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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トリドール、サイバダイン、キーエンス

トリドール <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリドール <3397>  3,040円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>がしっかり。この日、フィリピンの首都マニラに主力業態の讃岐うどん店「丸亀製麺」を初出店したと発表しており、海外事業強化につながるとの期待感から買いが入ったようだ。今回のフィリピン進出は、今後、さらなる発展が見込まれるフィリピン国内で早期に丸亀製麺ブランドの人気を確立し、広くASEAN全域でも愛されるブランドとして育成するのが目的。現地パートナーとフランチャイズ契約を結んで出店し、2020年までに同国内で10店舗の展開を目指すとしている。

■CYBERDYNE <7779>  1,460円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>がしっかり。15日の取引終了後、同社の生体電位駆動型下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)について、希少性難治性脊髄疾患への適応拡大を目的とした多施設共同医師主導治験で、新潟病院と再委託研究開発契約を締結すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回行われる医師主導治験は、HAL医療用下肢タイプを利用した公的な医療保険診療の対象疾患である緩徐進行性の神経・筋疾患から、希少難治性脊髄疾患の歩行障害に対する適応拡大の承認を目的としたもの。日本医療研究開発機構(AMED)の難治性疾患実用化研究事業に、新潟病院がAMEDと締結した委託研究開発契約に従い、CYBERDYNEが新潟病院から委託研究開発の一部を再委託されるもので、再委託期間は来年3月31日まで。なお、再委託研究開発費(予定)1000万円は18年3月期業績の営業外収益に計上される見込みとしている。

■三菱ガス化学 <4182>  2,727円  +21 円 (+0.8%)  本日終値
 三菱ガス化学<4182>が6日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2100円から2760円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、市況好調や数量増により機能化学品や芳香族化学品が業績を牽引すると予想していたが、同証券の従来予想よりも収益貢献が大きいため業績予想を上方修正するとしており、18年3月期の営業利益予想を417億円から497億円へ、19年3月期を同423億円から503億円へ修正している。

■キーエンス <6861>  52,660円  +110 円 (+0.2%)  本日終値
 キーエンス<6861>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株の目標株価を5万7400円から6万円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続した。同社の第1四半期(4~6月)は引き続き成長を継続。足もとの事業環境は国内、海外ともに良好で「業績拡大は想定以上」という。顧客企業の業績回復、人手不足や職人の技術の伝承をセンサーなどで代替させようとする流れもポジティブにみている。18年3月期の連結営業利益は従来予想2562億円を2641億円に引き上げたほか、19年3月期の同利益は3135億円と一段の増益を予想している。

■三菱電機 <6503>  1,688円  +1.5 円 (+0.1%)  本日終値
 三菱電機<6503>が続伸。SMBC日興証券が15日付で同社株の投資評価を「1」継続とし、目標株価を2200円から2300円に引き上げており、これが株価にポジティブに働いた。18年3月期業績について営業利益段階で従来予想の3000億円(会社側計画と同じ)から3200億円(前期比18.5%増)に上方修正、中長期的にも産業メカトロニクス軸に優位性が高いと判断している。また、19年3月期以降も増勢は鈍化するもののFA中心に従来見通しを上積みしている。

■ドンキHD <7532>  4,140円  -95 円 (-2.2%)  本日終値
 ドンキホーテホールディングス<7532>は4日ぶり反落となった。15日取引終了後に発表した今18年6月期の連結業績予想では、売上高が8800億円(前期比6.2%増)、本業のもうけを示す営業利益は480億円(同3.9%増)を見込んでいる。営業利益はピーク利益更新が続く見通しだが、株価は事前に好業績を織り込んでおり、目先利益確定の売りが優勢となった。前17年6月期連結決算は売上高8287億9800万円(前の期比9.1%増)、営業利益461億8500万円(同6.9%増)、最終利益330億8200万円(同32.7%増)だった。食品や日用雑貨品などの生活必需品が好調だったほか、化粧品や医薬品などはインバウンド消費による押し上げ効果も発現した。なお、好決算を受けて前期の年間配当を従来予想に3円増額し26円(前々期実績22円)とするほか、今期も前期比1円増の27円とする計画を発表している。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,353円  -7 円 (-0.3%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が冴えない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が15日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2700円から2400円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、主力のゲーム事業の売上高が4~6月期は242億9000万円で、同証券予想の257億7000万円を下回ったと指摘。「逆転オセロニア」など1つのタイトルが好調であっても、それ以外のタイトルの売上減により、ゲーム事業全体としての売上高は前四半期比で減収が続くと予想している。また、同社のゲーム事業の実績から、「ポケモンGO」のような新規性の高いゲームを出せる可能性は低いとみており、「任天堂との協業タイトル以外」での大ヒットは難しいと判断。業績についても、18年3月期の営業利益予想を216億円から181億円へ、19年3月期を同201億円から177億円へ下方修正している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,752円  -24 円 (-0.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。前日に5日ぶりに反発し目先底入れの兆しをみせたが、きょうは強弱感が対立。同社がサウジアラビアなどと共同で立ち上げた10兆円規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に思惑が高まっている。直近ではインドのネット通販最大手フリップカートが同ファンドからの出資を受け入れる方針を発表、筆頭株主となる見通しで、これがソフトバンクの業容拡大への期待につながっている。一方、同社株の波乱要因となっているのが4~6月期決算発表で影響が明らかとなったアリババ株の動向だ。英半導体大手アームHD買収資金調達に際し、複雑なスキームを採用したアリババ株売却が火種となっている。アリババ株は16年6月に3年後の先渡し契約での売買取引を行っており、19年6月までの3年間は四半期ごとにアリババ株の株価水準が影響する。アリババ株が上昇するほどその分を損失として会計上処理する必要があり、ソフトバンク株にはネガティブに働く。前日にアリババ株は続伸し2%の上昇をみせており、これが株価の重荷として意識されている。

■enish <3667>  2,321円  +261 円 (+12.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 enish<3667>が後場に入って急伸。同社はきょう、アイドルグループ「欅坂46」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」を、iOSおよびAndroid版に続き、ヤフー<4689>が運営する「Yahoo!ゲーム」のPC用アプリケーションでも今秋配信することを決めたと発表。これが材料視されたようだ。「欅のキセキ」は、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。サウンドプロデューサーには、秋元康氏が就任している。

●ストップ高銘柄
 フクビ化学工業 <7871>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス <2721>  910円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 サイバーステップ <3810>  3,295円  +503 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 ディー・ディー・エス <3782>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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