市場ニュース

戻る
 

【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落、薄商いのなか戻り売りに押される (8月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19750.55
高値  19776.86(09:26)
安値  19719.08(09:55)
大引け 19729.28(前日比 -24.03 、 -0.12% )

売買高  14億3539万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8757億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は小幅反落、薄商いのなかやや売り優勢
 2.前日の米国市場も方向感定まらず、手掛かり材料難意識
 3.為替は円安含みで推移したものの輸出株に買いは入らず
 4.下値に対しても底堅さ発揮し狭いレンジでの値動きに終始
 5.売買代金は活況の目安である2兆円を15日ぶりに下回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは5ドル高と3日続伸。北朝鮮リスクの後退や7月の小売売上高など米経済指標の改善を受けて、買いがやや優勢となった。

 東京市場では、売り買いともに低調ななかで小動きに終始。後場後半は戻り売りに押される展開となり、日経平均株価は小幅安で着地した。

 16日の東京市場は夏季休暇に伴い市場参加者も限定されるなか、閑散商いを強いられ買い気の盛り上がらない展開。ただ、下値に対しても抵抗力を発揮し、日経平均は狭いレンジでの往来に終始した。北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感は後退しているものの、前日の米国株市場が高安まちまちの展開で買い手掛かり材料にも乏しい。ドル・円相場は1ドル=110円台後半でのもみ合いで安心感を与えたが、輸出株が買われる地合いとはならなかった。前場はわずかながらプラス圏を維持したものの、後場は終盤に手仕舞い売りがかさみ、結局、前日比マイナス圏で着地した。東証1部の売買代金は7月25日以来15営業日ぶりに2兆円台を下回った

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調だったほか、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>なども冴えない。石川製作所<6208>、サイバーエージェント<4751>が安く、ダブル・スコープ<6619>も売り優勢。森永乳業<2264>、日立キャピタル<8586>が値を下げ、ドンキホーテホールディングス<7532>も売りに押された。TOKYO BASE<3415>も下落した。
 半面、ソニー<6758>が堅調、リクルートホールディングス<6098>も買われた。KLab<3656>が堅調、ブイ・テクノロジー<7717>も上昇した。ペッパーフードサービス<3053>が一時ストップ高に買われ、enish<3667>も大幅高となった。日本カーバイド工業<4064>が活況高、ジャパンディスプレイ<6740>、JSR<4185>も値を上げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はセコム <9735> 、信越化 <4063> 、アルプス <6770> 、アステラス <4503> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、トヨタ <7203> 、テルモ <4543> 。押し下げ効果は約38円。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)水産・農林業、(3)空運業、(4)サービス業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)建設業、(3)ゴム製品、(4)小売業、(5)不動産業。

■個別材料株

△UT <2146> [JQ]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を「2200円→2300円」に引き上げ。
△総医研HD <2385> [東証M]
 今期経常は59%増益へ。
△ファンコミ <2461>
 7月の売上高が11ヵ月連続で前年を上回る。
△ペッパー <3053>
 7月の「いきなり!ステーキ」既存店売上高が前年同月比27.1%増。
△ホリイフード <3077> [JQ]
 フランチャイズ契約を締結しているペッパーの大幅高が刺激。
△ボルテージ <3639>
 「アニドルカラーズ」の事前登録者数が15万件を突破。
△イオンファン <4343>
 7月の既存店売上高は8ヵ月連続前年を上回る。
△enish <3667>
 「欅のキセキ」を「Yahoo!ゲーム」でも今秋配信へ。
△リンクバル <6046> [東証M]
 2.17%を上限に自社株買いを実施。
△フクビ <7871> [東証2]
 「炭素繊維使用の橋梁補修技術が国から助成」と報道。

▲カナミックN <3939> [東証M]
 40万株の立会外分売を実施。
▲カシオ <6952>
 モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を「弱気」に格下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ペッパー <3053> 、(3)enish <3667> 、(4)トーセ <4728> 、(5)日理化 <4406> 、(6)ヤマシン―F <6240> 、(7)タカキュー <8166> 、(8)CTS <4345> 、(9)カーバイド <4064> 、(10)リブセンス <6054> 。
 値下がり率上位10傑は(1)スノーピーク <7816> 、(2)ニチイ学館 <9792> 、(3)キトー <6409> 、(4)マクロミル <3978> 、(5)ライトオン <7445> 、(6)東競馬 <9672> 、(7)石川製 <6208> 、(8)四国化 <4099> 、(9)サイバー <4751> 、(10)ネットワン <7518> 。

【大引け】

 日経平均は前日比24.03円(0.12%)安の1万9729.28円。TOPIXは前日比0.21(0.01%)安の1616.00。出来高は概算で14億3539万株。値上がり銘柄数は1034、値下がり銘柄数は874となった。日経ジャスダック平均は3316.80円(16.69円高)。

[2017年8月16日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均