市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日触媒、クボタ、テルモ

日触媒 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本触媒 <4114>  7,720円  +370 円 (+5.0%)  本日終値
 日本触媒<4114>は続伸。同社は3日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は802億9400万円(前年同期比11.5%増)、営業利益は75億5000万円(同34.6%増)、最終利益は63億9100万円(同34.6%増)だった。基礎化学品事業では、アクリル酸およびアクリル酸エステルは、原料価格上昇や東南アジア市況上昇に伴い販売価格が上昇したことや販売数量を増加させたことなどにより、増収となった。酸化エチレンは、原料価格上昇に伴い販売価格を修正したことにより増収となり、 エチレングリコールも、輸出向けで販売数量が減少したものの、海外市況が上昇したことなどにより増収を確保した。機能性化学品事業では、高吸水性樹脂は、原料価格上昇に伴い販売価格を修正したことや、販売数量を増加させたことにより増収となった。一方、環境・触媒事業では、自動車触媒は販売数量が増加したことや、貴金属価格の上昇により増収を確保した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高3100億円(前期比5.5%増)、営業利益230億円(同8.7%増)、最終利益195億円(同0.7%増)を見込んでいる。

■クボタ <6326>  2,050円  +84 円 (+4.3%)  本日終値
 クボタ<6326>が4日続伸し、15年12月以来、約1年8カ月ぶりに2000円台を回復。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高8459億9600万円(前年同期比6.3%増)、営業利益1005億9900万円(同4.7%減)、純利益704億4400万円(同13.0%増)となったが、4~6月期では営業利益は27%増益となっており、足もとの業績回復基調を好感した買いが入ったようだ。前期の円高の影響が輸送や在庫期間を経て今期中に実現したことで、営業減益を余儀なくされたが、前期に実施した米の農用作業機器メーカーの買収の効果が本格化していることに加えて、乾季作における取水制限の解除などでタイのトラクターが大幅に増加したほか、中国で田植え機、建設機械、エンジンなどが伸長したことで海外機械部門の採算が改善しており、これが寄与した。なお、17年12月期通期業績予想は、売上高1兆6800億円(前期比5.3%増)、営業利益1980億円(同4.9%増)、純利益1380億円(同4.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■千葉銀行 <8331>  838円  +33 円 (+4.1%)  本日終値
 3日、千葉銀行 <8331> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.25%にあたる1000万株(金額で70億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月4日から31日まで。

■テルモ <4543>  4,325円  +155 円 (+3.7%)  本日終値
 3日、テルモ <4543> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比50.3%増の227億円に拡大して着地したことが買い材料視された。海外でカテーテルなど心臓血管部門の販売が好調だったほか、止血デバイス事業の買収効果も収益を押し上げた。円安効果で為替差損54.8億円がなくなり、為替差益2億円を計上したことも増益に大きく貢献した。上期計画の375億円に対する進捗率は60.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■三越伊勢丹 <3099>  1,118円  +39 円 (+3.6%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が後場急伸。午後1時に発表した第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比13%増の68億3800万円と市場予想(48億円前後)を大幅に上回った。主力の百貨店事業の営業利益が4割近い増益となったことなどが寄与している。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,631円  +63 円 (+2.5%)  本日終値
 ユニゾホールディングス<3258>は続伸。同社は3日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は120億5000万円(前年同期比39.4%増)、営業利益は44億6800万円(同62.8%増)、最終利益は21億700万円(同46.1%増)だった。不動産事業の国内では、退去の防止に努めつつ、賃料の改定および新規入居獲得にも注力した。米国では、退去の防止に努めつつ、新規入居獲得にも注力した。さらに国内外の前年度取得物件が通期寄与し、効率化にも努めた。ホテル事業では、既存ホテルで稼働率および客室単価ともに弱含んだものの、前年度開業したホテルが通期寄与し、効率化にも努めた。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高516億円(前期比30.3%増)、営業利益166億円(同20.2%増)、最終利益72億円(同8.7%増)を見込んでいる。

■アサヒ <2502>  4,632円  +84 円 (+1.9%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が反発し年初来高値を更新。3日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆8200億円から2兆300億円(前期比18.9%増)へ、営業利益を1460億円から1673億円(同22.2%増)へ、純利益を960億円から1100億円(同23.3%増)へ上方修正したことが好感された。国内の飲料や食品事業が伸長したことに加えて、国際事業において中東欧ビール事業の業績が9カ月分上乗せされたことが要因。加えて、製造原価の低減や固定費全般の効率化などを図ったことも寄与したという。また、業績予想の修正に伴い、従来30円を予定していた期末配当を9円増額し39円にするとあわせて発表したことも好材料視されているようだ。年間配当は69円(従来予想60円)となり、前期実績に対しては15円の増配になる見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)の連結決算は売上高9373億7500万円(前年同期比20.4%増)、営業利益707億3500万円(同34.0%増)、最終利益433億300万円(同40.8%増)だった。

■ニコン <7731>  1,906円  +33 円 (+1.8%)  本日終値
 ニコン<7731>が反発。同社は3日取引終了後、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の修正を発表。売上高にあたる売上収益を3280億円から3310億円へ、営業利益を110億円から170億円へ、最終利益を60億円から130億円へそれぞれ増額した。半導体向け露光装置の収益改善が進むほか、デジタルカメラや交換レンズの販売台数の増加が全体業績に寄与する見通しで、会社側の当初想定を上回る。これを好感した買いが優勢となった。なお、同日発表した第1四半期の連結決算は売上収益1703億2400万円(前年同期比0.6%増)、営業利益124億1900万円(同31.1%減)、最終利益88億9100万円(同39.5%減)だった。

■三菱商事 <8058>  2,564.5円  +29 円 (+1.1%)  本日終値
 三菱商事<8058>が6連騰。同社が2日に発表した第1四半期決算は、連結純利益が前年同期比17%増の1178億1200万円だった。市場予想(1140億円前後)を上回った。金属およびエネルギー事業に加え機械事業など非資源部門も好調だったようだ。18年3月通期の純利益は4500億円が見込まれているが、市場には5000億円前後への増額修正期待がある。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  1,770円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 3日、ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が5億5600万円の黒字(前年同期は8900万円の赤字)に急浮上して着地したことが買い材料視された。主力のコンデンサー用セパレーターが車載用やスマートフォン関連機器の低圧品向け、白物家電用の中高圧品向けに販売が好調だった。円安による為替差損の減少も黒字浮上に貢献した。上期計画の4億6000万円を既に20.9%も上回っており、業績上振れが期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 アトミクス <4625>  1,345円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 アテクト <4241>  1,957円  +400 円 (+25.7%) ストップ高   本日終値
 プレミアムW <2588>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 サンユウ <5697>  488円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均