【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):LIFULL、三菱UFJ、日本ラッド
LIFULL <日足> 「株探」多機能チャートより
LIFULL<2120>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を910円から880円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。社名変更など一時費用が一巡する18年9月期以降は成長軌道を回復すると予想しているほか、大株主である楽天<4755>との民泊事業展開も中期的に収益貢献すると見込んでいるが、株価は妥当水準にあると指摘している。
■三菱UFJ <8306> 679.4円 -13.7 円 (-2.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが揃って売られた。前日の米国株市場ではNYダウが274ドル安と急落、地合い悪のなかでゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株の下げが全体の下げを助長した。米長期金利が下落しており、メガバンクにとって米国事業での利ザヤ縮小につながるとの見方がネガティブ材料となった。
■トヨタ自動車 <7203> 6,125円 -50 円 (-0.8%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が売られた。前日に米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに急落したことでリスク回避の売りを誘っているほか、外国為替市場ではドル売り円買いの動きが強まり、足もと1ドル=109円台前半の推移と円高に振れており、これに伴う輸出採算悪化への思惑から下値模索の動きを余儀なくされている。
■高島屋 <8233> 1,008円 -6 円 (-0.6%) 本日終値
全般下げ相場のなかで高島屋<8233>が前日終値近辺で売り物を吸収、三越伊勢丹ホールディングス<3099>も小幅安水準でもみ合うなど百貨店株が底堅い動きをみせた。7月は訪日客数が前年同月比16.8%増の268万人と急増し、単月として過去最高を記録。訪日客数が再び増勢を強めていることに加え、スイス製高級時計など中国人の高額消費意欲が復活しているとの観測が強まっており、インバウンド消費の復活が百貨店株の下値を拾う動きに反映されている。「爆買い」の反動でいったんは減少した免税売上高も、今年度は好調な推移をみせており、特に高額化粧品のニーズの高さが百貨店にとっても追い風として期待されている。
■日本ラッド <4736> 1,307円 +300 円 (+29.8%) ストップ高 本日終値
日本ラッド<4736>がストップ高。前日に値幅制限上限の150円高はストップ高に買われたが、きょうも全般下げ相場に抗して一段と上値追いを加速させている。同社は官公庁や企業向けに業務用ソリューション開発を展開するが、17日、産業用コンピューター世界トップシェアのアドバンテック(本社台湾)とインダストリアルIoT分野におけるソリューションの販売で協業することを発表、これを材料視する投機筋の買いが勢いを増している。
■Ubicom <3937> 3,100円 +503 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
17日、Ubicomホールディングス <3937> [東証M]が10万株の株式の立会外分売を実施すると発表したことが買い材料視された。同社は東証1部への市場変更の申請を準備しており、今回の立会外分売はこの基準を満たすための株式分布状況の改善や流動性の向上を目的としている。立会外分売の実施による早期の1部指定替えを期待する買いが向かった。
■ツインバード工業 <6897> 942円 +142 円 (+17.8%) 一時ストップ高 本日終値
ツインバード工業 <6897> [東証2]が6連騰し一時ストップ高まで上昇、連日の年初来高値更新となった。同社が10日、24日に放送予定のテレビ東京系トーク・ドキュメンタリー番組「カンブリア宮殿」に、台頭する新興家電メーカーとして社長の野水重明氏が出演すると発表したことが引き続き材料視されたようだ。昨日放送の同番組内で次週予告として紹介されたことで改めて材料視する買いが向かったもよう。
株探ニュース