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【市況】今週の【マザーズ市場】9月25日~9月29日『週初は薄商い続くも、週末にかけて商い盛んに』

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

【反発、日経平均反発が支援材料】25日(月)

■概況■1065.50、+8.55
25日(月)のマザーズ市場は、日経平均の反発スタートが支援材料となって買いが先行した。前週末は北朝鮮情勢に対する警戒感の高まりから売られたが、本日は市場全体が落ち着きを見せていることが安心感につながったようだ。ただ、時価総額上位を中心に上値の重い銘柄も散見された。なお、マザーズ指数は反発、売買代金は概算で665.54億円。騰落数は、値上がり161銘柄、値下がり69銘柄、変わらず10銘柄となった。マザーズ指数は25日線を小幅に上回って本日の取引を終えている。

◆注目銘柄◆
上場2日目のPKSHA<3993>がストップ高で取引を終えた。人工知能(AI)関連の有望ベンチャーとして引き続き投資家の関心は高いようだ。東証1部への市場変更を発表したグローバルG<6189>のほか、パルマ<3461>やメタップス<6172>も10%超の大幅高となった。その他、ASJ<2351>、UUUM<3990>、インフォテリ<3853>、サイバーS<3810>、サンバイオ<4592>などが上昇した。

一方、マザーズ売買代金トップのエヌピーシー<6255>が小安く、シリコンスタ<3907>やSOSEI<4565>も下落。シリコンスタは前週末にストップ安比例配分となっていた。また、利益確定売りに押された中村超硬<6166>や、東証1部への市場変更を発表して材料出尽くしと捉えられたシンクロフード<3963>がマザーズ下落率上位となった。

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【反落、北朝鮮情勢への警戒で利益確定売り】26日(火)

■概況■1052.53、-12.97
26日(火)のマザーズ市場は、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクに対する警戒感が広がったことから利益確定売り優勢の展開となった。日経平均に連れてマザーズ指数も下げ渋る場面が見られたものの、資金の逃げ足の速さが目立ち、戻りは限定的だった。なお、マザーズ指数は反落、売買代金は概算で719.24億円。騰落数は、値上がり66銘柄、値下がり169銘柄、変わらず5銘柄となった。

◆注目銘柄◆
SOSEI<4565>、ミクシィ<2121>、ASJ<2351>、インフォテリ<3853>、UUUM<3990>などが下落。大泉製<6618>はリバウンドを試す場面が見られたものの、結局小幅安で本日の取引を終えた。また、前日に大きく買われていたメタップス<6172>が本日は急反落し、マザーズ下落率トップとなった。

一方、上場3日目のPKSHA<3993>がマザーズ売買代金トップで続伸。ただ、ここまでの上昇で過熱警戒感も意識されつつあり、荒い値動きだった。エヌピーシー<6255>、UNITED<2497>、サイバーダイン<7779>などは小幅に上昇。また、Iスペース<2122>やハイアス<6192>がマザーズ上昇率上位に顔を出した。

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【大幅反発、直近IPO銘柄やEV関連に物色向かう】27日(水)

■概況■1071.65、+19.12
27日(水)のマザーズ市場では、外部環境好転を受けた中小型株物色の動きが強まり、大幅な上昇となった。前日の米国市場で主要ハイテク株に買い戻しの動きがあったほか、取引時間外に米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが発表した6-8月期決算が市場予想を上振れたことなどを受けて、マザーズ銘柄を手掛けやすい環境となった。英家電大手のダイソンが2020年までに電気自動車(EV)市場に参入すると表明したことが伝わったことを受けて、EV関連銘柄を見直す動きがみられた。そのほか、直近IPO銘柄への物色も目立った。なお、マザーズ指数は大幅反発、これまで上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を上抜けてくる展開となった。売買代金は概算で719.05億円。騰落数は、値上がり175銘柄、値下がり51銘柄、変わらず5銘柄となった。

◆注目銘柄◆
直近IPO銘柄であるPKSHA<3993>のほか、サイバーS<3810>やメタップス<6172>が上昇した。サイバーSは、スマホ向けタイトルの「ゲットアンプドモバイル」の課金サービスを加えたベータテストをWindo Media社を通して中国で開始したと発表している。一方で、エヌピーシー<6255>のほか、シリコンスタ<3907>や総医研<2385>は下落している。

また、値上がり率上位では、EV関連である大泉製作所<6618>のほか、パルマ<3461>や串カツ田中<3547>が2ケタを超える上昇となった。一方の値下がり率上位には、フルッタフルッタ<2586>やGオイスター<3224>、海帆<3133>などが並んだ。

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【続伸、利益確定売りこなす】28日(木)

■概況■1079.12、+7.47
28日(木)のマザーズ市場は、為替の円安推移や日経平均の上昇を追い風に、短期的な利益確定売りをこなしながら堅調な展開となった。ゲーム株やバイオ株、電気自動車(EV)関連の一角などで上げが目立った。なお、マザーズ指数は続伸、売買代金は概算で1062.20億円。騰落数は、値上がり135銘柄、値下がり96銘柄、変わらず9銘柄となった。売買代金が1000億円を上回ったのは今月5日以来、約3週間ぶりとなる。

◆注目銘柄◆
中国でのゲーム展開への期待が続くサイバーS<3810>、電気自動車(EV)関連とされる大泉製<6618>、一部証券会社の新規高評価が観測されたグレイス<6541>が大きく買われた。GTS<4584>は中国におけるバイオ後続品の共同事業化に向けて本格稼働したと発表し、後場急伸した。その他、UUUM<3990>、メタップス<6172>、中村超硬<6166>、ドリコム<3793>などが上昇し、ミクシィ<2121>やSOSEI<4565>は小幅高となった。

一方、直近IPO銘柄のPKSHA<3993>は連日の上値追いとなったものの、引けにかけて値を崩し、結局小幅安で取引を終えた。また、GNI<2160>やシリコンスタ<3907>などが軟調で、ASJ<2351>がマザーズ下落率トップとなった。

なお、本日マザーズ市場へ新規上場したロードスターキャピタル<3482>は公開価格を約37%上回るしっかりした初値形成となった。

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【3日続伸、IPOマネーフォワードやテックポイントは好発進】29日(金)

■概況■1093.10、+13.98
29日(金)のマザーズ市場は、資金流入が続き堅調な展開となった。本日マザーズ市場へ新規上場した2社が好調なスタートとなったこともポジティブな影響を及ぼしたようだ。直近IPO銘柄や個別材料株、バイオ株などに積極的な買いが向かった。なお、マザーズ指数は3日続伸、売買代金は概算で1136.06億円。騰落数は、値上がり121銘柄、値下がり109銘柄、変わらず8銘柄となった。売買代金は連日で節目の1000億円を上回った。

◆注目銘柄◆
大泉製<6618>、サイバーS<3810>、SOSEI<4565>、アスカネット<2438>、UNITED<2497>などが上昇。決算が好感されたGameWith<6552>や、バイオ株のGNI<2160>は大幅高となった。直近IPO銘柄ではPKSHA<3993>が急反発し、ウォンテッドリー<3991>がストップ高まで買われた。

一方、メタップス<6172>、ロードスター<3482>、中村超硬<6166>などが下落。また、第2四半期決算発表を延期したトライSTG<2178>がマザーズ下落率トップとなった。

なお、本日マザーズ市場へ新規上場したマネーフォワード<3994>は公開価格を約94%上回る強い初値形成となった。また、テックポイント<6697>は公開価格を約65%上回る初値を付けると、ストップ高水準まで上昇して初日の取引を終えた。

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《DM》

 提供:フィスコ
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