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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イオンファン、Vコマース、石川製

イオンファン <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンファンタジー <4343>  3,820円  -95 円 (-2.4%)  本日終値
 大型ショッピングセンター内に遊戯施設を展開するイオンファンタジー<4343>は朝方買い一巡後に値を消す展開で、前日比マイナス圏での推移となった。同社は28日取引終了後、18年2月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を690億円から700億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を42億円から50億円(同32.7%増)へ、最終利益を19億円から21億5000万円(同26.7%増)へそれぞれ増額した。第2四半期連結累計期間は、国内事業で昨年度より好調に推移している大型景品を中心としたプライズ部門のさらなる拡充を図ったことや、イベントなどの強化により好調に推移したメダル部門が牽引し、遊戯機械売上の既存店伸び率が10.2%増と順調に推移した。また、中国事業、ASEAN事業でも、既存店売上が好調に推移した。

■スター精密 <7718>  1,938円  -44 円 (-2.2%)  本日終値
 スター精密<7718>は小幅反落。同社は28日取引終了後、18年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は281億500万円(前年同期比22.3%増)、営業利益は22億9100万円(同26.8%増)、最終利益は16億8000万円(同58.4%増)だった。主力の工作機械部門で、CNC自動旋盤は各地域で需要が旺盛に推移するなか、米国市場は医療関連を中心に、売上高が大幅に増加した。欧州市場は円高の影響を受けたものの、自動車関連を中心に設備投資の動きがみられ、売上高は大幅に拡大した。中国を中心としたアジア市場および国内市場でも自動車関連の販売が好調に推移した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高565億円(前期比15.5%増)、営業利益51億円(同41.4%増)、最終利益41億円(同28.9%増)を見込んでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,710円  -59 円 (-0.9%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調。ここドル買い円売りの動きが強まっていたが、直近はその反動から円高方向に振れている。足もとは1ドル=112円台半ばで推移しており、自動車セクターは輸出採算期待がやや後退したことで、株価も目先筋の利益確定売りが上値を押さえる形となった。

■トーヨーアサノ <5271>  2,891円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 トーヨーアサノ<5271>は後場に入って前日比500円ストップ高の2891円まで買われた。同社は29日午後1時、18年2月期の第2四半期連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を73億円から78億8900万円(前年同期比20.0%増)へ、営業損益を1億2000万円から4億8500万円(前年同期1100万円の赤字)へ、最終損益を4000万円から2億8900万円(同2600万円の赤字)へそれぞれ増額した。コンクリート二次製品事業および工事事業で、受注量の増加を主因として売上高が当初予想を8.1%上回る見込み。損益面では、販売価格の改善、およびグループ全体で取り組んでいるコスト削減の効果もあり、当初予想を大幅に上回る利益計上となる見込みとなった。

■バリューコマース <2491>  836円  +106 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 28日、バリューコマース <2491> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の11億円→19.2億円に74.5%上方修正。増益率が9.9%増→91.8%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。「Yahoo!ショッピング」に出店するストア向け顧客管理ツールの導入数が想定以上に伸びることが寄与。主力の広告事業のアフィリエイトマーケティングサービスとストアマッチサービスが堅調に推移していることも上振れに貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の7円→9円(前期は4円)に増額修正したことも支援材料となった。

■インテリW <4847>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 インテリジェント ウェイブ<4847>がストップ高まで買われた。同社は28日、自社で販売提供しているイスラエル社製のサイバーセキュリティー対策ソリューション「Deceptions Everywhere」が、世界的な規模を持つ国内大手金融機関に採用されたと発表。業績への寄与などが期待されたようだ。Deceptions Everywhereは、攻撃者の思考を逆手に取る発想から生まれた、まったく新しいコンセプトのサイバー攻撃対策ソリューション。社内のすべてのエンドポイント(サーバー、クライアント機器)に膨大な罠を張り巡らせることで攻撃者を騙し、侵入を検知し、リアルタイムかつ即時に調査分析することにより、攻撃対象を隔離するなどの対策を迅速に実行することができる。

■メタルアート <5644>  378円  +36 円 (+10.5%)  本日終値
 自動車用鍛造品メーカーのメタルアート<5644>は大幅高。同社は28日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表。売上高を290億円から300億円(前期比13.1%増)へ、営業利益を11億円から12億円(同10.2%増)へ、最終利益を5億8000万円から7億1000万円(同4.0%増)へそれぞれ増額した。通期連結の業績予想については、主要部門の自動車部品で、軽自動車並びに小型車自動車市場向けが堅調に推移するとともに、建設機械部品向けでも堅調な市場回復の影響を受けて、売上高は予想を上回る見込み。また、利益についても、売上の増加および原価低減の効果により予想を上回る見通しだ。

■石川製作所 <6208>  2,957円  +259 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
   石川製作所<6208>が一時300円高を超える上昇で3000円大台に乗せたほか、細谷火工<4274>、豊和工業<6203>など防衛関連株が買いを集めた。アメリカの北朝鮮分析サイト「38ノース」は28日、北朝鮮西部の海軍造船所にあるSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の試験用発射台で何らかの作業が進められていると発表、地政学リスクが改めて意識されている。全体指数は軟調も下げ幅は小さく、アジア株市場も総じてしっかりした動きをみせているが、週末要因も絡み主力株が手掛けにくいなか、短期資金の物色ターゲットとなっている。

●ストップ高銘柄
 シライ電子工業 <6658>  427円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 フジックス <3600>  3,000円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 ウォンテッドリー <3991>  4,700円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 ダイヤモンド電機 <6895>  5,540円  +700 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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