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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日製鋼、シーイーシー、ハーモニック

日製鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鋼所 <5631>  2,615円  +351 円 (+15.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日本製鋼所<5631>が続急騰し年初来高値を更新している。SMBC日興証券が11日付で投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を1900円から3200円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。第1四半期決算で、樹脂製造・加工機械事業において、リチウムイオン電池(LIB)セパレータ用フィルム・シート製造装置の需要が大きく増加していることに注目。これを受けて同証券では産業機械事業の受注、収益性前提を上方修正し、18年3月期営業利益予想を132億円から152億円へ、19年3月期を同144億円から191億円へ上方修正している。

■シーイーシー <9692>  2,355円  +195 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 シーイーシー<9692>が大幅続伸。11日の取引終了後、18年1月期の連結業績予想について、売上高を465億円から460億円(前期比4.6%増)へ、営業利益を37億5000万円から36億円(同8.7%増)へ下方修正したが、悪材料出尽くし感から買いが入っているようだ。第1四半期連結会計期間において、一部の開発案件で不採算プロジェクトが発生したことが響いているという。ただ純利益は、投資有価証券の売却や税制改正に伴う実効税率の引き下げの影響などを考慮し24億5000万円(同6.2%減)で据え置いており、これが安心感にもつながっている。なお、同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高225億9400万円(前年同期比3.2%増)、営業利益16億4200万円(同0.9%減)、純利益11億3400万円(同5.4%増)だった。

■ハーモニック <6324>  5,340円  +260 円 (+5.1%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が5日続伸し年初来高値を更新している。東海東京調査センターでは、短期的な株価下落リスクが減り、株価の上昇余地が広がったとして、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4000円から6100円へ引き上げている。

■日本郵政 <6178>  1,366円  +45 円 (+3.4%)  11:30現在
 11日、日本郵政 <6178> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.43%にあたる1億株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月13日から9月22日まで。併せて、財務省による9億1393万7600株の売り出しと、需要に応じて上限7616万1500株の追加売り出しを実施すると発表したが売り材料視されなかった。

■エボラブルアジア <6191>  2,354円  +77 円 (+3.4%)  11:30現在
 エボラブルアジア<6191>が大幅反発となっている。国内最大メールマガジンプラットフォーム運営会社まぐまぐ(東京都品川区)を買収すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。投資ファンドのニューホライズンキャピタル(東京都港区)から、株式交換などを通じてまぐまぐ株の85.7%を取得する予定。まぐまぐの持つ顧客基盤に旅行サイト「AirTrip」の訴求を図るほか、旅行特化型メディアの運営も検討するという。なお、今回の子会社化により、18年9月期営業利益段階で約2億円の貢献を見込んでいるという。

■オカモト <5122>  1,155円  +29 円 (+2.6%)  11:30現在
 11日、オカモト <5122> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.01%にあたる100万株(金額で13億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月19日から18年3月30日まで。

■MonotaRO <3064>  3,475円  +80 円 (+2.4%)  11:30現在
 MonotaRO<3064>が上昇、9月5日に下ヒゲで3135円の安値を付けた後は戻り歩調に転じ、時価は25日移動平均線との下方カイ離をほぼ解消している。同社は工具や工場用品をインターネット経由で販売するが、低価格で充実した品揃えにより顧客ニーズを取り込むことに成功している。同社が前日引け後に発表した8月の月次売上高は前年同月比27.5%増と好調が続いており、これを好感する買いを引き寄せている。

■日本電産 <6594>  13,135円  +300 円 (+2.3%)  11:30現在
 日本電産 <6594> が4日続伸し、約1ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。11日、モーターと電子制御ユニット(ECU)を一体化した、完全統合型の電動パワーステアリング(EPS)パワーパックを新規開発したと発表したことが買い材料視された。自動車市場の省スペースと軽量化に対するニーズが強いなか、モーターと別体であったECUを一体化することで従来品に比べて約15%短く、かつ約20%軽量化を実現した。また、モーターとECU間の配線に必要なワイヤーハーネスの削減に加え、製品の組立工数が省けるため、コストダウンにも寄与する。自動運転技術の進展を見据え、駐車支援や車線維持支援などの制御ソフトも開発・実装している。

