【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクドナルド、日特エンジ、田中化研
マクドナルド <日足> 「株探」多機能チャートより
日本マクドナルドホールディングス<2702>が続伸。6日の取引終了後に発表した8月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比14.5%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。8月は、地域によって「マック」「マクド」と異なる“愛称”をかけて行うおいしさ対決キャンペーンを実施し、「東京ローストビーフバーガー」と「大阪ビーフカツバーガー」や、朝マックで「東京ローストビーフマフィン」と「大阪ビーフカツマフィン」を販売したことが寄与。また、スイーツブランドの「By McSWEETS」で「マックシェイクもも&もも」と「マックフルーリーブラックサンダー」を投入したことも、売り上げ増に貢献した。
■日特エンジニアリング <6145> 4,085円 +65 円 (+1.6%) 本日終値
日特エンジニアリング<6145>が続伸、昨年10月以降、13週移動平均線をサポートラインとする急勾配の上昇トレンドを形成している。同社は自動車向けやスマートフォン向けを中心に自動巻き線機を製造する。自動車向けはエレクトロニクス化の進展に伴いモーターの搭載量も増加しており、同社の商品への引き合いが強まっている。また、スマートフォン向けはハイエンド機種へのシフトが進む中国で需要を取り込むことに成功している。18年3月期営業利益は前期比9.6%増の31億5000万円を見込むが、保守的とみられ上方修正期待も強い。
■田中化学研究所 <4080> 1,677円 +20 円 (+1.2%) 本日終値
田中化学研究所<4080>、オハラ<5218>、ステラ ケミファ<4109>、IMV<7760>、ホソカワミクロン<6277>などリチウムイオン電池関連株に物色の矛先が向かっている。日産自動車<7201>が6日、電気自動車(EV)「リーフ」の新型を10月2日に国内で発売すると発表した。1回の充電で走れる距離が400キロメートルと先代と比べ4割も伸び、価格は約315万円からで、補助金の分を引くと実質275万円からということもあってEVの普及を牽引しそうだ。つれてリチウムイオン電池や急速充電器の市場も急拡大していくことが予想され、関連株に改めて注目が集まっている。
■アズワン <7476> 5,970円 +70 円 (+1.2%) 本日終値
アズワン<7476>が続伸。同社はきょう、米国の理化学機器大手VWRインターナショナルと提携し、VWR商品約100万点の取り扱いを開始すると発表した。これにより、同社は顧客に紹介できる商品ラインアップを大幅に拡充することが可能になるほか、帰国研究者や在日欧米研究者、論文検証で同一の機材を求めるニーズに応えることができるとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,067円 +10 円 (+1.0%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発セクターや、JXTGホールディングス<5020>など石油元売りセクターに買いが先行。ここ原油市況が回復歩調にあり、前日のWTI原油価格は50セント高の1バレル=49ドル16セントと4日続伸した。これを背景に前日の米国株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が買われており、東京市場でも原油高でメリットを受ける銘柄に見直し機運が台頭している。
■スルガ銀行 <8358> 2,250円 +20 円 (+0.9%) 本日終値
スルガ銀行<8358>が5日ぶりに反発。ドイツ証券は6日、同社株の「バイ」を継続した。目標株価は3000円(従来3300円)としている。業績は今来期とも最高益を更新すると予想している。ただ、カードローンを取り巻く環境の変化も考慮し目標株価は引き下げている。
■神戸製鋼所 <5406> 1,343円 +12 円 (+0.9%) 本日終値
神戸製鋼所<5406>が堅調、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>も買い優勢となるなど鉄鋼株が強い動きをみせている。いずれも25日移動平均線を足場に上に放れる兆しをみせている。SMBC日興証券が6日付で神戸鋼とJFEの目標株価をそれぞれ引き上げており、これが株価を刺激する格好となった。神戸鋼は目標株価を1100円から1250円に、JFEは2100円から2330円に引き上げている。なお、投資評価はいずれも「2」に据え置いている。
■ルネサス <6723> 1,083円 +9 円 (+0.8%) 本日終値
ルネサスエレクトロニクス<6723>が堅調。この日、日産自動車<7201>が6日に公開した電気自動車「リーフ」に搭載されている本格的な自動駐車機能「プロパイロット パーキング」に、同社製品が採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、「リーフ」に採用されたのは、同社の車載情報・ADAS(先進運転システム)用SoC(システム・オン・チップ)「R-Car」ならびに車載制御用マイコン「RH850」。「R-Car」は、自動駐車システムで、駐車できる空間を認識して障害物がないかを確認し、アクセルやブレーキ、ハンドルやシフトに制御の指令を出す役割を担当。また、R-Carからの車体制御の指令を受け取った車載制御用マイコンのRH850は、各ECU(電子制御ユニット)にその指令を伝達し、これらの情報をもとにして、リーフの「プロパイロット パーキング」は目標とする駐車スペースへの安全・正確な駐車を行うとしている。
■すかいらーく <3197> 1,616円 +4 円 (+0.3%) 本日終値
すかいらーく<3197>が続伸。6日の取引終了後に発表した8月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比0.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に天候不順の影響を受けたほか、働き方改革の一環として取り組んでいる深夜営業時間短縮により深夜時間帯の客数が減少したが、前月に引き続きファミリー向けのサービスを強化したことが寄与した。また、デリバリー売り上げも10%以上増加し、引き続き好調に推移している。
■鳥貴族 <3193> 2,684円 -150 円 (-5.3%) 本日終値 東証1部 下落率5位
鳥貴族<3193>が反落。6日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比0.5%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが売り材料視された。客数は同1.5%増と3カ月ぶりにプラスとなったものの、客単価は同2.0%減とマイナスが続いており、これが売り上げを落ち込ませた。
株探ニュース