市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~金融株物色、衆院解散、北朝鮮情勢

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:米株高を受けて金融やハイテク株物色へ

■外資系証券の注文動向:差し引き380万株の買い越し

■前場の注目材料:ロードスターキャピタル上場



■米株高を受けて金融やハイテク株物色へ


28日の日本株市場は、日中こう着ながらも堅調な相場展開が見込まれる。27日の米国市場は、利上げ観測の拡大を受けて金融株を中心に買いが先行。その後も税制改革案やマイクロン・テクノロジーの決算が評価された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の20390円。円相場は1ドル112円80銭辺りと、円安に振れて推移している。

この流れを受けて、買い先行の展開となり、日経平均は5日線を突破してこよう。昨日は続落とはなったが、配当落ち分の影響であり、価格帯別出来高が積み上がっている20000-20200円のレンジを上回っての底堅い相場展開だった。足元の調整で過熱感も後退していただけに、米株高を受けて現在のもち合いレンジである20200-20450円処の上限を意識してくる可能性がありそうだ。

マイクロン・テクノロジーの決算については、昨日の段階で織り込まれているが、円安に振れて推移していることもあり、ハイテク株への物色につながろう。利上げ観測の高まりから金融セクターを物色する流れも波及することが意識されそうだ。

一方で、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクは引き続き警戒されるため、上値の重しになりやすい。また、衆院解散・総選挙を控え、民進党が希望の党へ事実上の合流を模索していると報じられている。衆院選に向けた危機感なども警戒されてくる可能性があり、関連物色も鈍ることが警戒されそうだ。


(情報配信部長・アナリスト 村瀬智一)




■外資系証券の注文動向:差し引き380万株の買い越し


朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1060万株、買い1440万株、差し引き380万株の買い越しとの観測。


09月21日(木): 430万株の買い越し
09月22日(金): 490万株の買い越し
09月25日(月): 600万株の買い越し
09月26日(火): 430万株の買い越し
09月27日(水): 680万株の売り越し

■前場の注目材料

・SOX指数上昇、米マイクロン決算を評価
・NYダウは上昇(22340.71、+56.39)
・ナスダックは上昇(6453.26、+73.10)
・シカゴ日経平均先物(20390、+70)
・工作機械受注、年間見通し上方修正
・民進の希望合流でアベノミクスに危機感
・SBI、仮想通貨「Sコイン」発行へ


*DMG森精機<6141>航空機産業へ供給拡大
*オムロン<6645>3指標で運転状態判断、見守りセンサー開発
*田辺三菱<4508>植物由来のワクチン臨床、季節性インフル向け
*トヨタ自<7203>米でHV基幹部品生産、20年から


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・対外・対内証券売買契約(先週)
・ロードスターキャピタルが東証マザーズに新規上場

<海外>
・特になし

《TM》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均