月の生産者物価(12日)、米9月の消費者物価指数、米9月の小売売上高(13日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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