【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 小幅反落、円安一服で売り先行も後場下げ渋る (9月29日)

日経平均株価
始値　　20315.34
高値　　20370.33(14:22)
安値　　20285.06(10:07)
大引け　20356.28(前日比 -6.83 、 -0.03％ )

売買高　　17億3136万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆9564億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は小幅反落、円安一服で利益確定の動き
　２．北朝鮮リスクくすぶり、選挙情勢を巡る不透明感も意識
　３．後場は買い戻しで下げ渋り、一時プラス転換する場面も
　４．医薬品や水産株などディフェンシブ買われ全体相場を下支え
　５．日経平均入れ替えに伴い売買代金は3兆円近くに膨らむ

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは40ドル高と続伸。長期金利の高止まりから金融株が堅調だったほか、アナリストにより投資判断が引き上げられたマクドナルドの上昇が指数を押し上げた。

　東京市場では、外国為替市場で円安が一服したことを受け利益確定売りに押される展開となったが、後場に入り日経平均株価は戻り足をみせた。

　29日の東京市場は、前場は利益確定の動きに押された。前日の米国株市場ではNYダウが続伸したものの上値の重さが意識されたことや、外国為替市場でドル高・円安が一服したことが買い手控えムードにつながった。北朝鮮を巡る地政学リスクがくすぶるなか、週末要因も絡み積極的な買いが入りづらかった。大引けにかけて日経平均構成銘柄の入れ替えに伴う売り圧力が指摘されていたことも模様眺めムードを助長した。しかし、後場に入るとヘッジ売りの買い戻しが作用して全体指数は下げ渋る展開に。日経平均は終盤プラス転換する場面もあったが。結局大引けはわずかながらマイナス圏で着地した。業種別には医薬品や水産などディフェンシブセクターが堅調で全体指数を支えた。東証1部の売買代金は銘柄入れ替えの影響もあって3兆円近くまで膨らんだ。

　個別では、リクルートホールディングス<6098>が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。ニトリホールディングス<9843>が下落、ヤマトホールディングス<9064>は大幅安となった。ハイデイ日高<7611>、東京個別指導学院<4745>が安く、小糸製作所<7276>、ツガミ<6101>の下げも目立った。
　半面、断トツの売買代金をこなした日本郵政<6178>がプラスで引けたほか、ソニー<6758>、キーエンス<6861>なども堅調だった。武田薬品工業<4502>も買われた。バリューコマース<2491>が急伸、北沢産業<9930>、イソライト工業<5358>なども物色人気となった。チタン工業<4098>、東京エレクトロンデバイス<2760>も値を飛ばした。アンリツ<6754>が買い人気を集め、小野薬品工業<4528>、第一工業製薬<4461>なども上昇した。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、武田 <4502> 、クレセゾン <8253> 、アルプス <6770> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はヤマトＨＤ <9064> 、ユニファミマ <8028> 、信越化 <4063> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約23円。

　東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)その他金融業、(3)水産・農林業、(4)非鉄金属、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)電気・ガス業、(3)輸送用機器、(4)陸運業、(5)金属製品。

■個別材料株

△Ｖコマース <2491>
　今期経常を最高益に75％上方修正、配当も2円増額。
△東エレデバ <2760>
　今期経常を33％上方修正。
△スシローＧＨ <3563>
　｢元気寿司 <9828> と統合｣との報道。
△システム情報 <3677> [ＪＱ]
　IBM Watsonビジネス・パートナーとして連携強化へ。
△アルファクス <3814> [ＪＱＧ]
　スシローと元気寿司の統合報道が刺激。
△インテリＷ <4847> [ＪＱ]
　国内大手金融機関が｢Deceptions Everywhere｣を採用。
△メタルアート <5644> [東証２]
　18年3月期通期業績予想を上方修正。
△ゲームウィズ <6552> [東証Ｍ]
　6-8月期(1Q)経常は3.4億円、対通期計画44％進捗。
△アンリツ <6754>
　ＳＭＢＣ日興証券が｢1｣でカバレッジ開始。
△グラファイト <7847> [ＪＱ]
　今期経常を20％上方修正。

▼小糸製 <7276>
▼リクルート <6098>
　日経平均入れ替えのリバランス売買が発生。
　今期経常を一転1％減益に下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Ｖコマース <2491> 、(2)サンヨーＨ <1420> 、(3)石川製 <6208> 、(4)北沢産 <9930> 、(5)イソライト <5358> 、(6)チタン <4098> 、(7)東エレデバ <2760> 、(8)アクセル <6730> 、(9)日精線 <5659> 、(10)アンリツ <6754> 。
　値下がり率上位10傑は(1)バリューＨＲ <6078> 、(2)クロップス <9428> 、(3)ヤマトＨＤ <9064> 、(4)ハイデ日高 <7611> 、(5)小糸製 <7276> 、(6)ランド <8918> 、(7)オープンドア <3926> 、(8)ホクシン <7897> 、(9)ツバキナカ <6464> 、(10)ブレクスルー <2464> 。

【大引け】

　日経平均は前日比6.83円(0.03％)安の2万0356.28円。ＴＯＰＩＸは前日比1.42(0.08％)安の1674.75。出来高は概算で17億3136万株。値上がり銘柄数は847、値下がり銘柄数は1067となった。日経ジャスダック平均は3593.10円(15.99円高)。

［2017年9月29日］

株探ニュース