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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:みなと銀、古河池、YKT

みなと銀 <日足> 「株探」多機能チャートより
■みなと銀行 <8543>  2,041円  +164 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 みなと銀行<8543>、関西アーバン銀行<8545>がいずれもカイ気配で始まり大幅高。26日取引終了後、りそなホールディングス<8308>と三井住友フィナンシャルグループ<8316>はそれぞれの傘下にある関西拠点の3銀行を新たに設立する持ち株会社を通じて2018年4月に経営統合することを発表した。これに伴い、みなと銀はりそなHDが1株2233円でTOBを実施する。また関西アーバン銀行も同じく、りそなHDが1株1503円でTOBを実施し、いずれも買い付け期間は12月27日から18年2月14日までとなる。これを材料視する買いが流入する形となった。

■古河電池 <6937>  1,245円  +91 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 古河電池<6937>は大幅高で3連騰、9月19日につけた年初来高値1170円を更新、2014年9月以来、約3年ぶりの高値圏に浮上した。来年を境にZEV規制が強化される方向にある米国をはじめ、欧州や中国でも環境規制強化を背景に電気自動車(EV)導入を推進する動きが強まっている。そのなか、リチウムイオン電池やマグネシウム電池など車載用2次電池製造を手掛ける同社株への注目度が高い。古河電池と首都大学東京が共同出資するABRI(東京都八王子)と、首都大学東京発の蓄電池ベンチャー企業であるスリーダム(横浜市)が発火リスクを低減したEV向けリチウム電池のセパレーターの開発に成功し、スリーダムが来年央から量産する方向にあることが日本経済新聞などを通じて伝わっている。リチウム電池は充放電を繰り返すうちにリチウムが固まって形成された結晶がショートの原因となるが、新たに開発したセパレーターは結晶が成長しにくくなる性能を持つことで、今後高水準の需要が見込まれる。

■関西アーバン銀行 <8545>  1,421円  +71 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 りそなホールディングス <8308> がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料。TOB価格は1株1503円で26日終値を11.3%上回る水準。買い付け期間は12月27日から18年2月14日まで。

■日本海洋掘削 <1606>  2,154円  +67 円 (+3.2%)  11:30現在
 日本海洋掘削<1606>が続伸。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が26日、経済産業省の委託を受けて実施していた沖縄近海の海底約1600メートルにある鉱床「海底熱水鉱床」を掘削・集鉱し、水中ポンプで海水とともに連続的に洋上に揚げる世界初の採鉱・揚鉱パイロット試験に成功したと発表しており、海底資源関連の一角として同社や三井海洋開発<6269>などが買われているようだ。海底熱水鉱床は海底面から噴出する熱水から金属成分が沈殿してできた銅や鉛、亜鉛、金、銀などからなる多金属硫化鉱床のこと。実験は鉱床を掘る「採鉱」と海上に鉱物を送る「揚鉱」を一体で行うため難易度が高く、これまで成功した国はなかった。

■すかいらーく <3197>  1,665円  +18 円 (+1.1%)  11:30現在
 すかいらーく<3197>が4日続伸。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は2200円としている。外食業界は一般的にスケールメリットが働きにくいが、同社は06年9月の上場廃止後、構造改革を経てスケールメリットが発揮できる体制を確立。今後は新ブランドの出店拡大、インフレ局面での値上げやコスト削減による利益率改善をけん引役に18年12月期から19年12月期は年平均10%の営業増益を予想している。

■日本農薬 <4997>  627円  -26 円 (-4.0%)  11:30現在
 日本農薬<4997>が続落している。26日の取引終了後、17年9月期の連結業績予想について、営業利益を39億円から31億円(前期比30.0%減)へ、最終利益を22億円から13億5000万円(同30.4%増)へ下方修正したことが嫌気されている。国内農薬販売の伸び悩みに加えて、海外農薬販売の品目構成の変化などから営業利益が従来予想を下回った。また、13年10月に品目買収した除草剤「オルトスルファムロン」の販売不振に伴い、のれんの減損損失としてのれん残高全額である5億4800万円を特別損失に計上することで最終利益の修正幅を大きくした。なお、売上高は595億円(同17.5%増)で据え置いている。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  2,437円  -83 円 (-3.3%)  11:30現在
 ツバキ・ナカシマ<6464>が4日続落。26日の取引終了後、9月8日に発表した最大1864万7300株の売り出しに関して、売出価格が2394円に決定したと発表しており、これにサヤ寄せする格好となっている。売り出しの国内申込期間は27日から28日までで、受渡期日は10月4日を予定。なお、売出価格は26日終値に対して5.0%のディスカウント率となっている。

