【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸・連日新高値、利食い売りで後場伸び悩む (9月21日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20456.50
高値 20481.27(09:13)
安値 20332.69(14:34)
大引け 20347.48(前日比 +37.02 、 +0.18% )
売買高 19億7391万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8207億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、後場は伸び悩むも連日新高値更新
2.FOMC通過で米金利上昇、ドル買い誘発して円安が追い風に
3.日銀金融会合は「現状維持」織り込み、大手不動産買われる
4.小型株はやや売り優勢で、値上がり・値下がり銘柄数は拮抗
5.東証1部の売買代金は2兆8000億円台と引き続き高水準を保つ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは41ドル高と9日続伸、終値ベースでの史上最高値を7日続けて更新した。米金利上昇が続き金融株が買われたほか、原油先物価格の反発でエネルギー関連株が上昇した。
東京市場では買い優勢で始まったあと、日経平均は前場はほぼ高値圏で引けたものの、後場に入ると利益確定の売りが出て上げ幅を縮小した。年初来高値を3日連続更新した。
21日の東京市場は、主力株中心に広範囲に買いが先行した。前日の米国市場でNYダウが9日続伸と強調展開を続けたことに加え、FOMC通過で年内利上げの可能性が意識され米長期金利が上昇、これを受けた為替のドル高・円安進行などが追い風となった。しかし、前日までの3営業日で日経平均は500円強の上昇をみせていたことから、利益確定売り圧力も顕在化した。日本時間21日未明に判明した日銀の金融政策決定会合の結果は「現状維持」で全体相場には織り込み済み。日経平均は後場に入り上げ幅を縮小したが、プラス圏で着地する強さをみせ、年初来高値を3日連続更新した。大型株は総じて堅調だったが、小型株は売りに押されるものも目立ち、値上がり銘柄と値下がり銘柄の数は拮抗している。東証1部の売買代金は2兆8000億円台と引き続き高水準を保っている。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調、三井不動産<8801>など大手不動産株も買われた。トヨタ自動車<7203>も買い優勢。新日本理化<4406>が値を飛ばし、ブレインパッド<3655>、レオン自動機<6272>、芝浦メカトロニクス<6590>なども大幅高に買われた。ルック<8029>、フィックスターズ<3687>も物色人気。クレディセゾン<8253>、日本写真印刷<7915>なども上昇した。
半面、任天堂<7974>が利益確定売りに反落、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>も売りに押された。クスリのアオキホールディングス<3549>、MonotaRO<3064>が急落したほか、アウトソーシング<2427>も大きく値を下げた。アスクル<2678>、Hamee<3134>も安い。ディスコ<6146>、ダイフク<6383>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、デンソー <6902> 、日立建機 <6305> 、クレセゾン <8253> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日東電 <6988> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、花王 <4452> 、アルプス <6770> 。押し下げ効果は約35円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)不動産業、(3)海運業、(4)銀行業、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他製品、(3)非鉄金属、(4)電気機器、(5)空運業。
■個別材料株
△カカクコム <2371>
2.3%を上限に自社株買いを実施。
△フロンテオ <2158> [東証M]
「KIBIT Patent Explorer」導入企業が20社突破。
△シスロケ <2480> [JQ]
今期経常を25%上方修正。
△オルトP <3672>
運営する「ソラウミ」事前登録者数が35万人を突破。
△アバント <3836> [JQG]
1→2の株式分割を実施。
△シェアテク <3989> [東証M]
8月の流通総額は61.7%増。
△シーズHD <4924>
三菱UFJMS証券が目標株価を4370円に引き上げ。
△レオン <6272>
今期経常を一転9%増益・最高益に上方修正、配当も6円増額。
△ムラキ <7477> [JQ]
未定だった今期配当は5.5円実施。
△シード <7743>
「インドネシアでコンタクトレンズ販売」との報道。
▼ジーフット <2686>
18年2月期経常を一転40%減益に下方修正。
▼東芝 <6502> [東証2]
半導体事業の売却が決議で利益確定売り。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日理化 <4406> 、(2)レオン <6272> 、(3)ブレインP <3655> 、(4)芝浦 <6590> 、(5)ミクニ <7247> 、(6)アイチコーポ <6345> 、(7)Fスターズ <3687> 、(8)オルトP <3672> 、(9)ルック <8029> 、(10)藤森工業 <7917> 。
値下がり率上位10傑は(1)クスリアオキ <3549> 、(2)モノタロウ <3064> 、(3)トーセ <4728> 、(4)ランド <8918> 、(5)アウトソシン <2427> 、(6)マクロミル <3978> 、(7)アニコムHD <8715> 、(8)航空電子 <6807> 、(9)大紀ア <5702> 、(10)アスクル <2678> 。
【大引け】
日経平均は前日比37.02円(0.18%)高の2万0347.48円。TOPIXは前日比0.82(0.05%)高の1668.74。出来高は概算で19億7391万株。値上がり銘柄数は945、値下がり銘柄数は974となった。日経ジャスダック平均は3533.37円(6.61円高)。
[2017年9月21日]
株探ニュース