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【市況】米国株見通し:北朝鮮懸念続くが、全体としては底堅さ意識も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2465.50(-8.75) (19:45現在)
ナスダック100先物 5972.00(-16.25) (19:45現在)

19:45時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。また、NYダウは前日比60ドル安程度で推移。欧州市場は、高安まちまち。原油先物相場は小幅に上昇して推移しており、これらの流れを受けて、米株式市場はやや売り優勢の展開から始まろう。

4日の米株式市場はレーバー・デーの祝日で休場だったこともあり、まずは北朝鮮の核実験を受けた市場の反応が注目される。ヘイリー米国連大使は米国が新たな制裁案を安保理メンバー各国に配布すると明らかにした上で、11日の採決を望むと語っている。また、韓国国防省は、北朝鮮がICBMと思われるミサイル発射に向けて準備を続けている様子が見られると明らかにするなか、神経質な展開になりやすい。

一方で、ブレイナードFRB理事のほか、ミネアポリス連銀総裁、ダラス連銀総裁が講演を予定している。金融政策に関して踏み込んだ発言をするかが注目されるなか、利上げ観測の後退がプラス作用に働きそうである。また、米議会が再開する。米債務上限問題が不安視されているが、ハービーによる自然災害を受けて、被災者支援と暫定予算、連邦債務の法定上限引き上げの法案を組み合わせる公算。これにより、政府機関閉鎖が当面回避される上に、債務上限問題では団結せざるを得ないだろう。北朝鮮問題が重しになろうが、全体としては底堅さが意識される可能性はありそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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