■夢真ホールディングス <2362>  762円  -8 円 (-1.0%)  11:30現在
 夢真ホールディングス<2362>、コナカ<7494>など9月決算企業で高配当利回りの銘柄に売りが優勢となっている。きょうが9月末の配当権利落ち日でその影響から株価には下げ圧力が働いている。夢真HDは年間配当35円で配当利回りは前日終値ベースで4.54%(上期15円、下期20円)と際立って高い。またコナカも年間配当20円で配当利回りは3.54%(上期10円、下期10円)と高水準だ。

■岡本硝子 <7746>  277円  +61 円 (+28.2%)  11:30現在
 岡本硝子<7746>が大幅高となっている。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は26日、沖縄近海の海底約1600メートルにある海底熱水鉱床で、連続的に洋上に揚げる世界初の採鉱・揚鉱に成功したと発表しており、これが刺激となっているもよう。岡本硝子は16年2月に、JOGMECから据え置き型深海探査機を受注した経緯があることから思惑買いが流入しているようだ。なお、JOGMECは今後、選鉱・製錬技術を含む生産技術の検討を進めつつ、あわせて資源量調査、経済性評価、環境調査の検討などを進め、海底熱水鉱床の商業化に向けた取り組みを総合的に推進するとしている。

■ダイヤモンド電機 <6895>  4,140円  +700 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 26日、ダイヤモンド電機 <6895> [東証2] が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→10.1億円に3.5倍上方修正したことが買い材料視された。売上高が堅調に推移する中、利益率が想定以上に上向くほか、円安効果も利益を押し上げる。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益も5.5億円→11.5億円に2.1倍上方修正。減益率が75.0%減→47.8%減に縮小する見通しとなった。なお、前提為替レートは1ドル=105円に据え置いており、通期業績のさらなる上振れが期待できる状況にある。

■クロップス <9428>  1,480円  +230 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 クロップス <9428> が昨日まで3連騰、本日も一時値幅制限上限の1550円まで上昇する場面があり、上場来高値更新となった。同社は21日、連結子会社テンポイノベーション <3484> の東証マザーズへの新規上場が承認されたと発表。これが引き続き材料視されている。同社は上場に伴う株式売り出しで保有株32万4400株を売却するとしており、株式売却益の発生による業績上振れを期待する買いが続いている。なお、同社は当面、テンポイノベーションを連結子会社として50%超の株式保有割合を維持していくとしている。

■YKT <2693>  379円  +58 円 (+18.1%)  11:30現在
 YKT<2693>が大幅続伸。前日まで2日連続のストップ高で株価は68%も上昇したが、きょうも投資マネーの流入に陰りがみられない。同社の100%子会社で産業用レーザーや光センサー向けに先端技術部品などを取り扱うサンインスツルメントが、量子コンピューター関連機器も扱っていることから、テーマ買いの動きが加速した。サンインスツルメントでは「量子コンピューター関連機器は研究機関や大学向けなどが中心で安定的な売り上げを確保している」としており、今後同分野が官民を挙げて開拓されていくなか、その恩恵が及ぶとの思惑が株価押し上げ要因となっている。

■綜研化学 <4972>  2,480円  +364 円 (+17.2%)  11:30現在
 26日、綜研化学 <4972> [JQ]が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→12.5億円に78.6%上方修正。従来の8.1%減益予想から一転して64.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。液晶ディスプレーをはじめとする電子材料関連向け粘着剤の販売が伸びることが寄与。原料価格が想定を下回ることも利益を押し上げる。

■PCIホールディングス <3918>  3,290円  +454 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 PCIホールディングス<3918>がストップ高。26日夜のテレビ朝日系ニュース番組「報道ステーション」でBlue Planet-works(東京都渋谷区)のセキュリティーソフト「AppGuard」が紹介されたこと受けて、Blue Planet-worksに出資する企業の1社である同社に注目が高まっているようだ。また、PCIHDは26日、11月8日から10日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「Japan IT Week 秋 2017」に出展し、「AppGuard」を紹介すると発表しており、これも好材料視されているようだ。

●ストップ高銘柄
 大興電子通信 <8023>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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