市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井ハイテク、芝浦電子、コマツ

三井ハイテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井ハイテック <6966>  2,285円  +400 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 6日、三井ハイテック <6966> が決算を発表。18年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の12億円に急拡大し、従来予想の10億円を上回って着地したことが買い材料視された。車載向けやスマートフォン向けリードフレームの受注が大きく伸びたことが寄与。生産性向上や原価低減の進展に加え、円安で為替差損が減少したことも増益に貢献した。併せて、環境対応車向け駆動・発電用モーターコアの新工場を岐阜県可児市に建設すると発表。世界的に広がる環境規制を背景とするエコカー需要を取り込むため、増産投資に踏み切る。初期投資額は70億円、19年2月に量産開始を予定している。

■芝浦電子 <6957>  4,030円  +190 円 (+5.0%)  本日終値
 芝浦電子<6957>が大幅続伸。6日の取引終了後、ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が関東財務局に大量保有報告書を提出し、44万4500株(保有比率5.71%)を保有していることが判明したことで需給思惑が働いたようだ。なお、報告書によると保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月31日としている。

■東洋炭素 <5310>  2,528円  +113 円 (+4.7%)  本日終値
 東洋炭素<5310>は続伸で後場一段高に買われ、反発の兆しが鮮明となってきた。同社は8月9日に、17年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を310億円から325億円(前期比0.1%増)へ、営業利益を15億円から19億円(同2.9倍)へ、最終利益を15億円から16億円(同5.6倍)へそれぞれ増額している。この通期業績の上方修正が継続的に評価されているようだ。  売上高では、エレクトロニクス分野向けにカーボンブラシの需要が回復したことや、想定に比べて為替レートが円安に推移したことが貢献した。営業利益では、売上高の増加に加え、固定費削減などの構造改革の取り組みが一段と進展したことが寄与している。

■エービーシー・マート <2670>  5,800円  +190 円 (+3.4%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が続伸。同社は6日、ライトオン<7445>の富山砺波店と岐阜茜部店の店内に、「ABC-MART」を22日に同時オープンすると発表。事業拡大に向けた新たな一手として期待されているもよう。また、5日に8月度の既存店売上高が前年同月比5.2%増と3カ月連続で前年実績を上回ったと発表したことも引き続き好感されたようだ。

■コマツ <6301>  3,109円  +89 円 (+3.0%)  本日終値
 コマツ<6301>が続伸。株価は3100円台に上昇し、3月16日につけた年初来高値3029円を約半年ぶりに更新した。建機需要は好調で今18年3月期の業績には増額修正期待が膨らんでいる。特に、中国では「一帯一路」などインフラ投資に絡み販売が伸びているが、10月の中国共産党大会後も高水準の伸びが期待できるとの見方も強まっている。国内大手証券では18年3月期の連結営業利益を前期比27%増の2200億円(会社予想1560億円)前後と試算している。

■アインホールディングス <9627>  8,040円  +150 円 (+1.9%)  本日終値
 アインホールディングス<9627>が続伸。この日、8月22日に発表した公募増資と自己株処分、それに第三者割当増資の受渡日を迎えた。発行・自己株処分価格は同月30日に7760円で決まっているが、この日は一時8130円まで上昇。受渡日の利益確定の売りをこなし上昇した。公募増資などが一巡したことから、今後の需給改善期待も膨らんだ様子だ。

■アドバンテスト <6857>  1,909円  +35 円 (+1.9%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が反発。6日の取引終了後、車載用センサのリーディングカンパニーである独TDKミクロナス社から、アナログ・モジュール「AVI64」を搭載した「V93000」テスト・システムを受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。「V93000」にアナログ試験用「AVI64」モジュールとデジタル試験用「Pin Scale 1600」モジュールの2種類を追加するだけで、少ピンのセンサから40ピン程度のASIC(特定用途向け集積回路)までを512個同時測定できるようになるという。このシステムの柔軟性が、現在から将来にわたり、デジタルとアナログ試験の要求をカバーできるとして購入のきっかけになったとしている。

■日本郵政 <6178>  1,329円  +23 円 (+1.8%)  本日終値
 日本郵政<6178>、かんぽ生命保険<7181>がいずれも続伸、ゆうちょ銀行<7182>も4日ぶり反発と、郵政3社が買い優勢の展開をみせた。日本郵政は2日付の日本経済新聞が、「(財務省が)9月中にも保有する日本郵政株を追加売却する方針を固めた」と報じたこと受けて、需給悪化懸念から急落したが、それにつられる形でかんぽ生命やゆうちょ銀も大きく水準を切り下げていた。その後、日経225種の定期見直しによる変更で郵政が新たに採用され、10月2日算出分から入れ替えられることとなり、株価も買い直される形となった。かんぽ生命、ゆうちょ銀もイレギュラーのツレ安を拾われる格好でリバウンド局面に移行している。3社ともにPBR面で割安感が強い一方、配当利回りの高さが特長となっている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均