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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ホソミクロン、FDK、田中化研

ホソミクロン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホソカワミクロン <6277>  5,570円  +580 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ホソカワミクロン<6277>が急反発、5日・25日移動平均線もゴールデンクロス示現目前で戻り足を一気に強めている。同社は粉体製造装置で業界トップの実力を有し、ナノレベルの高度な粉砕技術で抜群の実績を誇る。リチウム電池などで使うネオジム、鉄、ボロンなどの磁性材料をジェットミルなどにより粉砕して製品化、ここ電気自動車(EV)向けにリチウムイオン電池の需給逼迫が伝わるなか高水準の需要を取り込むことが見込まれ、関連有力株として物色人気を集めている。

■FDK <6955>  166円  +15 円 (+9.9%)  本日終値
 FDK<6955>が急騰。同社は富士通<6702>が7割強の株式を保有する筆頭株主で、富士通グループの電池分野を担当している。主軸は産業用ニッケル水素電池ながら、リチウムイオン電池の開発に積極的であり、富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体リチウム電池の開発に注力、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景としたリチウム電池需要急増が見込まれるなか、存在感が高まっている。

■田中化学研究所 <4080>  1,736円  +118 円 (+7.3%)  本日終値
 田中化学研究所<4080>、ニッポン高度紙工業<3891>、ステラケミファ<4109>が急伸。リチウムイオン電池関連株が総蜂起状態に買われた。そのなか、田中化研はリチウム電池の心臓部ともいえる正極材を手掛け、高度紙は正極材と負極材が直接接触させないためのセパレーターを生産、またステラケミファはセパレーターの隙間を満たす電解液を手掛けており、いずれも関連有力株の一角として投機資金の攻勢が続いている。このほか、古河電池<6937>、ダブル・スコープ<6619>、新日本電工<5563>なども高い。

■アカツキ <3932>  10,220円  +620 円 (+6.5%)  本日終値
 30日、アカツキ <3932> [東証M]がブシロードと共同開発中のスマートフォン向けゲーム「新テニスの王子様 RisingBeat(ライジングビート)」の事前登録者数が15万人を突破したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。同タイトルは、テニプリゲーム史上初のキャラクターソングを用いたリズムアクションゲーム。年内のサービス開始を予定している。併せて、バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発タイトル「アイドルマスター SideM LIVE ON ST@GE!」の配信を開始したことも明らかにしている。

■JFE <5411>  2,172円  +72 円 (+3.4%)  本日終値
 ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が続伸。大和証券は30日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は2370円から3150円に見直した。前年度下期から取り組む販売価格引き上げが進捗し、第1四半期(4~6月)の実質経常利益は2年ぶりに400億円台を回復。「足もとの輸出マージンが継続すれば会社計画比で一定の上ブレ要因」として、18年3月通期の経常利益は前期比2.6倍の2200億円と会社計画(2000億円)に対する増額を予想。6月末の1株当たり純資産(BPS)である3262円を考慮し、PBR1倍を視野に入れている。

■鳥貴族 <3193>  2,835円  +81 円 (+2.9%)  本日終値
 鳥貴族<3193>がしっかり。30日の取引終了後、ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が大量保有報告書(変更報告書)を提出し、保有比率が直前の11.31%から12.33%に上昇したことが明らかになったことから、需給面での思惑が働いているようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月24日としている。

■富士フイルム <4901>  4,322円  +95 円 (+2.3%)  本日終値
 30日、富士フイルムホールディングス <4901> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.7%にあたる1600万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月15日から18年3月30日まで。同時に20年3月期に売上高2兆6000億円(17年3月期実績は2兆3221億円)、営業利益2300億円(同1722億円)を目標とする中期経営計画を策定したことも支援材料となった。

■日本冶金工業 <5480>  235円  +5 円 (+2.2%)  本日終値
 日本冶金工業<5480>が3日続伸。30日の取引終了後、5月に火災事故が発生した川崎製造所熱延工場について、全面操業再開を従来10月中旬としていたが、9月下旬に前倒しすると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。発災部位を特定し、消防当局に火災発生に関わる改善報告書および完了報告書が受理されたほか、再発防止策として同製造所熱延工場電気室の対策を行ったことや、全工場への展開などを推進することから操業再開を前倒しするとしている。

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