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【特集】IoTイベントに変貌遂げたシーテック、今年の注目企業は? <株探トップ特集>

ファナック <日足> 「株探」多機能チャートより

―変革2年目のポイント、国家ビジョン“Society5.0”が目指すもの―

 「シーテックジャパン2017」が10月3~6日にかけて、幕張メッセで開催される。昨年は脱・家電見本市を宣言し、社会を変えていく原動力であるIoT(モノのインターネット)の未来を体験できるイベントに変貌。出展企業はIT・電機の枠を超え、異業種の存在感が増している。ここで発信される新たなコンセプトやビジネスモデルなどへの関心は高く、株式市場でも出展企業の内容が注目されている。

●今年は16万人の来場者を見込む

 シーテックといえば以前は「最先端IT・エレクロトニクス総合展示会」という位置付けだったが、昨年から「CPS/IoTの総合展」にシフト。IoTにより多様なデータ・情報が集まり、分析結果が現実世界にフィードバックされるCPS(サイバーフィジカルシステム)の概念を基盤とし、新たな価値創造を通じて、従来の産業構造やビジネスモデルに大きな変革をもたらすことが期待されている。IoTビジネスを推進するためには業種を超えた連携が不可欠となることを映し、昨年の出展社数は648社(15年比22.0%増)、登録来場者数は14万5180人(同9.1%増)に拡大。今年はさらにその勢いを増し、16万人の来場者が見込まれている。

 今年は「日本の成長戦略や未来を世界に向けて発信するSociety(ソサエティー)5.0の展示会」として、IoT・ロボット AI(人工知能)を活用した新たなビジネスが紹介される見通し。ソサエティー5.0とは、人類がこれまで歩んできた「狩猟」「農耕」「工場」「情報」に次ぐ第5の新たな社会を技術革新(イノベーション)によって生み出すという国家ビジョンで、内閣府ではAIやビッグデータ解析、ネットワーク技術などの強化を掲げている。

●「IoTタウン」に三井住友FGやバンナムHDが初出展

 今年の展示エリアはCPS/IoTの活用シーンごとに、「社会・街エリア」「家・ライフスタイルエリア」「デバイス・ソフトウエアエリア」で構成。さらに特別テーマエリアでは異業種企業との共創を発信する「IoTタウン2017」、スマートファクトリーと地方創生にスポットを当てた「Real 2020 Showcase」、AIにスポットを当てた「AI-人工知能パビリオン」などが設置される。

 「IoTタウン2017」には、三井住友フィナンシャルグループ <8316> やバンダイナムコホールディングス <7832> が初めて参加。三井住友FGは生体認証サービス「ポラリファイ」やSMBC日興証券のAIチャットボットなどを紹介するほか、バンナムHDは「テクノロジー×エンターテインメント」の可能性を広げるためのコミュニケーションロボットを出展する予定だ。

 また、豆蔵ホールディングス <3756> はAIを利用したチャットボットを活用してソフトウエアロボットに指示を出すことで必要な作業を実行できる「AI+RPA+基幹業務連携ソリューション」、タカラトミー <7867> はAIを搭載した小型ロボット「COZMO(コズモ)」、京都機械工具 <5966> [東証2]は作業履歴を自動的に記録し品質の安定と確実な作業管理を実現する進行形デジタルトルクツール、アンリツ <6754> はワイヤレスコネクティビティテストセットやラジオコミュニケーションアナライザ、LIXILグループ <5938> は室内からエクステリア空間まで見守るホームネットワークシステム「スマートエクステリア」を提案する。

●ファナック代表取締役会長兼CEOによる講演も

 「AIパビリオン」では、オプティム <3694> がスマートグラスやスマートフォンのカメラなどを用いた遠隔作業支援ソリューション「Optimal Second Sight」や遠隔健康相談サービス「ポケットドクター」を紹介。ロゼッタ <6182> [東証M]は顧客ごとにカスタマイズできる高精度の自動翻訳「T-400」を提案する。

 「Real 2020 Showcase」では、メディア工房 <3815> [東証M]が4K VRや8K VRのヘッドマウントを出展し、アマダホールディングス <6113> はIoT技術を利用したサポートサービス「V-factory」や全自動板金小物曲げ加工システムを紹介。ファナック <6954> はCNC(コンピュータ数値制御装置)とロボットのみならず周辺デバイスとセンサーを接続して製造・生産を最適化できるプラットフォーム「FIELD system」などを展示するほか、代表取締役会長兼CEOが「IoTによる知能化工場への挑戦」と題した講演を行う予定だ。

●アスカネット、石井表記、ジェイテクトなどにも注目

 このほか注目される企業として、アスカネット <2438> [東証M]は量産を前提とした新製法による樹脂製エアリアルイメージングプレート(AIプレート)の試作品を紹介するほか、日本カーバイド工業 <4064> は空中ディスプレー用に専門設計された再帰反射材「Nikkalite RF-Aシリーズ」、新光商事 <8141> は空中に浮かんだボタンを非接触で操作できる「AIplay」を応用した触感受付端末を出展。

 石井表記 <6336> [東証2]はディスプレーデバイス関連や電子回路関連を出品するほか、共同印刷 <7914> はバーチャルコマースパッケージ「EC-Orange VR」やオムニチャネル・多言語対応のソリューション「マイ・ショッピング・コンシェルジュ」を提案。サイバネットシステム <4312> は高周波部品関連や半導体デバイス関連、ジェイテクト <6473> は他社製の設備も含めた既存設備間を簡単につなげ設備のデータ収集・蓄積・解析ができるパッケージ「JTEKT-LINK」、大真空 <6962> は世界最小最薄の水晶タイミングデバイス「Arch.3G」、栗本鐵工所 <5602> は鉄ナノ粒子を用いたMR流体(磁気粘性流体)「SoftMRF」を出品する。

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