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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落、トランプ米政権の不透明感や北朝鮮リスクで売り優勢 (8月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19509.53
高値  19509.53(09:00)
安値  19365.65(11:07)
大引け 19393.13(前日比 -77.28 、 -0.40% )

売買高  14億0690万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7534億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続落、薄商いのなか下値模索続く
 2.トランプ米大統領の政権運営に対する先行き不透明感が重荷に
 3.米韓両軍の合同演習に対する北朝鮮の動向にも警戒ムード
 4.売買代金は1兆7000億円台と約2ヵ月ぶりの低水準
 5.中小型株は強さ発揮し、値上がり銘柄数が値下がりを上回る

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは76ドル安と続落。トランプ大統領の人種差別容認ともとれる発言による混乱で、経済運営の先行き不透明感が高まり、売りが優勢となった。

 週明けの東京市場では、朝方はやや買い優勢で始まったものの続かなかった。日経平均株価は寄り後早々にマイナス圏に沈み、下値を探る展開を余儀なくされた。

 21日の東京市場は、リスク回避の売り圧力が強かった。前週末の米国株市場ではNYダウが76ドル安と続落し約4週間ぶりの安値水準に下落、このリスクオフの流れが東京市場にも波及した。外国為替市場では1ドル=109円台前半でもみ合い、円高警戒感もくすぶるなか、主力株中心に売られる流れとなった。米トランプ政権の先行きに対する投資家の不安心理が高まっていることや、本日から行われる米韓両軍の合同軍事演習に対する北朝鮮の軍事的な挑発行動にも警戒ムードが強い。ただ中小型株には強い動きをみせるものも少なくなく、中小型株指数はプラス圏で推移し、東証1部全体の値上がり銘柄数も値下がりを上回った。東証1部の売買代金は1兆7000億円台と低調で約2カ月ぶりの水準に落ち込んだ。

 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>などが軟調、村田製作所<6981>も売りに押された。新日本理化<4406>が大幅安、あい ホールディングス<3076>、関東電化工業<4047>も大きく値を下げた。エイチ・アイ・エス<9603>、トプコン<7732>なども安い。グリー<3632>、コニカミノルタ<4902>が下落、メガチップス<6875>も水準を切り下げた。
 半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり、ペッパーフードサービス<3053>は続急騰で上場来高値を大幅更新。NTT<9432>、リクルートホールディングス<6098>もしっかり。サノヤスホールディングス<7022>が値を飛ばし、日本カーバイド工業<4064>、ヤマシンフィルタ<6240>も物色人気、岡谷電機産業<6926>は一時値幅制限いっぱいまで買われる場面もあった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は花王 <4452> 、キッコマン <2801> 、TOTO <5332> 、日産化 <4021> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約10円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約39円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)金属製品、(3)鉱業、(4)建設業、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)銀行業、(3)ゴム製品、(4)保険業、(5)電気機器。

■個別材料株

△オルアバウト <2454> [JQ]
 3.23%を上限に自社株買いを実施。
△ラクトJ <3139> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△ビーロット <3452> [東証M]
 立会外分売の実施と株主優待制度の導入を発表。
△Aiming <3911> [東証M]
 「CARAVAN STORIES」が事前登録者数150万人を突破。
△日本SHL <4327> [JQ]
 1→2の株式分割を実施。
△日進工具 <6157> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△石川製 <6208>
 きょうから米韓合同演習で防衛関連株が再動意。
△サノヤスHD <7022>
 グループ会社が手掛けるテロ対策用車止めに関心高まる。
△ファイズ <9325> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△エフオン <9514>
 「2つ目のバイオマス発電所を20年めどに建設」と報道。

▼日理化 <4406>
 東証が信用規制。
▼石原ケミ <4462> [東証2]
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サノヤスHD <7022> 、(2)ペッパー <3053> 、(3)OKAYA <6926> 、(4)ヤマシン―F <6240> 、(5)カーバイド <4064> 、(6)石川製 <6208> 、(7)椿本興 <8052> 、(8)PCデポ <7618> 、(9)群栄化 <4229> 、(10)D・アクシス <4245> 。
 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)日理化 <4406> 、(3)あいHD <3076> 、(4)関電化 <4047> 、(5)Fスターズ <3687> 、(6)ステラケミ <4109> 、(7)川田テク <3443> 、(8)KLab <3656> 、(9)リブセンス <6054> 、(10)セレス <3696> 。

【大引け】

 日経平均は前日比77.28円(0.40%)安の1万9393.13円。TOPIXは前日比2.17(0.14%)安の1595.19。出来高は概算で14億0690万株。値上がり銘柄数は1038、値下がり銘柄数は852となった。日経ジャスダック平均は3331.55円(2.96円安)。

[2017年8月21日]

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