【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日工営、安川電、東エレク
日工営 <日足> 「株探」多機能チャートより
日本工営<1954>が4連騰、連日の年初来高値更新と気を吐いている。同社は発電や灌漑を主力とする総合建設コンサルティング会社。ODAの新規案件が増加するなか海外で売り上げを伸ばしており、18年6月期売上高は前期比12.5%増の1140億円と連続の2ケタ伸長、利益面でも営業利益段階で同41%増の77億円予想と絶好調だ。株式需給面でも買い残が枯れた状況で、東証信用倍率は22日申し込み現在で0.83倍と売り長、日証金では貸借倍率0.46倍と株不足状態にあり上値が軽い。
■大同特殊鋼 <5471> 6,670円 +110 円 (+1.7%) 本日終値
大同特殊鋼<5471>が反発。SMBC日興証券は28日、同社株の目標株価を5400円から7000円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。同証券では18年3月期の連結経常利益予想を従来予想の273億円から360億円(会社予想310億円)に引き上げた。19年3月期の同利益は291億円から380億円に見直した。特殊鋼、ステンレスの需要好調が継続しており、会社計画を超過する可能性が高い、と指摘。ただ、第2四半期以降は、鉄くずや資材費の上昇などにより、業績拡大の勢いに若干ブレーキがかかる可能性があるともみている。19年3月期以降は、一段の業績拡大には自動車部品・産業機械部品事業の収益底上げが不可欠と分析している。
■安川電機 <6506> 3,565円 +35 円 (+1.0%) 本日終値
安川電機<6506>が3日続伸。世界的な設備投資意欲の拡大を背景にメカトロニクス製品を手掛ける同社に追い風が意識されている。同社は産業用ロボットで世界屈指、ACサーボモーターとインバーターでは世界トップシェアを誇る。情報家電製品やモバイル端末の組み立て現場で使用されるロボットなどの受注が高水準となっており、市場では「会社側は18年2月期営業利益予想を期初の370億円から455億円に大幅上方修正したが、下期見通しは保守的でさらに大きく上振れする可能性が濃厚」(国内中堅証券)との見方が強い。
■東京エレクトロン <8035> 17,280円 +125 円 (+0.7%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が3日続伸、全体相場が売りに押され気味のなかで上値指向を続けている。前日取引時間中に1万7540円まで買われ年初来高値を更新した後伸び悩む展開となったが、機関投資家とみられる押し目買いが厚く株価は頑強だ。米国株市場ではここ最近、半導体関連株が買い直され全体指数の牽引役となっている。半導体関連銘柄で形成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日時点で終値ベースで1161.695まで上昇、9月19日につけた最高値1164.980の更新が目前となっている。これに連動する形で日本を代表する半導体製造装置メーカーである同社株に海外の投資マネーなど大口資金が流入しているようだ。
■ダイフク <6383> 5,540円 +30 円 (+0.5%) 本日終値
ダイフク<6383>が3日続伸。大和証券は28日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は5900円としている。同社は物流機械・システムの売上高で世界1位。電子商取引(EC)市場の成長による物流施設向け需要の高まりや、航空旅客者の増加による空港向けビジネスの拡大といった中長期的な事業成長分野に加え、足もとでの半導体・フラットパネルディスプレイ(FPD)市況の活況が業績をけん引している。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比41%増の325億円(会社予想300億円)、19年3月期は同420億円を予想している。
■パナソニック <6752> 1,630.5円 +4 円 (+0.3%) 本日終値
パナソニック<6752>は3日続伸、全般軟調相場のなかで頑強な展開をみせた。世界的な自動車の環境規制が高まるなか、電気自動車(EV)シフトの動きがグローバルで進んでおり、同社はその動力源であるリチウムイオン電池メーカーの本命格としてマークされている。米テスラモーターズとの連携が厚く、年初には米ネバダ州に世界最大のリチウム電池工場「ギガファクトリー」を稼働させるなど、同分野で主導権を握る。直近では兵庫県姫路市の液晶パネル工場において数百億円規模を投資して2019年にもリチウム電池を生産する方針が伝わるなど、業容拡大への期待が高まった。
■京阪ホールディングス <9045> 3,295円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
京阪ホールディングス<9045>は小幅続伸。同社は28日取引終了後、18年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の上方修正を発表した。営業収益を1380億円から1430億円(前年同期比1.3%増)へ、営業利益を130億円から152億円(同12.2%減)へ、最終利益を100億円から122億円(同1.3%増)へそれぞれ増額した。第2四半期累計期間の業績予想については、不動産事業でのマンション販売戸数が当初の想定を上回る見込みであるほか、不動産大手のゼロ・コーポレーション(本社・京都市)の株式を取得し連結子会社化したことや、運輸業が定期旅客数やインバウンド需要などによる京都方面観光客数の増加を受け堅調に推移していることが寄与した。
■ハイデイ日高 <7611> 3,130円 -230 円 (-6.9%) 本日終値 東証1部 下落率4位
28日に決算を発表。「6-8月期(2Q)経常は6%減益」が嫌気された。ハイデイ日高 <7611> が9月28日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.1%増の26.4億円に伸び、通期計画の46.8億円に対する進捗率は56.5%となり、5年平均の55.2%とほぼ同水準だった。
⇒⇒ハイデイ日高の詳しい業績推移表を見る
■小糸製作所 <7276> 7,060円 -490 円 (-6.5%) 本日終値 東証1部 下落率5位
28日、小糸製作所 <7276> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の990億円→940億円に5.1%下方修正。従来の3.8%増益予想から一転して1.4%減益見通しとなったことが売り材料視された。豊田通商と中国社との合弁会社で連結子会社である上海小糸社の持分全てを売却することを決定。上海小糸社が連結対象から外れるため、売上と経常利益の予想をそれぞれ引き下げる。
株探ニュース