【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):あいHD、住友鉱、セガサミー
あいHD <日足> 「株探」多機能チャートより
あい ホールディングス<3076>は続伸。同社はきょう、子会社のNBSテクノロジーズがクラウドベース決済システム「Xpressi」の販売を開始すると発表した。「Xpressi」は、クラウド決済システムをスムーズに導入するために必要なあらゆる特長を兼ね備えており、同社では対象となる企業がクラウド決済システムを導入することにより、競争力の向上と将来の業界トレンドに適したプラットフォームを獲得することができるとしている。
■住友金属鉱山 <5713> 1,925円 +42.5 円 (+2.3%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>や三菱マテリアル<5711>といった大手非鉄株が高い。25日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物で中心の9月限は前日比0.05セント安の1ポンド3ドル0335セントだったが、24日には終値ベースで約2年9カ月ぶりに3ドルを超えている。中国などの需要が堅調なほか、銅在庫も減少しており銅は上昇基調にある。海外市場では英リオ・ティントや豪英系のBHPビリトンといった大手非鉄株が年初来高値に買われており、日本の非鉄株への見直し買いが続いている。住友鉱は電気自動車(EV)向けに需要拡大が続くリチウムイオン電池用正極材料で高実績を持つことも注目されている。
■リンテック <7966> 2,918円 +56 円 (+2.0%) 本日終値
リンテック<7966>が続伸。SMBC日興証券は、目標株価を2700円から3000円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。同社では、18年3月期の連結営業利益予想を204億円から213億円(会社予想200億円)に見直したほか、19年3月期も221億円から229億円に増額した。半導体関連ビジネスの収益拡大を前向きに評価している。また、米国子会社MADICOのリストラ効果にも期待している。
■セガサミー <6460> 1,568円 +30 円 (+2.0%) 本日終値
セガサミーホールディングス<6460>が反発。子会社セガゲームスの「龍が如く」シリーズを手掛ける開発チーム「龍が如くスタジオ」が新作3タイトルを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表されたのは、シリーズ第2作「龍が如く2」を最新のゲームエンジン「ドラゴンエンジン」で蘇らせたプレイステーション4向け「龍が如く 極2」(12月7日発売予定)と、「新・龍が如く」プロジェクトの第1弾タイトルとなるAndroid/iOS向け「龍が如く ONLINE」(18年サービス予定)。さらに、人気マンガ「北斗の拳」と龍が如くスタジオのコラボレーションタイトルでプレイステーション4向けの「北斗が如く」(18年発売予定)の3タイトル。なお、「龍が如く 極2」「北斗が如く」はティザートレイラーも公開されている。
■双日 <2768> 290円 +5 円 (+1.8%) 本日終値
双日<2768>がしっかり。同社はきょう、アイ・サイナップ(東京都港区)および京セラコミュニケーションシステム(京都市)と、新無線通信技術「LPWA」のひとつであるIoTネットワーク「Sigfox」を活用した物流IoTサービスの提供で協業を開始したと発表した。各社の役割は、双日がSigfoxを活用した物流IoTサービスを提供。アイ・サイナップはSigfoxに対応したセンサーやデバイスの開発、京セラコミュニケーションシステムはSigfox無線基地局の設置およびネットワークサービスを担当する。
■グリー <3632> 859円 +12 円 (+1.4%) 本日終値
グリー<3632>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、住友商事<8053>などと共同で、北米を中心とした海外において、日本アニメのゲーム化および共同パブリッシングを行うと発表しており、これを好感した買いが入った。住友商事と業務提携している米イレーション社(カリフォルニア州)のアニメ配信サイト「クランチロール」経由で提供するとしており、今後はグリーの企画・開発力を生かした日本アニメの海外向けゲーム化と共同パブリッシングを行い、クランチロールの動画配信プラットフォームを起点とした関連ビジネスの拡大を図るという。第1弾として、18年初頭に人気アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」を題材にしたゲーム「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ~メモリア・フレーゼ」を配信する予定。なお、同アニメはクランチロールで15年に配信されて以降、北米を中心に世界的な人気アニメとなっている。
■双葉電子工業 <6986> 2,022円 +23 円 (+1.2%) 本日終値
双葉電子工業<6986>は続伸で2000円台を回復。同社は25日、試作・特注品のオンデマンド受託製造サービスを展開するベンチャー企業、カブク(東京・新宿)の90%の株式を取得し子会社化する。取得価額は13億5500万円。あらゆるものをオンライン化するIoTや人工知能(AI)などの分野でソフト開発力を早期に獲得することを目的とするもので、これを材料視する買いを引き寄せている。
■マキタ <6586> 4,335円 +40 円 (+0.9%) 本日終値
マキタ<6586>やキヤノン<7751>、リコー<7752>といった欧州向け売り上げ比率が高い銘柄が底堅く推移。25日の米ジャクソンホール会議で行われた講演でドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は金融緩和縮小には言及せず、ユーロ高が進行。この日ユーロは対ドルで一時、1ユーロ=1.1960ドル近辺と15年1月以来、2年7カ月ぶりの水準に上昇した。対円でも130円70銭台までユーロ高が進行していることが好感され、下値には見直し買いも流入している。
株探ニュース