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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:内田洋、FDK、SOMPO

内田洋 <日足> 「株探」多機能チャートより
■内田洋行 <8057>  3,315円  +355 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 1日、内田洋行 <8057> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.97%にあたる40万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月12日から18年3月11日まで。同時に決算を発表。18年7月期の連結経常利益が前期比5.1%増の35.5億円に伸びる見通しとなったことも支援材料となった。

■FDK <6955>  173円  +10 円 (+6.1%)  11:30現在
 FDK<6955>は全般地合いが悪化するなか一時9.2%高の178円まで買われる異彩の上げ足をみせた。富士通グループが選択と集中を進め経営資源を成長分野に集めるなか、同社は電気自動車(EV)の普及などで市場成長余地の大きい2次電池分野を担当、見直し機運が高まっている。リチウムイオン電池の開発に積極的に取り組んでおり、富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体リチウム電池の開発を進捗させている。

■プロトコーポレーション <4298>  1,960円  +59 円 (+3.1%)  11:30現在
 1日、プロトコーポレーション <4298> [JQ]が楽天 <4755> と中古車Eコマース分野で協業し、「楽天市場」初となる中古車専門モール「グーネットモール」の本格運用を開始すると発表したことが買い材料視された。「グーネットモール」は同社が運営するクルマ・ポータルサイト「グーネット」に掲載している中古車情報のうち、通信販売への対応が可能な約8万台の中古車情報を掲載。成約時には車両本体価格に準じた「楽天スーパーポイント」が付与されるという。現車を確認せず中古車を購入するユーザーを取り込み、業績拡大につなげる狙いだ。

■SOMPO <8630>  4,266円  +115 円 (+2.8%)  11:30現在
 SOMPOホールディングス<8630>が4日続伸。同社は1日、損保ジャパン日本興亜の100%子会社であるSompo Canopiusの株式を米投資会社に売却すると発表した。売却金額は9億5240万ドル(約1051億円)。この発表を受け、ドイツ証券は4日、同社株のレーティングの「バイ」を継続した。目標株価は4900円。同証券では、「売却にサプライズはないが、本事案の公表をもって上限569億円の自己株取得がスタートする可能性がある」と指摘。同社は5月に自己株を取得することを発表。8月まで取得はなかった可能性があり、その場合、11月16日までに最大569億円、約1370万株(3.5%)が取得される可能性がある。1営業日あたりの取得額は売買高の25%に相当する、という。

■NECキャピ <8793>  2,026円  +37 円 (+1.9%)  11:30現在
 NECキャピタルソリューション <8793> が上伸し、14年12月以来の2000円台復帰を果たした。1日、株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視されたようだ。保有株数の区分を新たに設け、500株以上を1年未満保有で1万円相当のカタログギフト、500株以上を1年以上保有で1万5000円相当のカタログギフトを贈呈する。なお、500株未満保有株主への優待品の変更はない。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■MDV <3902>  2,249円  -266 円 (-10.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 メディカル・データ・ビジョン<3902>が急落。1日の取引終了後、株式売り出しを発表しており、需給悪化を懸念した売りが膨らんだ。同社の大株主であるメディパルホールディングス<7459>が、230万株を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限34万5000株の売り出しを実施する。売出価格は9月12日から15日のいずれかの日に決定する。

■ヘリオス <4593>  1,417円  -72 円 (-4.8%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が一時5%を超える下げとなった。同社はマザーズに上場するバイオベンチャーでiPS細胞関連分野での技術を活用した医薬品開発に注力している。1日取引終了後に、脳梗塞を対象とする体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の治験において、プラセボ製剤(偽薬)に不具合があり、被験者登録を中断したことを発表。再開に1カ月程度かかる見込みとしており、これをネガティブ視する売りが集まった。

■ハイレックス <7279>  2,840円  -143 円 (-4.8%)  11:30現在
 ハイレックスコーポレーション<7279>が大幅安となっている。同社は1日取引終了後に、17年10月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の166億7000万円から132億1000万円(前期比21.8%減)に下方修正した。韓国子会社が過去に製造したラッチ製品のリコール関連費用を一部負担することが見込まれることから利益予想を引き下げた。一方、売上高見通しについては、足もとでの販売好調を映し、従来の2373億円から2506億円に引き上げている。

■伊藤園 <2593>  3,870円  -170 円 (-4.2%)  11:30現在
 伊藤園<2593>が続落。同社が1日取引終了後に発表した18年4月期の第1四半期(5~7月)連結決算は売上高が1364億5100万円(前年同期比5.7%増)と確保したものの、本業のもうけを示す営業利益は63億2300万円(同3.1%減)と減益だった。これを嫌気するかたちで売りがかさんだ。なお、最終利益段階では36億9200万円(同3.2%増)と増益を確保している。

■ベネッセHD <9783>  4,065円  -150 円 (-3.6%)  11:30現在
 ベネッセホールディングス<9783>が安い。同社は1日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。売上高見通しを従来の4548億円から4383億円(前期比1.9%増)、営業利益見通しを142億円から111億円(同44.4%増)に引き下げた。子会社でコールセンター事業を手掛けるTMJをセコム<9735>に売却することで、その分の売上高や利益が剥落するほか、留学生事業の不振が影響する。一方、TMJの売却益計上により、純利益は従来見通しの55億から109億円(同3.1倍)に引き上げた。

■安川電機 <6506>  3,280円  -55 円 (-1.7%)  11:30現在
 安川電機<6506>が3300円台で売り物をこなし底堅い動きをみせている。世界的な景況感の回復を背景とした企業の設備投資需要の拡大がメカトロ製品大手の同社には追い風となっている。1日付でSMBC日興証券が同社株の目標株価を2000円から3140円に大幅に引き上げている(投資評価は「2」継続)。主力のモーションコントロールでは、ACサーボ事業が中国向け中心に想定を大きく上回る好調をみせており、ロボットも堅調な推移で、ファンダメンタルズ的には非常に順調と評価している。18年3月期第1四半期決算発表後に株価が急上昇したため、株価水準的には時価はフェアバリューとの見解だ。

■トーホー <8142>  2,870円  -28 円 (-1.0%)  11:30現在
 トーホー<8142>は、前週末終値の2898円近辺での小動きとなっている。同社は1日の取引終了後、18年1月期の連結業績予想について、売上高を2140億円から2085億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を30億円から24億円(同16.6%減)へ、純利益を13億円から11億円(同8.9%減)へ下方修正した。ディストリビューター(業務用食品卸売)事業やその他事業において、シェア拡大が計画を下回っていることや、食品スーパー事業で計画を上回る不採算店舗の閉鎖を進めていることが要因としている。

■スパンクリト <5277>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 1日、スパンクリートコーポレーション <5277> [JQ]が18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の7800万円→1億9400万円に2.5倍上方修正したことが買い材料視された。主力の建築用資材「スパンクリート」の販売好調に加え、生産効率の向上やコスト削減などによる採算改善が利益を押し上げる。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も1億8400万円→3億円に63.0%上方修正し、増益率が24.3%増→2.0倍に拡大する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 技研興業 <9764>  240円  +50 円 (+26.3%) ストップ高   11:30現在
 システムズ・デザイン <3766>  865円  +150 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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