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【市況】明日の株式相場見通し=円安背景に続伸、米雇用統計を前に上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(1日)の東京株式市場は名実ともに9月相場入りとなるが、毎月第1営業日に日経平均株価が上昇するというアノマリーもあり、全体相場は続伸となりそうだ。ただ、米6月の雇用統計発表を目前にしていることや、きょうまでの2日間で日経平均株価が合計283円上昇していることもあり、ポジション調整の売りも予想され、上値の重い推移も想定される。

 市場関係者からは「きのう、きょうと東京株式市場は“物色の好循環”が戻りつつある。きっかけは、やはり外国為替市場での円安・ドル高進行で、29日には一時1ドル=108円台前半まで上昇していた円相場が、きょうは1ドル=110円台半ばまで円安が進んできた。これを好感して、輸出関連を中心に主力銘柄に買い戻しが入り、これが売買代金の増加につながり市場エネルギーが回復するという好循環だ。早期に底入れを鮮明にするためには、25日移動平均線(1万9708円34銭=31日)の奪回が焦点となってくる」との見方が出ていた。

 31日の東京株式市場は、前日の米株高や外国為替市場での円安基調を受けて終始買い優勢となった。日経平均株価は、後場後半にやや伸び悩んだものの、高値圏で売りを吸収した。日経平均株価終値は、前日比139円70銭高の1万9646円24銭と続伸した。

 日程面では、民主党代表選の投開票、「防災の日」で総合防災訓練、8月の消費動向調査、4~6月期の法人企業統計調査、8月の新車販売台数に注目。海外では、米8月の雇用統計、米8月のISM製造業景況感指数、米8月の消費者態度指数確報値、米8月の新車販売が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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