■東京エレクトロン <8035>  15,690円  +275 円 (+1.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は4連騰。株価は1カ月以上にわたり1万5000円台前半でもみ合っていたが、直近は5日移動平均線を足場に上放れを明示している。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに大幅高となり、そのなか米半導体大手のエヌビディアが3.2%強上昇するなど際立った上げ足をみせた。半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅な上昇をみせており、この流れを受けて、東京市場でも同社株を筆頭とする半導体関連株に見直し買いが入っている。

■三菱UFJ <8306>  672.8円  +11.6 円 (+1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>がいずれも続伸、金融関連株への資金流入が目立っている。ここ、北朝鮮を巡る地政学リスクを背景に株式市場は売りに押されていたが、9日の北朝鮮の建国記念日に軍事的な挑発行動が見送られたほか、国連安保理の制裁決議も想定ほど厳しい内容とはならなかったことから、過度な投資家の不安心理は後退している。米国でも安全資産である債券に資金が流れ込んでいたが、直近はリスクオフの巻き戻しで米長期金利は2.13%台まで上昇、米金融株買い戻しの流れが東京市場にも色濃く反映されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,365円  +69 円 (+1.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み高。北朝鮮リスクの後退や大型ハリケーン「イルマ」の勢力が弱まったことなどが好感され、11日のニューヨーク市場ではNYダウが大幅高となり為替相場は一時1ドル=109円50銭台と大幅な円安に振れた。これを受け、自動車株には買いが優勢となっている。トヨタの想定為替レートは1ドル=110円とされており、前週末に107円前半まで進んだ円高が是正されていることは追い風とみられている。

■サトーホールディングス <6287>  2,477円  +15 円 (+0.6%)  11:30現在
 11日、サトーホールディングス <6287> が固定資産を売却すると発表しており、今期業績への寄与に期待する買いが向かったようだ。東京都渋谷区に保有する賃貸用不動産「渋谷エポックプラザ」を国内の事業法人に売却する。これに伴い、18年3月期第2四半期に売却益約21.5億円を特別利益に計上する見込みとなった。なお、会社側は今期業績への影響は現在精査中とし、見通しが確定次第公表するとしている。

■ライクキッズネクスト <6065>  2,073円  +400 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 11日、ライクキッズネクスト <6065> が決算を発表。18年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比3.2倍の5.4億円に急拡大して着地して着地したことが買い材料視された。都内に認可保育園2施設を開設したうえ、補助金収入の増加も寄与し、公的保育事業の収益が急拡大した。適正価格での契約更改が奏功し、受託保育園事業の採算が改善したことも増益に貢献した。第1四半期実績だけで、通期計画の13億円に対する進捗率は42.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アスカネット <2438>  1,746円  +300 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アスカネット<2438>がストップ高カイ気配。11日の取引終了後、量産を前提とした新製法による樹脂製エアリアルイメージング(AI)プレートの試作品が完成し、「CEATEC JAPAN 2017」で展示すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回展示するのは、樹脂に特殊な形状の成型を施したうえ、壁面蒸着を行う新手法を用いた製品で、工程もシンプルで大量生産とコストダウンを可能にしたという。また、品質の向上も図り、従来のガラスプレートにAR反射防止加工を施すことで、画像解像度・コントラストの大幅改善を実現し、リアルな等身大の人物や大型の物体を空中に立体表示する3D-DELZOなどにも対応したとしている。

●ストップ高銘柄
 チタン工業 <4098>  374円  +80 円 (+27.2%) ストップ高   11:30現在
 JMACS <5817>  957円  +150 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 大泉製作所 <6618>  978円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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